ナトリウム-炭酸水素塩・塩化 物泉
(二見の湯) 89度 / ph7.1 / S54.2.10
Na+ = 320.1 / K+ = 39 / Mg++ = 11 / Ca++ = 38.5
Fe++ = 2.9 / Cl- = 167.1 / SO4– = 170 / HCO3- = 601
HS- = 0.4 / H2SiO3 = 183.3 / HBO3 = 24.3 / CO2 = 26.2
H2S = 0.4 / 蒸発残留物 = 1584mg
宮城県大崎市鳴子温泉字車湯54-6
0229-83-2211
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円 (湯めぐりチケット3枚)
12:00 – 15:00
鳴子の外れ、鳴子パールホテルの並びにある立派なお宿です。
湯めぐりシールには協賛していたものの、なんとなくずっと行かないでいました。
しかし、先日、湯めぐり仲間と一緒に飲んでいた時、私が亀屋に行ったことが無いと話すと、「えー!?行ってないの!?」と、激しく煽られて・・・
なんでも、数軒の施設に引かれていると言う二見源泉を利用しているのですが、現在一般に立ち寄り出来る施設で、唯一この二見源泉を掛け流しで利用している所なのだそうです。
ちなみに、以前パールホテルに入っていますが、ここも二見源泉。結構特徴的なお湯だと関心した物ですが、このパールホテルは循環していました。
掛け流しの二見源泉、ちょっと興味があります。と、言うことで、やっとこさ行って来た次第です。
お宿は、とても立派なものです。玄関先にはとても大きな自動ドア。中に入るとフロントがありました。
立ち寄りをお願いし、シールでも現金でも金額差が無いので現金を支払うと、ちゃんと領収書を出してくれました。
鳴子では鄙びた所ばかりにお世話になっているので、このフロントの対応には恐縮してしまいます。
本当にこんな立派なホテルに良いお湯があるのかな・・・?少し不安に感じてしまいます。
お風呂は1階にある大浴場と、展望風呂もあるそうですが、展望風呂は日帰りには開放しておらず、1階の大浴場を利用しました。
さて、そのお風呂。旅館の規模相応に、なかなか立派で、ちゃんと手入れがされていてとても清潔感がある物です。
まずは内湯。入って左側に洗い場が並び、右側に湯船がひとつあります。
いかにも建物1階部分と言う感じで、天井があまり高く無く、少し圧迫感を感じますが、悪い造りではありません。
湯船には、掛け流しにされていると言う、二見源泉が張られていました。
お湯の色は黄土色でしっかりと濁っています。
以前利用したパールホテルでは、多少濁っていたものの、ここまで濃くは無かったので、やっぱり掛け流しは違うのかなぁと、感心してしまいます。
そのお湯に浸かってみた感想ですが、やっぱり掛け流しは違いますね!まるで別物と感じてしまうほどです。少し熱めで44度くらいあるでしょうか。
ずっしり重く、ベタベタする感じの肌触りがあり、体が芯から温まるのが分かります。
臭いは、アブラ臭。どちらかと言うと灯油系でしょうか。それに、土類臭、金気臭などが混じり、複雑で芳醇な香りを醸し出してます。
湯口から注がれるお湯は、浴槽の大きさに対して、それほど多くはありません。源泉温度が高いので湯量を絞ることで温度調整をしているみたいです。
浴槽内のお湯は、残念ながらそれほど鮮度良く感じませんでしたが、この濃いお湯は良いですね!鳴子と言うより、どちらかと言うと東鳴子っぽいイメージです。
同じ日に、すぐ近くの鳴子旅館にも入りましたが、これとはお湯の印象がまったく異なります。
鳴子の地下は一体どうなっているのでしょうね・・・?
続いて露天風呂。内湯からそのまま外に出る事が出来ます。
こちらにも二見源泉が加水無しでそのまま張られていました。
お湯の見た目は、内湯と変わらないものの、光の加減か、こちらの方は色合いが薄く感じます。
温度は温めで40度あるかないかと言ったところでしょうか。
そこそこの開放感がありますので、外気に当たりながらじっくりお湯に浸かっていたい人には良さそうです。
ただ、お湯の調子は、圧倒的に内湯に軍配をあげたいです。なので、私は軽く確認だけを済ませ、残りの時間は内湯に専念してしまいました。
友人の薦め通り、入っておいてとても良かったと思った一湯です。
二見源泉をここより良い使い方している施設もある(あった?)のですが、普通に入る事が出来るのはココまで。
ちょっと気にはなりますが、ココだけでもとても満足する事が出来ました。
鳴子の温泉を語る上では欠かせない一湯だと思いました。
2008-5/4
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