単純温泉
(幕川1号泉) 74度 / ph7.5
Na+ = 10.1 / Mg++ = 10.7 / Ca++ = 35.8
SO4– = 86.1 / HSO4- = 88.3 / H2SiO3 = 134.9
CO2 = 22 / 成分総計 = 398mg
硫黄泉
(幕川2号泉) 80.5度 / ph7.8
Mg++ = 12.8 / Ca++ = 24 / SO4– = 75.6 / HSO4- = 119.3
HS- = 4.6 / H2SiO3 = 52.6 / CO2 = 30.3 / H2S = 0.8
成分総計 = 342mg
福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1-3
0242-64-3316
男女別内湯
500円
10:00 – 15:00
メインの通りから細い道に入り、一部すれ違い困難な山道を10分程走った先にある秘湯、幕川温泉にある「水戸屋旅館」に行って参りました。
幕川温泉にはもう一軒、「吉倉屋旅館」と言うのがあるのですが、今回は時間の都合で立ち寄ることが出来ず・・・
水戸屋旅館はその吉倉屋旅館の手前に位置しています。
山間の秘湯風情が非常にいい所ですが、結構立派な建物が建っています。
既に多くの宿泊客が訪れており、その中での立ち寄り入浴となりました。
受付でお金を払い、カウンターに「福島の日帰り温泉本」が置かれています。
「あ、今年の出たんだ?」と、眺めてみると、なんとこの水戸屋さん、表紙を飾っているではありませんか。そのうえ、入浴料半額のサービスつきです。
あぁぁ・・・、割引使えば良かった。駄目モトで女将さんに「本買うから、さっきお支払いした入浴料、今からでも半額にして貰えますか?」と聞くと、女将さん、何一つ嫌な顔をせず、快くOKして下さいました。なんて素敵な方でしょうか!
ワガママを聞いて頂き、申し訳ないです。この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、お風呂。
まずは1階にある男女別の大浴場を利用しました。
ひとつの脱衣所から内湯と露天の両方を利用出来る造りをしています。
内湯には、洗い場数人分と、広めの湯船が一つ。硫黄臭の漂う、少し青味がかった白濁のお湯が張られていました。
少し熱めで、ガツンと入り応えがあります。
硫黄臭は、このテの泉質としては、強くも無く、弱くも無くと言った感じで、突出した個性こそありませんが、期待通りの良いお湯です。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、硫黄の苦味がしました。
ちなみに、脱衣所にある成分表には「幕川1号源泉」と書かれており、硫黄成分の全く無い単純温泉になっているんですよね。
何かの間違いでしょうか・・・?
続いて露天風呂。こちらは岩風呂が一つあるだけの、シンプルなものです。
屋根に覆われているので眺望は良くありませんが、外気にあたりながら入浴出来るので結構気持ちが良いです。
お湯は内湯のものと同じですが、光の加減で、こちらの方がより青白く見えます。
ちょっと温めに調整されており、劣化している感じは否めませんでしたが、ゆったりと長湯するにはとても気持ちが良いお湯です。
折りしも、雨が降っており、浴槽一部に雨水が入ってしまっているのは少しだけ残念。とは言え、ホントに微々たるものですので、気にする方がオカシイとも言えますが・・・
次に入ったのは、2階にある、展望露天風呂です。1階の浴場からは離れていますので、一旦服を着て館内を移動する必要があります。
こちらは、脱衣所は男女別ですが、その先は混浴になっています。
乳白色のお湯ですので、入ってしまえば大丈夫なのですが、女性には難しそうですね。
案の定、私が行った時は、宿泊のオジイチャンが2人いるだけで、女性の姿はありませんでした。
湯船は樹齢800年の檜の木をくりぬいて造られたという、非常に贅沢なものです。
展望風呂なんて呼ばれているみたいですが、屋根がついていますので、眺望はソコソコです。
緑に囲まれていてとても良い雰囲気ではありますが・・・展望って言う程ではないなぁ~
お湯はとても気持ちが良い硫黄泉。1階の大浴場のお湯とは別の源泉が引かれているみたいですが、その違いは殆ど分からないです。
こっちの方が、硫黄臭が僅かに強く、肌触りがサラサラって印象かな?
気のせいかも知れませんが・・・
ちなみに、この水戸屋旅館には、他にも入浴出来るお風呂があるらしく、この展望風呂からその中の一つ、混浴の露天風呂を見下ろす事が出来ました。
(見下ろすと言っても、目隠しで覆われていますので、丸見えって事はありません。ご安心を。)
残念ながら時間切れにつき、こちらには入浴せずに引き上げてしまった訳ですが・・・
お湯良し、女将さんの対応良し、そして、入りそびれてしまったお風呂と、未湯のままの吉倉屋旅館ありで、幕川温泉は是非とも再訪したいところです。
冬季は雪に覆われる為に閉鎖だそうですので、次回は来年以降かな?
何とか機会を見つけて行きたいですね。
車で行ける秘湯としては、オススメ出来る一湯です。
2006-9/18
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