酸性硫黄泉 ・ 炭酸泉
鹿児島県姶良郡牧園町高千穂4970
男女別内湯 ・ 時間交代制露天
0995-78-2852
日帰り・500円
2004年の10月10日に日帰りで利用して参りました。
鹿児島市内から車でおよそ1時間半。湯之谷山荘は霧島の温泉街から車でおよそ5分の山の中にある一軒宿です。
湯之谷山荘は緑に囲まれた山道の終点にあります。こじんまりとした佇まいで、とても雰囲気が良いです。
玄関は民宿のような気取らない造りで、受付がどこにあるのか分かりません。
暫く待っていても旅館の方と思われる人がこなかったので、勝手に靴を脱ぎ、受け付けを探して館内を徘徊する。ココかな?等と歩いていたら、風呂場にたどり着いてしまった。
流石に無断で入るのはまずいだろうと引き返すと、従業員らしきオバチャン発見。
「あの~・・・日帰り入浴なんですが。」と言うと、「あぁ、どうぞどうぞ。」と返される。
アレ?受け付けしないの???
ちなみに、自遊人の温泉パスポート持参なので、どのみちお金は払わないのですが、せめて記念にスタンプが欲しい。オバチャンにパスポートを見せると、「預かっておくから、後で取りに来てね!」との事。
南国鹿児島人の気質なのかな?とても大らかです。
ここには、男女別内湯と、時間によって男女入れ替えの露天が1つあります。
残念ながら、私が訪れた時間帯は女性専用時間だった為、今回は入れませんでした。
浴室は木の造りで、古臭いがなかなかの趣がある。共同浴場のような脱衣所で服を脱ぎ、いざ入浴!
まず最初に入ったのは、畳4枚程の大きさの浴槽。熱めの白濁硫黄泉で、源泉が怒涛の勢いで掛け流されています。
その勢い、ケロリン桶が1秒で溢れるくらいの凄まじさ。湯量不足で水を加えたり循環で誤魔化している温泉が多い昨今、この豪快な掛け流しは「素晴らしい!」を通り過ぎて、「勿体無い!節水しろ!」と叫びたくなる程です。
先客が6、7人いて、その方達と譲り合いつつ入ったのですが、これだけ湯量が豊富ならば、あと5倍浴槽が広くても湯が余るのではと思わせます。
なかなかパンチのある酸性硫黄泉で、体の芯から清められたような清々しさがあります。
次に、この旅館名物、「炭酸風呂」に入る。こちらは畳2枚足らず位で深さのある浴槽で、冷たい炭酸泉(源泉温度29度)です。硫黄泉ほどではないが、こちらも物凄い勢いで掛け流しです。
人が入ってお湯が溢れても、30秒としないうちにすぐ満杯になっています。
炭酸が結構強く、湯の表面がピチピチ爆ぜています。半透明で、硫黄成分と思われる白い湯花が舞っています。若干の硫黄臭がしますが、ほぼ無臭。
狭い浴槽なので、肩をすぼめて2人入るのですが、その気持ちよさに窮屈さすら忘れてしまうほど。
出来ればずっと入っていたかったのですが、他にも入りたい人が待っているので、熱い硫黄の浴槽と行ったり来たりしながら時間を潰しました。
ちなみに、これは余談なのですが、狭い炭酸浴槽に入った時、地元のオジサンと一緒になり、色々と話をしました。
しかし、このオジサン、鹿児島の方言が強く、何言っているか殆ど分からない!
話のうち3割理解出来たかどうかも怪しいです。「聞きに入ったら負け!」と思った私は、無理やり自分の事ばっかり話してその場を持たせました。
うーん。もうちょっと理解出来れば、色々と面白い話を聞けたかも知れないのに・・・残念。でも、こういう触れ合いはとても好きです。
2006年10月8日 - 再訪宿泊
鹿児島に来るたびもう一度行きたい思い続けてきた湯ノ谷山荘。
遂に再び訪れることが出来ました。
今回はなんと宿泊です!一泊およそ4500円程の素泊まりですが、これで時間を気にせず入浴する事が出来ると言うものです。
一言で言うと、「素晴らしい」に尽きます。
熱めの湯船と、冷たい湯船、交互に行ったり来たりしていると、疲れ知らずで際限なく入浴する事が出来ます。
食事前、食事後、寝る前、早朝とお風呂に通い、都合5時間以上お風呂に入ってしまいました。
以前入浴した際は控えめに★4.5をつけましたが、今回訪れて、何故こんな低評価をしてしまったのか反省しました。ココは文句なしに★5です!
鹿児島に来た際は必ずココに泊まろうと心に固く誓った次第です・・・
前回は入れなかった露天風呂
日帰り入浴の受付後は30分交代の
貸切風呂になります。
2007年9月30日 - 再訪
両親と一緒に宿泊で再訪しました。
最初にビックリしたのは、なんと、内湯が改装されているではありませんか!
とは言え、基本的な部分は以前と同じで、小さな冷泉浴槽と、熱い別源泉浴槽は従来通りに健在です。この2つは、湯船に新しい木が使われていている以外、お湯も配置も全く以前と同じままです。
それとは別に、新たに、2種類の源泉をブレンドする浴槽が出来ていました。
ちょうど、元々あった2つの湯船の間に挟まれるようにしてあり、温冷2つの湯船からオーバーフローを貰うような形です。
お湯の温度は、ほぼ人肌と同じ、36度くらいでしょうか。熱くも冷たくも無い、所謂不感温度と言う奴です。幾ら浸かっていても温まらない代わりに、幾ら入っていても体が冷えません。
2つの湯船からのオーバーフローですので、鮮度と言う話をすると、良くは無さそうです。ただ、元々湯量が非常に豊富な所ですので、オーバーフローだから不潔と言うのは微塵も感じません。
元々冷たい方が硫黄臭強かったのですが、これがブレンドされて温度が高くなったせいで、更に硫黄臭がアップしているような印象です。
何より、熱からず冷たからずの、絶妙な温度バランスが素晴らしいです。
たまたま、この日のの男性宿泊客が私と私の親父だけ。いつ行っても貸切状態だったせいもあり、この真ん中の湯船で1時間くらいぐっすりと寝てしまいました。
元々素晴らしかった湯之谷山荘が、更にパワーアップしていました。これは嬉しいです!
紅鮭のお陰(鹿児島県出身)で、この先も何度と無くお世話になる事でしょう。今から楽しみで仕方がありません!
2014年 12月29日 ー 何度目かの再訪
紅鮭と一緒に帰省したのですが、その際に「きりしまゆ旅」と言うスタンプラリーみたいな湯めぐり企画をしていました。
霧島の温泉に沢山入浴して、数に応じて序の口とか大関とか横綱になれる、別府温泉道の霧島版みたいな奴です。
と言う訳で、まだ入っていない所を中心に湯めぐりしていましたが、ここ湯之谷山荘は外せない!って事で、4箇所目の立ち寄り先として行ってきました。
ここはいつ来ても良いですね!
この先も何度となくお世話になると思います。
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