湯田中温泉長野県

共同浴場 弥勒の湯 (湯田中温泉)

ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
(共益会11号ボーリング) 93度 / ph8.43 / H14.8.6
Na+ = 416.8 / K+ = 42.4 / Ca++ = 65.6 / Cl- = 547.6
F- = 1.6 / Br- = 1.3 / I- = 0.4 / HS- = 0.8
SO4– = 264.3 / HCO3- = 23.6 / CO3- = 17.2
H2SiO3 = 150.7 / HBO2 = 73.4 / H2S = 0.1
成分総計 = 1608.6mg

長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
男女別内湯
ジモ専
基本的に立ち寄り不可

湯田中温泉でも、かなり奥。ほとんど観光客が立ち入る事が無いであろう、静かなところにある共同浴場です。
通常は施錠されており、地元の人しか入る事が出来ない所なのですが、毎月26日は風呂の日と言う事で無料で一般開放されています。
行ってみると、玄関先には赤紫色の旗が下がっており、「外湯開放中」と書かれているではありませんか!
これは是非にと言う事で、行って参りました。

内部は、比較的新しく、とても清潔で使い勝手が良さそうな造りをしています。
脱衣所と浴室は分離型で、シンプルな造りではありますが、どちらもちゃんとスペースが広く取られていました。
浴室はタイル張りで、湯船がひとつだけあります。無色透明のお湯が静かに張られており、しばらくの間誰も利用していなかったのでしょうか、室内は全然湯気で籠った様子がありません。
こう言う時って、結構お湯が熱いんですよね・・・
恐る恐る手を入れてみると・・・

ああああああぁぁぁぁ~~~!
熱いっ!私の限界温度48度を軽く超えて、50度近くあるではありませんか!
まずは必死に湯もみ。これで、何とか49度くらいまで下げる。
湯もみをやめて、少し待ち、お湯が鎮まるのを待ちます。その後、足を入れて、それから静かに体を沈める・・・
熱い・・・ビリビリ来ます。芒硝成分が含まれるお湯なので、そのせいもあるでしょうが、それ以前に、単に熱いからだと思われます。
しかし、肩まで浸かってしまうと、意外と気持ちが良く、熱さよりも心地よさの方が勝ってきます。最初は観察する余裕すらなかったお湯の臭いなども分かるようになってきました。
お湯からは、僅かに潮臭と、硫黄臭+芒硝臭のような物。あまり強い個性は無いものの、新鮮なお湯だからこそ香る、心地良い臭いが鼻先をくすぐります。

最初熱くて入れなかったお湯も、私と友人が入ったせいか、47度程度まで下がり、普通に出たり入ったりを出来るようになりました。
もしかしたら一番風呂だったのかな?こんな鮮度が良いお湯に巡り合えて嬉しい!
湯口を見たら、仕切りをして湯量を調整する仕組みになっていました。
試しに仕切りを取ってみた所、熱いお湯がドボドボと・・・危険なのですぐに板を元通りに戻しました。

入れ違いに地元のお爺ちゃんが入って来ました。
「熱くて良いお湯でしたよ~!」と私が言うと、「夜に来る人は熱いのが大好きだけど、ワシは熱すぎると入れないから、いつもこの時間なんだよ。」と仰っていました。
熱い時は、当然のように加水して、入れる温度にされるとの事。
湯量不足を補う為の加水はどうかと思いますが、湯温調整の為の加水は時として必要ですよね。
お爺ちゃん、私たちが去った湯船に手を入れ、即座に水道の蛇口全開にして温度調整を始められました。
このお爺ちゃんの適温って何度くらいなのかな・・・?
ちょっと気になりつつ、その場を後にしました。

26日、風呂の日。単にジモ専に入れると言う魅力もさることながら、こう言う地元の方と触れ合う機会があるのも、非常に大きな魅力です。
是非、これからも続けて欲しい企画だと思いますし、利用される方がマナーの良い人たちばかりだと良いなぁと思いました。

2008-4/26

コメント