山形県

上区公衆浴場 (湯野浜温泉) ★4.0

ナトリウム・カルシウム-塩化 物温泉
(湯野浜1,2,3,4,5号、厚生有限、瀧の湯新2号、松舞の湯源泉
・混合温泉) 56.1度 / ph8.4 / H9.7.14
Na+ = 1298 / K+ = 22.9 / Ca++ = 723.4 / Mg++ = 0.5
Cl- = 3023 / F- = 1.9 / Br- = 13.2 / I- = 4.1
SO4– = 343.9 / CO3– = 0.4 / 蒸発残量物 = 5985mg

山形県鶴岡市湯野浜
男女別内湯
90円
6:00 – 22:30 / 7-10清掃時間

湯野浜温泉街の一角にある共同浴場です。
湯野浜温泉にはこれとは別に下区共同浴場があり、とても小ぢんまりしていて目立たない施設なのですが、こちらは妙に大きくて、存在感をアピールしています。

なんと言うか、建物的に大きいのも一因ですが、造りが実に凝っているのです。
まるでローマのコロセウムでもモチーフにしたかのような、円形の造りで、建物の屋上部分は屋根付きの広場のようになっています。
建物自体もかなり年季が入っており、まるでローマの遺跡そのものを思わせるような古さがあります。
この不思議な造りは大変気に入りました!
ちなみに、入り口がどこだか分からず、少し迷ったのは内緒です。

内部は、外観からも期待できる通りの、独特で不思議な造りをしています。
建物自体が丸いので、脱衣所も浴室も丸いです。それに合わせてすべてが作られているのが不思議です。
思わず口をあんぐりと明けて360度見回してしまいます。
写真だとこの不思議な空間を写し撮れないのが残念でなりません。

浴室は当然内湯のみです。男女は円の中心を真っ二つに分断するように仕切られています。
湯船も浴室のカーブに合わせた造りをしていました。なかなか広々とした浴槽は、10人以上でも余裕でゆったり入ることが出来るほどの広さです。
張られているお湯は所々に茶湯花が舞う透明の物で、結構熱めの45度程度に調整されていました。

とてもガツンと入り応えがあるように熱いお湯で、まるで瞬間煮沸機(と言う物は無いのだが・・・)の中に入ったような気分です。
一気に体の芯から温まり、汗がとめどなく溢れます。
浴室内には、パンチのある泉質にやられたのか、トドになっている人が数人。
なるほど、このお湯じゃあ、仕方がありません。私も、トドにはなりませんでしたが、洗い場の上にうずくまると、暫く動く事が出来なくなってしまいました。
湯口からは熱いお湯がドボドボと注がれています。口に含んでみると、僅かな塩味を感じます。
成分にすると、それほど濃い訳でも無さそうなんですけどね。浸透率が良いと表現しても良いのかな?
とにかく、お湯の成分が全部体内に吸収されていくような感じがしました。

ぼろい。ヘンな造り。熱い。疲れる。そして、別に鮮度が良い訳でも無い。
そんな、どーって事が無いようなお湯なのですが、凄く気に入りました。
このお風呂に通いつめて、洗い場でゴロンとトドになるのが似合うような常連になりたい気分です。難点は遠すぎる事ですね・・・
この日入ったお風呂の中で一番気に入った一湯でした。

2008-2/9

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