福島県

丸一魚店 (美山富士の湯) ★3.5

冷鉱泉 - 詳細な泉質不明

福島県田村市船引町北鹿又字石崎5
0247-82-0402
男女別内湯
400円
8:00 – 20:00

福島県のどこか、田村市と言う所にあります。友人にナビされるままに行ったので、いまいちそこがどんな場所か分かりません。
その友人に、「魚屋へ行くよ!」と言われ、訳が分からないままたどり着いたのが、丸一魚店です。
うわ・・・ほんと魚屋さんだよ。一体魚屋さんに何の御用ですかと言いたくなるような、そのまんま魚屋さんです。
お店の中に入ると、魚屋さんですので、生臭い魚の臭いがします。他には雑貨なんかも売っています。
まるで温泉とは関係が無さそうな気もしますが、ここで入浴料を支払います。

え、魚屋で入浴料!?どういう事だ!?そう言う疑問をよそに、友人に言われるまま魚屋さんから一旦出て、お店の裏側に回ると、離れになっている建物があり、なんと、お風呂ではありませんか!
目立たない所に看板があり、「美山富士の湯」と書かれています。
おおおお!?これは意外です。

その建物を入ると、簡単な休憩所と、男女別の内湯がありました。
なんだか、手造り感溢れる、まるでジモ専のような不思議な風情があります。この時他に利用者がおらず、シンと静まり返っています。
浴室は作らず飾らず、日常使うには申し分が無いシンプルな物です。
3人も入れば少し窮屈さを覚えそうな湯船がちょこんとありました。浴室はまだ新しいようで、手入れもしっかりとされているような感じです。
湯底のタイルの影響で少し青みを帯びて見えるお湯が張られており、ジェットバスになっていました。

さて、そのお湯。浸かってみて第一印象は、「意外と良いなぁ」と言う物です。
ジェットバスされているのを見ても分かる通り、残念ながら循環がされています。
でも、不快な塩素臭は一切しないどころか、ほんのり芒硝臭と、温泉そのものの成分臭と思われる薬品っぽい臭いがします。鉱泉ですので加温されている様子。
利用者が少ないのか、鮮度も悪い印象は受けません。ほんの少しだけ白く濁っています。
肌ざわりは少し肌にピリッと刺すような刺激を感じる、心地が良い物です。

湯口は蛇口になっており、ココを捻ると、源泉を足すことが出来ます。一般家庭で良く見かける、温冷2つの蛇口があるタイプで、投入量を調整する事で適温にし注ぐ事が出来る仕組みです。
MAXにするととても良い勢いでドバドバとお湯が出ます。その状態で肩まで浸かっていると、蛇口から注がれた分だけ、湯船からお湯が溢れます。うーん、贅沢。
ずっとこのままでいたくなってしまいます。でも、沸かすのだってタダじゃないんだし、我慢我慢。

そりゃあ、温泉で掛け流しにされているのが良いに決まっていますけど、これはこれで良いなぁ。毎日浸かっていても飽きる事が無さそうです。
事実、ご近所には人気があるようで、案内してくれた友人いわく、この一帯では貴重なお湯なのだそうです。
そりゃあね!もし私の家の近くに同じのがあったら、週3回は通ってしまいますよ!

私が立ち寄った温泉で、蕎麦屋併設だったり、駄菓子屋併設って言う珍しい所がありましたが、その珍しい所のラインナップに、晴れて魚屋併設と言うのが加わりました。
まだまだ私が入っていない温泉で面白い所は沢山あるのだなぁ。そんな事を実感する事が出来た、素敵な一湯でした。

2008-11/9

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