神奈川県

福島館 (仙石原温泉) ★4.0

酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
(大涌谷温泉) 64.7度 / ph2.9 / H11.9.17
Na+ = 43.1 / Mg++ = 39 / Ca++ = 104 / Fe+ = 7.01
Al+++ = 5.66 / Cl- = 124 / SO4– = 447 / SHO4- = 18.6
HCO3- = 213 / H2S = 0.04 / 成分総計 = 1013mg

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原139
0460-84-9041
男女別内湯
500円
10:00 – 16:00

大涌谷源泉のお湯に浸かりたいと言う友人のリクエストを受け、私が目指したのは、勝仙荘と言うお宿です。
ネットで調べたところ、なんと湯船がポリバスなのです。極小湯船と、B級な所が好きな私にとっては、ポリバスなんて最高の組み合わせです。
是非入ってみたい!そんな期待を胸に、お宿に辿り着いてみると・・・
外から眺めただけでも、全く人気がありません。雪かきも中途半端で、お客さんを迎え入れるような体勢でなく、案の定と言うか、玄関も閉まっています。
ドアを叩こうが、チャイムを鳴らそうが、誰も出てきません。うーん、廃業されてしまったのでしょうか・・・

肩を落としつつ、辺りを見渡すと、目に付いたのがここ、福島館さんです。
ここも小さな湯船のお宿で、事前にチェックしていた所でした。代わりと言っては失礼ですが、誰も出てこないお宿の前に立ち尽くしていても仕方が無く、利用させて頂く事に。
こちらはちゃんと営業をされており、立ち寄りをお願いすると快く受け入れて下さいました。

さて、そのお風呂。男女別で内湯のみです。
とてもアットホームな雰囲気の脱衣所で、そこを抜けるとこぢんまりした浴室がありました。
ポリバスでは無いのが少々残念ですが、3人も入れば肩がぶつかりそうな程の湯船で、小さな湯船が好きと言う私のニーズにはピッタリ合致しています。

お湯は大涌谷源泉の引き湯で、真っ白に濁っています。パイプ湯口からお湯が注がれていますが、湯船の淵よりも低い位置に水面が来ています。
よく見ると、湯船の一部に、お湯を抜く為のパイプがあり、そこから注がれた分と同量のお湯が掛け流されていました。
同じ掛け流しである事には違いありませんが、湯船に並々と張られている方が、良いお湯に見えるんですよね。
しかし、そのパイプから溢れるお湯の量は、なかなかの物で、ちょっと期待出来そうです。

早速友人と2人でそのお湯に身を沈めると、パイプからだと流石に排水が追いつかず、ザバーっと勢い良く湯船からお湯は溢れました。
何度やっても爽快な瞬間です!
でも、そのまま放置していると、パイプからも排水されてどんどん水面が下がります。
勿体無いと感じたのか、そのパイプを手で押さえて、溢れさせまいとしている友人を発見。うん、その気持ちよく分かる、頑張れ。

お湯はちょっと温いくらいの適温です。見た目の通りに濃いお湯で、シットリと肌にまとわりつくような感覚があります。お湯からはしっかりと硫黄臭を感じます。
何度も入っている大涌谷の源泉ですので、今になって目新しい発見はありませんが、濃いお湯です。

鮮度はまずまずと言ったところでしょうか。少し白濁が過ぎているようで、コロイド状の湯花が少し粉っぽいような印象も受けます。
造成泉って、お湯に溶けきっていないような、何となく特徴があるのですよね。
湯底には湯花が沈殿しており、かき混ぜると、ただでさえ白いお湯が、一層の事白く濁りました。
何だか、湯花の泥パックに浸かっているような気分です。なかなか気持ちが良いですが、臭い、暫くの間は取れないだろうなぁ~・・・

ちなみに、脱衣所の反対側にも、以前浴室であったであろうスペースがあります。
今では植物置き場になっており、湯船には隙間無く植木鉢が並んでいました。

帰り際、女将さんに勝仙荘の事を聞いてみたら、色々と事情あって暫くの間営業をされていないとの事でした。うぅ~ん、頑張って欲しいなぁ。
でも、この福島屋さん、当初目指していた勝仙荘の代わりに立ち寄る形となりましたが、なかなか気持ちが良いお湯を堪能する事が出来ました。
アットホームな雰囲気も居心地が良くて、ふらりと立ち寄りたい方にはオススメです。

2010-2/5

2022年 11月5日- 再訪・宿泊

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紅鮭が会社の慰安旅行?的なもので熱海に行くとかで、週末家を空ける事になりました。
で、それはそれで別に良いのですが、子供達と留守番しながら、「熱海、温泉、ママだけずるいよね、良いなぁ~!」と、指を咥えているのもツマラナイ。
と言う事で、子供達に加えて私の母も誘って、紅鮭を除く家族4人で箱根に1泊する事にしました。

で、いきなり話を横道に逸らしますけど、宿に入る前に立ち寄ったのがここ、仙石原にあるガラスの森美術館です。

美術館と言うだけあり、ガラスで造られた食器や美術品などが色々と展示されていて、見ているだけでも楽しいのですが、圧巻なのは庭園にあるクリスマスツリーです。
ガラスビーズで造られていて、日が暮れるとライトアップされ、キラキラと輝いて幻想的な姿になります。
これを見ているだけでも小一時間の時間が潰せますね!
ライトアップは期間限定らしく、今期は2022年11月1日~2023年1月9日までだそうです。

で、ふと疑問。このクリスマスツリー、期間限定ってあるけど、夏場どうなるんだろう?
こんなデカいのを撤去するのかな?
それとも、ライトアップしないだけで、年中あるものなのだろうか・・・?

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話を戻して、今回のお宿は、ガラスの森美術館からもすぐ近く、仙石原温泉の福島館さんです。
2010年に日帰り入浴でお邪魔していますので、10年以上ぶりの再訪です。

小さなお宿だという記憶だけはありましたが、ほとんど忘れてしまっていたので、初めて訪れるような新鮮さがあります。
前回訪問した際のレポートでアットホームな雰囲気と書いていますが、それは10年経過した今もそのままに健在でした。
なんだか、言葉には現し難いですけど、女将さんもご主人も、フワッとしていて肩の力が抜けるような、とても居心地が良い対応をしてくれるんですよね。

お部屋は決して広く無いですし着飾らないですが、4人で泊る分には必要充分です。

子供の荷物が散らかっていて見苦しいです、スミマセン・・・
我が家では部屋とか風呂とか、まずは私が最初に写真を撮る約束事になっていて「これは儀式だ!」って教育しているんですけどね。子供達、たまにその儀式を忘れてずんずんと先に入っていってしまうんです・・・

困ったモノです。

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なにはともあれ、まずはお風呂について。

基本的に男女別であろうお風呂ですが、この日は貸切風呂での利用となっていました。
この日は我が家を含めて3組との事。コロナ禍と言う事もあり、利用方法を変えているのかもしれません。

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まずは、青い暖簾の下がった浴室です。
ちょっと手狭な浴室に、白く塗られた湯舟がひとつ。とてもシンプルな造りの浴室です。
貸切風呂になっているので気を遣う事はありませんけど、見知らぬ人と一緒だとちょっと気まずさを感じるかも知れません。

お湯は他所でも何度となく入っている大涌谷源泉です。
白濁していますが、この日は少し白濁度合いが薄く感じました。
お湯そのものが薄いという話ではなく、しっかりと硫黄臭もある気持ちの良いお湯です。

肌触りは少しトロトロする感じなのですが、入っているとキシキシしてきて、指先がシワシワになるんですよね。
大涌谷のお湯は、沢水に噴気を当てて作る人口温泉(とは言っても、温泉法上でも立派な温泉)なので、評価が別れる事があります。タネを知っているからそう感じてしまうのかもですけど、温泉の成分がしっかりお湯に溶け切っていないような印象を受けます。
でも、私は結構好きです。

この日はたまたまなのか、いつもそうなのかは知りませんけど、かなり温めで40度を下回るか位の温度でした。
湯口は浴槽内にあるのですが、投入量がだいぶ少ない印象です。
そのため、お湯の鮮度はイマイチ。

でも、そのお陰もあって、全く茹で上がる事も無いので、ずっとお湯に浸かっていられます。
これはこれで悪くありませんね!
貸切風呂なのであまり長時間独占しっぱなしは迷惑掛けますし、様子を見ながら出入りしましたけど、じっくりとお湯を楽しむ事が出来ました。

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続いて、赤い暖簾の掛かった方です。
以前私が立ち寄りで利用したのはこちらの浴室ですね。
その際は男湯だったはずですけど、今回は赤い暖簾が掛かっていたのは、何故なんだろう・・・?

基本的な造りは一緒ですが、もうひとつの浴室よりもこちらの方が更に手狭です。
湯舟と洗い場はタイル張り、視覚的にはこっちの方が私の好みです。

お湯は同じ大涌谷源泉。温度はこちらの方がやや高めですが、それでも40度ちょっとです。
2つの湯舟、新湯の供給量は恐らく同じなので、湯舟が小さい分だけ温度が高いのかもしれませんね。
箱根は11月にもなると結構肌寒いので、暖かいのは嬉しいです。

前回訪問時はもう少し湯量あったような気がするんですけどね。
供給量が絞られてしまったのか、敢えて温めの湯加減にしているのかは不明です。
もう少し温度があった方が良いと思う反面、ゆっくり入る分には温いのも悪くありませんので、どちらが良いか悩むとこです。

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最後に食事について。
1階の食堂で頂いたのですが、コロナの時期と言う事もあってか、3組それぞれが別々のお部屋で頂きました。
決して豪華ではありませんが、一品一品ちゃんとお宿で造っているようです。

予約時に御魚の調理法を焼き魚と煮魚から選べます。
小田原港で獲れたものだそうですね。
我が家は煮魚を選択。
見た目には地味ですけど、味がしっかりと沁み込んでいてとても美味しかったです。

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朝食はこんな感じ。

まぁ、普通ですけど、普通に美味しかったです。

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宿泊代は、大人 11,000円 × 2人、小学生 7,700円 × 1人、幼児食事あり 3,300円 × 1人。4人合計で33,000円(ドリンク代別)です。
今回は全国旅行支援クーポンを使えたので、13,200円引き。それに加えて、たまたま持っていた今月限りのじゃらん限定ポイントで約4,000円引き。地域振興券的なのを4人分、4,000円貰えました。
合計金額から差し引きすると、11,800円で宿泊出来た事になります。安い!!!

定価ベースで考えた場合、お宿の規模や食事内容、お風呂の造りなんかを考えると、高いとまでは言わないまでも、別に安くはありません。
とは言っても、ここは箱根ですからね。これが普通なんでしょうけど、東北や九州辺りで大人一泊11,000円も出せば、結構良いレベルの宿が出てきます。

ただ、特筆したいのは、初めて泊まるのに何度も来たことがあるような、優しく出迎えてくれるような、肩肘張らなくて良いお宿なんですよね。
建物は古いし、食事だって普通だし、ちょっとお風呂は古臭い(個人的にはストライクゾーンど真ん中)。部屋だって眺望とか無いし、飾りっけ無くて素朴ですけど、なんか寛げるんですよね。

帰り際、女将さんが車が見えなくなるまで、ずっとお見送りしてくれました。
チェックアウトの時間もあるから、帰らなきゃダメなんだけど、名残惜しかったです。
もう少しゆっくりしていたかったなぁ~

きっとこの先、話題の中で「箱根で良い宿無い?」って聞かれたとして、このお宿の名前を出す事は、恐らく無いと思います。
万人受けするとは思えないんですよね。この、私が感じ取った「居心地の良い雰囲気」に共感して貰える自信がありません。なので、もっと無難な宿をお勧めすると思います。
でも、きっと、私はこっそり再訪すると思います。

良いお宿でした!

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