重炭酸ソーダ泉
(水月ホテル) 19.8度 / ph7.7 / 24L / 動力 / S49.1.29
Na+ = 94.02 / K+ = 7.201 / Mg++ = 7.253 / Ca++ = 13.97
Fe = 0.24 / Cl- = 7.159 / SO4– = 6.585 / HCO3- = 348.6
CO3– = 1.032 / H2SiO3 = 43.77 / HBO2 = 3.032
CO2 = 18.72 / 成分総計 = 580.2mg
東京都台東区池之端3丁目3-21
0120-26-6266
男女別内湯
1500円
15:00 – 23:00
上野駅から程近く、お花見で有名な上野公園からほど近い場所にあるのが、ここ、鴎外荘です。
この鴎外荘の近くには六龍鉱泉と言う銭湯があり、そこには立ち寄った事がありましたが、この鴎外荘には来た事がありませんでした。
札幌に住む私の温泉友達が、たまにココを利用するそうで、とても絶賛していたので、前々から少し気になっていた所です。でも、東京に住んでいて、逆に近すぎると、何だかあまり行く気がしないのですよね。不思議です。
今回行ってみようと思ったキッカケは、とある雑誌の企画で、無料入浴できるからなのですね。
通常だったら立ち寄り入浴料が1500円ですので、このチャンスを利用しない手はありません。
そんなことで、とりあえずたどり着いた鴎外荘。車で来たので、少し離れた場所のコインパーキングに停めました。屋号からも分かる通り、文豪の森鴎外ゆかりのお宿だそうです。
表向きはあまり大きくありませんが、中に入ると内庭なんかがあって、とても雰囲気が良い造りです。
フロントに行き雑誌を見せたところ、スタッフの方、嫌な顔ひとつせず、とても親切に対応をして下さいました。
なんと、タダ風呂なだけでも恐縮なのに、フェイスタオルとバスタオルをセットで貸し出して下さるではありませんか。何だかとっても申し訳ない気がしてしまいます。
で、お風呂。中に入って廊下を少し歩いた先にあります。
たどり着いた浴場は、内湯のみがあるシンプルな物です。お宿の規模からすると少し小さいような気がしないでもありません。
まぁ、湯量に合わない大きさの湯船を作っても、ロクな事にはならないので、小さいと言うのはかえって好感を持てます。
湯船は、4~5人程度ゆったり入ることが出来そうな物がひとつ。黒褐色のお湯が張られており、いかにも東京の黒湯だなぁと言う見た目をしています。
古代檜を使用した湯船は、なんとも重厚な面持ちがあります。
で、その檜風呂。浸かってみて、まず、そのお湯の柔らかさに嬉しくなります。
なんともトロトロしていて、良い感じなのです。匂いはほんのりモール臭。
恐れていた塩素臭は一切しません。また、東京の銭湯などで良く見かける、ジャグジーや強烈循環などで浴槽内のお湯がぐるぐるかき回されているという事も無く、ゆったりとお湯に浸かる事が出来ます。
湯口からは少し熱めのお湯が注がれています。源泉温度は低いので、加温されている物ですが、ココでお湯の匂いを嗅ぐとよりいっそう特徴を感じる事が出来ます。
通常はチョロチョロ程度なのですが、一定時間おきに、ドバドバ大量に注がれます。
注がれたお湯はそのまま洗い場に捨て去られており、どうやら加温掛け流しのようです。
まさか、こんなコンディションの良い黒湯を楽しめるとは、思ってもいませんでした!
いやぁ、友人が気に入っているだけの事はある、とても良いお湯に満足でした!
今回は無料でしたが、1500円はちょっと高いなぁ。でも、そのお金を払ってでも来る価値はあったと思います。
森鴎外にゆかりがあると言う歴史あるお宿、その歴史と共に、良いお湯も後世まで継承していって欲しいと思いました。
2008-11/13
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