単純温泉
(中棚温泉) 37.5度 / ph8.4 / H12.2.4
Na+ = 124.3 / K+ = 1.4 / Ca++ = 4.5 / Cl- = 48.1
F- = 0.5 / HS- = 0.1 / SO4– = 3.1 / HPO4– = 0.3
HCO3- = 252.6 / CO3– = 4.8 / H2SiO3 = 43.8
HBO3 = 7.4 / CO2 = 1.1 / 成分総計 = 492.7mg
長野県小諸市乙1210
0267-22-1511
男女別内湯 ・ 露天風呂
1000円
11:30-14:00
突然ですが、最近金欠なんです、ワタシ。
・・・って、金欠じゃ無かった事があったのかと言われると、(´ε`;)ウーン…
そんな折、雑誌「温泉博士」の企画で、ここ「中棚温泉」に無料入浴が出来ると聞き、これは嬉しいと行ってきた次第です。
さて、ナビに入れて到着した中棚温泉。何となく、秘湯や隠れ宿と言うイメージが強かったのですが、小諸駅からほど近くてビックリしました。
すぐ裏手には団地のような建物も建っており、かなり生活臭が漂う場所にあります。
ただ、一旦敷地内に入ってしまうと、その雰囲気は一変、生活臭は全く気にならなくなります。実に不思議。
広々とした敷地と、高低差や樹々を旨く利用し、しっかりと目隠しがされているのです。まさしく隠れ宿。設計の上手さが分かります。
玄関先にはヤギやヒヨコがいて、宿の雰囲気に良いアクセントを加えていました。
お宿内部も雰囲気が良く仕上がっています。山小屋風ですが、お洒落です。何というか、センスが「田舎に憧れる都会人のデザイン」なのです。
かと言って、居酒屋などでよくある「無理矢理な演出」が一切ありません。実に自然。
ちなみに、このお宿は島崎藤村のゆかりの宿だそうですね。藤村は私が好きな作家で、破戒の初版復刻本なんか持っていたりします。(ただ、破戒を読んでから長野に行くのはと・・・どうかな?^^;)
さて、期待のお風呂。お宿の玄関から渡り廊下を歩き、階段をのぼった先にありました。山肌に建てられた湯小屋になっており、雰囲気が良いです。
お風呂は内湯と露天があります。
まず内湯。木材をふんだんに使った、素晴らしい造りをしています。脱衣所と内湯の仕切りが無いのも素敵です。
広々とした湯船には無色透明のお湯が張られています。しっかり掛け湯して、中に入ってみると・・・
あれ?あれれれれれ・・・!?
今まで散々良かったお宿のイメージが、瓦解していきます。なんと、強めの塩素臭を感じます。
まさかこんな筈ではと、何度も臭いを嗅いでみましたが、この臭いは間違えようがありません。確実に、ヤツの臭いです。
源泉温度が37度と低いので、加温し循環されているようです。仕方がないとはいえ、アプローチが素晴らしかっただけに、ガッカリ感が強いです。
ただ、塩素臭以外にもほんのり硫黄臭を感じます。石臼状の湯口からは、温めの源泉がザアザアと注がれています。
お湯を手で救って臭いを嗅いでみた所、実に素晴らしい甘めの硫黄臭がしました。温めのまま、このお湯を掛け流してくれていれば・・・
続いて露天。緑に囲まれた造りをしています。
岩で組まれた湯船が2つあり、内湯から出て手前が加温浴槽、奥には打たせ湯があり、温めに調整されていました。
まずは加温浴槽。適温に調整されています。湯口は浴槽内にあり、熱いお湯が注がれています。私が確認した限りでは循環はされていない様子。
恐れてた塩素臭はしませんでした。こちらは悪くありません。ただ、加温した際に飛んでしまったのか、硫黄臭も僅かしかしません。
これはこれで、気持ちが良いお湯ですけどね。肌触りはシットリペタペタする感じです。
奥のうたせ湯湯船は、どうやら非加熱の源泉がそのままに注がれているようです。
甘い硫黄臭が健在で気持ち良いです。
ただ、手前の加温湯がオーバーフローして流れ込んでいるので、完全掛け流しとはいかない模様。
また、緑に囲まれた露天の弊害か、葉っぱなどの細かいゴミが結構浮遊しています。まぁ、仕方がないかな。
温めなので、ゆっくり浸かりながらお湯を堪能しました。
全体的な印象は非常に良い所です。
これでお湯使いも良ければ、文句一切無しだったのですが・・・
ただ、普通の人であれば、満足度が高いお宿である事に違いありません。
人に聞かれて無難にオススメ出来る、素敵な所でした。
2009-7/5
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