福島県

ゆ乃宿湯流里 (早稲沢温泉) ★3.5

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
(宝来湯) 70.3度 / 535L / 動力 / H7.7.11
Na+ = 235 / K+ = 5.3 / Ca++ = 243.6 / Ba++ = 19
F- = 3.3 / Cl- = 55.1 / SO4– = 995.9
HCO3- = 36.6 / H2SiO3 = 72.9 / HBO2 = 1.2
成分総計 = 1670mg

福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字楢木平原1048-110
0241-34-2084
男女別内湯 ・ 混浴露天風呂
500円
営業時間 要相談

桧原湖と白布温泉を繋ぐ白布峠の入り口にあるのがここ、ゆ乃宿湯流里です。
一応早稲沢温泉としておきますが、早稲沢温泉のお宿が立ち並ぶ集落からは1キロ程度離れた場所にあります。
車で走っていると看板を見つけ、一度は通り過ぎたものの、看板に書かれていた「源泉100%」と言う言葉が気になり、また、「これを逃すともう2度と来ないかも知れないね」と言う話になり、Uターンして戻って立ち寄る事となりました。

さて、そのお宿。なんとなく鄙びていますが、ちゃんと手入れがされているようです。
道路沿いには野菜などの産地直売所がありましたが、遅い時間だったためか、営業していませんでした。
建物脇にオリンピックのマスコットのような物が置かれているのが、ちょっと気になりますが、とりあえず中へ。
訪れた時間が、夕食の準備でとてもお急がしい中でしたが、女将さんが親切に対応をして下さり、とても好印象です。変な時間に来てしまってすみません・・・
お風呂は男女別の内湯と、混浴の露天があるそうです。「露天はちょっと温いから内湯をお使い下さい」と、女将さん。

さて、そのお風呂。まずは内湯ですが、お宿の規模からすると相応と言った感じの、あまり広くは無いものです。湯船がひとつと、洗い場が数人分並んでいました。
お湯は無色透明。ところどころ灰色の湯花が舞っています。ほぼ適温で、少しだけツルツルした感触のある柔らかいお湯からは、ほんの僅かに温泉臭。
それほど強い特徴は感じませんが、何だかほっと安らぐ優しいお湯です。
湯口からは熱めのお湯が静かに注がれており、どうやら掛け流しの様子。
天井が低いので湯気で室内が少し篭った印象があるのが難点かな?

続いて露天風呂。内湯からそのまま出ることが出来ます。
なかなか風情ある岩風呂ですが、どことなく手作り感を感じる物です。
ここに張られたお湯も無色透明で、同じ源泉と思われます。お湯の温度は、女将さんが仰るとおりに、かなり温くて、体温よりも低い33度くらいです。
ここのお湯は残念ながら内湯からのポイポイ湯で、鮮度はあまり宜しくありません。
他にも新湯が投入されているのかも知れませんが、やっぱポイポイ湯には、あまり良い印象無しです。
ただ、ここまで割り切って温いと、かえって落ち着けますね。ずっと浸かり続けていても、肌寒さを感じる事はあったとしても、疲れる事はありません。
ちなみに、女湯は、48度で激熱だったそうです。紅鮭が入って、熱い熱いと言って、私だけしかいなかった混浴露天の方に避難して来ました。

強い個性があるお湯ではありませんでしたが、悪い印象も無く、立ち寄れて良かったと思った一湯でした。

2008-8/23

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