含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉
長野県諏訪郡下諏訪町星ヶ丘7075
男女別内湯
0266-27-2670
500円
10:00 – 16:00
「毒沢」という、何だか物凄いオーラを感じるネーミングから、常々行ってみたいと思っていた温泉(鉱泉)です。
信玄の隠し湯としても知られ、一説によると、敵に効能豊かなお湯を奪われないように、あえて「毒」という言葉を用いたとされています。
場所は諏訪湖のほど近くで、少し小高い丘の上にあります。
おどろおどろしいネーミングから、白骨温泉のような辺鄙な場所に沸いている事を想像したのですが、付近に住宅が立ち並ぶ、意外と普通の場所にありました。
今回私が利用した「沢乃湯」は、民営国民宿舎です。
ただ、外観はかなり鄙びた共同浴場のような雰囲気で、多くの人が日帰りでの入浴を楽しんでいました。
浴室は男女別で、内湯が一つあるだけ。浴室内ですが、4人入ると窮屈な程度の大きさをした湯船と、簡単な洗い場が数人分あるだけの、とてもシンプルな物です。
驚いたのは、浴室内の壁や床で、温泉成分により全体が黄土色に変色しています。
湯船にも黄土色したお湯が張られています。源泉の温度は2度と非常に冷たい為、勿論沸かしているのですが、45度で結構熱かったです。
何もそんなに熱くしなくても良いのに・・・と思うのですが、地元の人曰く、熱いからこそ効能が発揮されるのだとか。
酸性値が強いお湯で、肌にピリっとくる、なかなか刺激的なものです。
臭いは見た目程には無く、土臭にも似た、仄かな鉄の香りがしました。
浴槽の脇には飲泉用と思われる湯口があり、毎分1リットルにも満たないような勢いで、チョロチョロと水が流れています。
脇にはコップが幾つも並べられており、いかにも「飲みなさい!」と言っているかのようです。
とりあえず飲んでみたのですが・・・酸味と、口の中が一気に渋くなるような味で、ハッキリ言って不味かったです。
他ではあまり無いような特徴的なお湯で、効果があるかどうかは、一口飲んだだけでは分かりませんが、いかにも「薬」といった感じでした。
2005-9/4
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