東京都

新宿十二社温泉(新宿十二社温泉) ★4.0

含食塩・重曹泉

東京都新宿区西新宿4-31-3
男女別内湯・サウナ
03-3376-4423
日帰りのみ・1900円

「温泉」と聞いて何をイメージするかと言えば、人それぞれの思い出や思い入れによって異なる答えが返ってくると思う。
白濁のお湯だったり、硫黄臭のする火山だったり、森の中の露天風呂だったり、雪見風呂だったり。
伊豆や日本海辺りをイメージした人は、海辺に沈む夕日を見ながら入る露天なんかを想像するかもしれない。
しかし、「温泉」と聞いて、都会の高層ビル群と黒いお湯、閉鎖的な地下空間を連想する人は、まずもっていないだろう。
「そもそも、そんな温泉ねーよ!」って言いたくなるかも知れないですが、ちょっと待って。実は、そんな温泉が本当に存在するのです。

今回日帰りで入浴した「新宿十二社温泉」は、新宿のオフィス群、中央公園すぐ脇の十二社通り沿いにある雑居ビル地下にあります。
新宿駅西口から歩いた場合、都庁を通り抜け、およそ15分程の道のりです。
「新宿十二社天然温泉」の看板がデカデカとあり、結構目立つ為、おおよその場所さえ知っていれば、迷うことはないでしょう。
新宿と聞いてイメージしがちな歌舞伎町などの歓楽街と違い、比較的静かな場所にあります。
しかし、そこは矢張り新宿。見上げると高層ビルがそびえ立っています。そんな所にある「天然温泉」の看板は、かなり場違いな印象を受けます。

温泉への入り口は、地下へ降りる階段になっており、その脇には大きな効能書きの看板があります。
場違いな温泉効能書きと、その先に飲み屋があるかのような階段。
どちらをとっても怪しさ満点で、一瞬入るのを躊躇います。しかし、折角来たのだからここで引き返す訳にはいきません。
「人に見られたら格好悪いな・・・」なんて思いながら、そそくさと階段を降りる。

階段を降りたら、右手に受付がありました。若い女性が笑顔で受け付けをしてくれます。
ここで入浴料1900円を支払う。来る前に分かっていた事ですが・・・高いっ!立地条件などを考えれば仕方が無いのでしょうが。
次に靴を脱いで館内に入り、若い男の番台さんに受付で渡された入浴券を差し出す。
その番台さんに「お名前は?」と聞かれた。隠すような事ではないので、ありのままに本名を伝えたのですが・・・名前を聞かれる日帰り温泉施設ははじめてです。
受付も番台も、接客がマニュアル調で至極丁寧。気持ちの良い接客態度ではあるのですが、温泉に来ている感じはしません。番台では脱衣所のロッカー鍵を受け取りました。

番台の受付を済ませ、脱衣所の中に入ると、まるでプールみたいにロッカーが沢山並んでいます。
私のロッカー番号が50番台だったので、少なくとも50人分のロッカーはあると言う事です。
浴室を覗くと、10人も人がいたら結構窮屈そうな広さです。
こんなに沢山ロッカーを用意してどうするつもりなのでしょう・・・
幸い、お客さんは私を含めて4人しかいなく、混雑を感じる事は無かったのですが、50個のロッカーが全て埋まった場合の事を考えるとゾッとします。

さて、気を取り直して、お風呂へ入る事にする。まず入ると、最初に目に飛び込んだのは、風呂場の中央にあるコンクリートの太い柱。ビルの地下駐車場なんかで目にするような、あの柱です。普通こんなもの浴室にはありません。
浴槽はその柱を避けるような感じで、「コ」の字型をしていました。お湯は、噂通りに真っ黒で、まるでコーヒーのようです。
カランで備え付けの石鹸とシャンプーで体を洗い、さて湯船に入ろうとした時、目の前に人の顔が浮いていました。顔だけ出して入浴していたオジサンがいたみたいです。
全く気が付かなくてビックリしました。まるでお面が浮いているような、不気味な光景です。

肝心のお湯ですが、少し熱めで、とてもヌルヌルスベスベします。ph値は限りなく中性に近いお湯ですので、純粋に成分が濃い事の表れでしょう。
真っ黒なお湯は、透明度5cmあるか無いか。殆どコーラかアメリカンコーヒー位の色です。
意外と臭いはあまりきつくなく、海草のような、ほのかな潮のような臭いがしました。
なお、源泉温度は26度程との事で、当然ながら加温してあります。
コの字型の浴槽がある浴室から、ベランダへ抜けるような引き戸(サッシ?)を開けると、そこにはもう一つの浴槽があり、そこには加温されていないお湯(というか、水?)が張ってあります。
折りしも季節は12月。この時期に入る水風呂はかなり冷たいですが、熱い湯と水風呂に交互に入っていると、そのうちに冷たいとも熱いとも感じなくなってきます。
水風呂の湯口から出る源泉を口に含んで見たところ、何とも表現しようがない、微妙な甘味が口の中に広がりました。(飲み込まず吐き出したのは言うまでもありません)

都心のど真中に湧く、不思議な温泉。
見た目に気持ち悪いですが、かなり濃い温泉で、気が付いたら結構長居してしまいました。
値段が高く、そう度々行く所でも無いと感じていますが、私の生まれ育った街、新宿に湧く、貴重な温泉。いつまでもその姿を残していて欲しいと思いました。

2004年 12月4日 - 初訪問時のレポート

2007年11月18日 - 再訪

新宿のオアシス、十二社温泉です。
随分と前に一度訪れており、これで2度目。1900円と言う金額は高いのですが、たまたま汗を掻きたい事情があり、朝11時に行きました。
たまたま営業開始直後だったようで、一番乗り!ちょっとラッキーです。

内部は記憶通りで、何も変わっていません。
久しぶりに入ったお湯は、営業開始直後と言う事もあってか、汚れておらず、なかなか気持ちが良いです。
何より特筆すべきは、東京の黒湯でありながら、塩素臭がしない事!
源泉温度が低いので、加温し循環していますので、当然消毒の為に塩素は使用しているものと思われますが、早い時間と言う事もあってか、塩素濃度が低いようで、全く気にならないのです。これは嬉しい!

臭いは甘いモール臭。肌触りはとてもツルツルするもので、薬液に浸かっているような気分になれます。肌にはとっても良さそう。
42度適温なので、長時間入っていられます。露天(?)の源泉水風呂も健在で、冬でも非加熱のままです。加温浴槽で疲れてきたら、水風呂に浸かり、体から一気に熱を奪い、再び暖かい湯船へ。
これを繰り返すと、エンドレスにお湯に浸かっている事が出来ます。
結局1時間以上ここで過ごし、ゆっくりとお湯を楽しむ事が出来ました。

1900円は高いけど、時間を気にしなくて良いならこれもアリかな?
年に1度くらいは来ても良いかななんて思いながらその場を後にしました。

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