伊香保温泉群馬県

青山旅館 (伊香保温泉) ★3.5

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉
(本泉 <混合泉>)
40.9度 / ph6.4 / H9.7.18
Na+ = 105 / K+ = 10.2 / Mg++ = 29.5 / Ca++ = 142
Fe++ = 8.28 / Mh++ = 1.42 / Cl- = 118 / SO4– = 301
HCO3- = 282 / H2SiO3 = 177 / HBO2 = 7.7 / CO2 = 98.6
成分総量 = 1280mg

群馬県渋川市伊香保町伊香保47
0279-72-3300
男女別内湯
500円
営業時間 要相談

石段街から少し奥に入った所にある、鄙びた風情が漂うお宿です。
玄関先に「日帰り入浴可能」「500円」と書かれた看板があり、立ち寄ってみました。
外見は非常に小さなお宿なのですが、中に入ってみると横に長く、結構広々としていて驚きました。ただ、内部は結構年季が入っています。
お風呂に行く途中、ゲームコーナーがありました。数台あるマシンは通電されておらず、埃をかぶっています。
ふと見ると、「StreetFighterII’」と書かれているではありませんか。ストツー、懐かしいです。15年位前に流行ったなぁ。電源入れると動くのでしょうか・・・?

お風呂は地下にあります。とは言っても、傾斜地に建っているお宿なので、浴室には窓がちゃんとあり、明るいです。
浴室は脱衣所から数段階段を下りた所にあります。入って最初に目に飛び込んだのは、板が張られた湯船。え?保温の為に置かれているのかな?
その奥を見ると、板が張られていない湯船が続いていました。その湯船に行くには、脱衣所とは別の階段を数段登る必要があります。
ん~・・・文章だとちょっと表現し辛いのですが、変わった造りの浴室です。

さて、そのお湯。こちらも本泉を引湯しており、黄土色に濁る金気臭が漂うお湯です。
赤い湯花も大量に舞っており、お湯に浸かると体にビッシリつきます。白かったタオルはオレンジ色に変色する、伊香保の本泉ならではの濃厚な物。
ただ、湯船が結構大きく作られているせいもあり、多少加温されている様子。
おs湯は42度で適温ですが、残念ながら源泉そのままとは行かないようです。
鮮度もまずまずと言った所でしょうか。ただ、あくまで非加熱のまま掛け流している所と比較した場合の話ですので、単体で考えたら、そんなに悪くはありません。

それにしても気になるのが、板張りの湯船。試しに板を動かそうと試みましたが、しっかりと固定されており、動きません。
ここはトドスペースなのかな?板張りで、トドになると気持ちが良さそうです。
でも、脱衣所から入ると最初に目に飛び込む位置で、かつ、舞台状になっているので、実に恥ずかしい場所です。
それに、後から来た人がトドになっている私を見ると、ビックリして足を滑らせ、階段を転げ落ちてしまうかも知れず、とても危険です。
気になって、後日、数年前に立ち寄った友人のレポートを見たところ、なんと、そこに写る写真には板など張られていないではありませんか!
なるほど、昔は2つ浴槽があったけど、何かしらの事情で1つに減らしたと言う事らしいですね。

びっくりトドスペース・マニアには、堪らないであろう、風変わりな一湯です。
石段の湯や露天風呂(実はこのレポートを書いている段階でまだ未湯)も良さそうですが、人混みを避けてゆっくりくつろぎ、トド(←重要)になりたい人には、お勧めです。

2008-4/12

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