酸性・含硫黄-アルミニウム- 硫酸塩・塩化物温泉
(源泉名:わたの湯) 56度 / ph2.05
Na+ = 53 / K+ = 19.1 / Mg++ = 38.5 / Ca++ = 73.6
Fe++ = 15.9 / Mn++ = 1.5 / Al+++ = 40 / H+ = 8.98
Cl- = 309 / F- = 10.5 / SO4- = 601 / HSO = 180
H2SiO3 = 240 / HBO2 = 7.1 / H2S = 13.6
蒸発残留物 = 1611.78mg
群馬県吾妻郡草津町大字草津464-279
0279-88-2363
男女別内湯
素泊まり4000円で利用
草津の温泉街中心、湯畑から少し歩いた所にあるホテル櫻井のすぐ隣にある小さなペンションです。
湯畑で遊ぶ事を考えた場合、立地条件は良くありません。
しかしここ、草津に数ある源泉でも珍しい「わたの湯」を引いているのです。
わたの湯のお湯は共同浴場に引かれておらず、今まで入った事がありませんでした。
今回は満を持して宿泊利用。ちなみに素泊まりで、料金はコミコミで一人4000円です。
土日でも同料金で、とても良心的な金額です。
これは余談ですが、用意して頂いたお部屋は広々としており、清潔でとても快適です。
お湯云々は置いておいても満足出来る設備で、全く申し分ありません。
さて、期待のお風呂!
男女別の内湯となっており、脱衣所と浴室があるだけの簡単なものです。
ちなみに、この日は他の宿泊客が多くなかったせいか、空いているお風呂を貸切で使って良いと言われました。
些細な事ですが、ちょっと嬉しくなります。
湯船に張られたお湯は、ほんのり青味がかった透明なもので、見た目の特徴は他の源泉とあまり変わりがありません。
適温に調整されており、オーバーフローを見る限りでは掛け流し量は及第点と言ったところでしょうか。
ただ、浴室に入ってすぐに気が付いたのが、硫黄臭の強さです。
草津のお湯にしては硫黄臭が矢鱈と強いです。基本的には白旗などと同じ、鼻を突く刺激的な硫黄臭なのですが、それに混じってほんのり甘めな臭いも漂います。
掛け湯をしたところ、ぬめり感のある肌触りが非常に良いもので、この段階でかなり満足。「これは良いぞ・・・!?」と、期待感がどんどん膨らむ。
で、お湯に浸かると更なる驚きが・・・!
何と、底に湯花が大量に沈んでいたようで、一気に舞い上がり、お湯が真っ白に濁ってしまったのです。
細かい粉雪のような白湯花で、まさに源泉の名前の通り「わた」のような感じで実に美しいです。
かき混ぜる前のお湯 かき混ぜた後は真っ白
いやぁ・・・凄い。勿論、湯花が出来上がる理由にお湯の劣化などが挙げられるので、一概に湯花の量だけではお湯の良し悪しは語れませんが、白旗なんて比較にならないほどの大量湯花です。
というか、コレ、ホントに草津のお湯?って感じです。
更に特徴的なのが肌触りの良さ。掛け湯の段階でも気が付いていた事ですが、草津特有のビリビリする刺激が控えめで、ぬめり感がある、まろやかで優しいお湯なんです。
良い肌触り、強い硫黄臭、そして大量の湯花。
それらにすっぽり包まれて入っていると、自分もそのお湯の一部になってしまったかのように心地良く、とても幸せな気分になれます。
ここは時間を忘れて入ることが出来ました。素晴らしいの一言です。
防水デジを使いお湯の中で撮影
初めて草津に来て既に2年近く経ち、それから度々草津には来ていましたが、まさかこんなに良いお湯に入らずに過ごしてきたかと思うと、少し後悔しました。
草津温泉、多少は知っているつもりでいましたが、まだまだ知らないことが沢山ありそうです。当分の間は飽きることが無さそうですね。
ますますこの温泉地が好きになってしまいました。
帰り際、宿のご主人から色々と貴重なお話を伺う事が出来ました。
なんでも、このわたの湯源泉、湯畑となりにある白幡源泉のさらに隣、お好み焼きの「源泉閣」敷地内から湧出しているそうです。
他所でもわたの湯を使用する施設があるそうですが、色々と事情があり、このはぎわらには特に鮮度が良いお湯が引かれているそうな。
ちなみに、湯船の温度管理が難しいらしく、冬場は少し温く、夏場は熱いので加水されてしまう事があるそうです。
私が訪れた5月は丁度良い時期だったみたいですね。
いやぁ、とにかく大満足です。
素泊まりなんて安く利用したのが申し訳ないくらい!
次回は是非2食付きで宿泊して、外出せずにこのお湯だけを楽しんでみたいと思いました。
ちなみに、2食付でも、たった7000円です。
某所で言われる「なりや価格」に僅か100円の追加ですね。
しかも、ここはなりやと違い、関東ですぞ!
もう、タダ同然に感じてしまうのは私だけでしょうか・・・?
いつ再訪しようか楽しみです。
ココは激しくオススメできますぞ!
・・・あ、ちなみにこの犬、お宿のワンちゃんです。
とっても賢いんです。しかも、愛想も良いし、礼儀正しい。
名前は聞いたはずだけど失念。
紅鮭がひどく気に入っていました。
2006-5/27
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