渋温泉長野県

多喜本旅館 (渋温泉) ★4.5

含石膏食塩泉
(比良の湯) ph4.78 / S50.4.22
Na+ = 256.7 / K+ = 15.41 / Ca++ = 95.26 / Mg++ = 8.09
Fe++ = 1.369 / Cl- = 289.7 / F- = 1.035 / SO4– = 412.1
HCO3- = 3.656 / H2SiO3 = 161.5 / HBO2 = 38.22
CO2 = 9.23 / 成分総計 = 1293mg

他、独自源泉など2本

長野県下高井郡山ノ内町渋2279
0269-33-3245
男女別内湯 ・ 貸切露天
500円
営業時間 要相談

安代温泉から渋温泉へと歩いている途中、3番湯の少し手前の所で見つけた渋い外観のお宿です。
少し興味をそそられつつ、一旦は通り過ぎかけたものの、看板に「自然湧出」「日帰り入浴」と言った内容の事が書かれており、思わず入ってしまいました。
全く事前知識も無い状態で、少し不安に感じていましたが、とりあえず立ち寄りは快くOKとの事です。
露天風呂や貸しきり風呂もあるらしいですが、日帰りで利用する事が出来るのは内湯だけ。ちゃんと男女別に分かれていました。

さて、その内湯。少し年季が入っており、古さは否めない物の、お宿の規模からすると結構広々とした物です。
アメーバ状とでも言うのでしょうか、ぐにょりとカーブを画いた湯船に、無色透明のお湯が張られていました。
お湯は少し熱めで、特徴的な良い匂いがします。何となく、青根のお湯を彷彿とさせるような、優しい臭い。芒硝+石膏が混ざるような甘い香りです。
どうやらお湯を張っている最中のようで、湯船は完全に満たされておらず、全体の8割方と言う所でしょうか。
鮮度は言うまでも無く抜群。ツルツルする感触もあり、浸かっていると肌にお湯がじっくり沁みこんで来るような感じがします。
とても温まり、汗だく。

湯口が特徴的で、岩を組んだ滝のようになっていました。そこから熱い源泉が注がれています。
うっすら白く変色しているのは温泉成分でしょうか?薄暗いのと、湯気で充満しており、しっかりと観察出来ないのが残念。
とても気持ちが良いお湯で、思いつきで入ってみた割には、大正解でした!

浴後、宿のご主人と話をする事が出来ました。
なんでも、ココには源泉が3本あり、うち1本は独自源泉だとの事。その独自源泉が私の入った男湯内湯に張られているそうです。
ちなみに女性側は共有源泉で、紅鮭に聞いたところ、金気臭がするものだったそうです。
ちなみに、ご主人いわく、男湯の内湯は硫黄泉なのだそうで。あれ?硫黄なの???
石膏+芒硝と観察していたので、硫黄泉だったとは意外。考えてみれば、湯口の白い物は、硫黄の湯花だったのかも知れません。
私の感覚も全くアテになりませんね・・・
確認の意味も含めて、是非とももう一度行きたい一湯です。
3本の源泉すべてを堪能すべく、次回は泊まってみたいと思いました。

2008-4/26

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