単純硫化水素泉
長野県南安曇郡安曇村白骨温泉
男女別内湯・露天風呂
0263-93-2011
入浴 : 500円
お風呂は男女別で、露天と内湯のみ。建物相応にかなり古びた浴室です。
脱衣所には籠があるだけのシンプルなものです。
浴室を出ると、まずは内湯があります。木造の内湯はとても古びていますが、湯治場の風情が醸し出されていて、なかなか良い雰囲気です。
浴室の中心には、4-5人程度同時に入れそうな湯船が大きく陣取っています。
端には後から付けられたと思われるシャワーがありました。ただ、湯船のすぐ隣、僅かなスペースに取り付けられており、シャンプーの泡などを湯船に流さず利用するにはコツが必要そうです。
お湯は白骨らしく、青白く濁る硫化水素泉で、室内には硫化水素の臭いが充満しています。
なかなか熱いお湯で、手元の温度計だと45度ありました。湯口からは47.5度のお湯が勢い良く掛け流されています。
白骨のお湯はヌルイと聞いていたので、少し意外でしたが、これはこれでなかなか気持ちが良い。
湯口脇には飲泉ようのコップが置かれています。飲むと、硫黄の苦味が口いっぱいに広がります。
白骨のお湯は酸味が無いので実に飲みやすい。飲みすぎは体によくないのを承知しつつ、思わず沢山飲んでしまいました。
内湯から外に面したドアからは露天風呂に行けます。ドアを開けると、いきなり2段分程の段差があり、そのすぐ下は浴槽になっています。
転落防止の為、壁には手すりが用意されていましたが、それでも年配者には危険な作りです。
お湯から上がって休んだり、湯船に入る前に掛け湯をするスペースがあれば良いのですが、そういうのは一切ありませんでした。
恐らくは、最初は内湯だけだった所に、後から露天を増築したのでしょう。
周囲は山々に囲まれ、それなりに気持ちが良いのですが、男湯のすぐ隣は宿の駐車場になっていて、風情はイマイチ欠けるつくりをしています。
お湯の中に入っている分には良いのですが、内湯と露天を出入りする際、駐車場から全身が丸見えになってしまいます。
お湯は、内湯と同じ硫化水素泉。温度が38度と低く、湯が劣化しているせいも事もあってか、内湯以上に真っ白に濁っていました。
こちらの湯船、男湯と女湯は壁で仕切られているだけで、中は繋がっているみたいです。
男湯の方には湯口がありませんでしたので、恐らくは女湯の方に湯口があるのかも知れません。
ちなみに、ふと思った事。
10時少し過ぎに入った時、既に5-6人のお客さんがいて、「流石は白骨温泉、騒動の後も人気は衰えていないんだなー!」と、少し驚いたのですが、私が出た11時頃には、他に利用者が誰もいなくなっていました。
騒動以前の状態は知らないのですが、前と比べて人が減ったのか、たまたまこの日だけだったのか。
もしくは、「一番風呂ならゆっくり入れる!」と言う人が開湯と同時に押しかけ、むしろ裏目に出て混雑してしまうという、悪循環なのか・・・
ここの場合、他の所も日帰りを受け付けはじめる11時頃が一番空くのではないかと思いました。
2005-4/17
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