奥日光湯元温泉栃木県

温泉寺(奥日光湯元温泉) ★4.5

含硫黄-カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩泉

栃木県日光市湯本
男女別内湯
0288-55-0013
志納金 : 500円
10:00 – 16:00頃まで (冬季閉鎖・ 12下 – 4上)

栃木県の日光市と言えば、世界遺産にも登録されている日光山輪王寺が有名です。
輪王寺だけではピンと来ない方もいると思いますが、日光山輪王寺の境内にある東照宮と言えば、知らない人はいないのではないでしょうか。
日光湯元温泉は、その日光東照宮を過ぎ、いろは坂を上って中善寺湖を抜け、戦場ヶ原の先、栃木と群馬の県境ほど近くにある温泉地です。
東照宮からは随分と離れた、標高1500mの高所にあります。

さて、この日光湯元温泉には、輪王寺の別院、通称「温泉寺」と呼ばれるお寺があります。
開湯は非常に古く、延暦7年(西暦788年)に勝道上人がこの地で温泉を発見したとされています。
以来、庶民の療養延年の名湯として知られ、病気に苦しむ多くの人を救ってきました。
現在の日光湯元温泉は、旅館やホテルが立ち並ぶ、観光温泉地として栄えているのですが、今でもこの温泉寺で入浴をする事が出来ます。
お寺で温泉に入るだなんて、風情あってとても良いじゃないですか!
是非とも入ってみたいと常々思っており、遂に行く機会に恵まれました。

この温泉寺ですが、日光湯元の中心地にあります。
事前に電話で入浴出来るか確認をした際、15時までと聞いていたのですが、到着はそれよりも少し遅くなってしまいました。
恐らく断られるだろうと思いながら、折角来たのだからと駄目元でお願いをしてみたところ、快く受け入れてくれました。
お寺ならではの懐の広さでしょうか。住職の奥さんだと思われる女将さんは嫌な顔一つせず、「どちらからいらしたんですか?」などと雑談を交えながら、浴室まで丁寧に案内してくれました。

さて、浴室ですが、男女別の内湯が各一箇所ある、とてもシンプルなものです。
木造で古い造りをしていますが、湯治宿のような風情があり、とても癒されます。
浴室内には畳2枚分ほどの湯船が一つあり、乳白色の硫黄泉が掛け流されていました。
少し熱めのお湯は、肌触りがサラサラして、感触がとても気持ち良いです。
硫黄臭も強めで、湯口のお湯を飲んでみた所、硫黄臭が口いっぱいに広がる苦めの味がしました。
源泉のままだと熱いので、若干加水で温度調整をしているようですが、それでも十分過ぎる位に濃くて気持ちが良いお湯です。
時折聞こえてくる鐘の音に耳を澄ませながら、ゆっくりと静かな時間を過ごす事が出来ました。

湯上りは、休憩所で涼む事が出来ます。
何とも嬉しい事に、この休憩所ではお茶(もしくは冷水)とお煎餅を頂く事が出来ます。
外から入ってくる気持ちの良い風を浴びながら、お煎餅を頂き、温泉の余韻を楽しむ事しばしば。
到着が遅かった為に、私たちが最後の客かと思いきや、その後も何人か利用していました。
お寺だけに、来るもの拒まずなのかも知れません。
お煎餅が入っていた器の下に、領収書が奥ゆかしくこっそりと用意されていました。

お湯の良さだけでなく、雰囲気や気配りでも癒される、とても素晴らしい所でした。
温泉の有難さを改めて実感する事ができ、心まで洗われたような気分です。
なお、ここの宿坊には、一日一組限定で宿泊をする事も出来るそうです。
機会を見つけ、是非とも泊まりで利用してみたいものですね。

2005-7/31

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