単純硫黄冷鉱泉
(金浦源泉)
Na+ = 24 / Mg++ = 29 / Ca+ = 99.1
Cl- = 31 / SO4– = 314 / HCO3- = 69.7 /
HS- = 3.7 / H2SiO3 = 110.6 / CO3 = 36.3
H2S = 13.2 / 成分総計 = 739.5mg
秋田県にかほ市前川字菱潟1
0184-38-3883
男女別内湯
400円
6:00 – 21:00
秋田の沿岸では珍しい硫黄泉と聞き、行って見たいと思っていた所です。
案内して下さった仙台の湯巡り仲間に感謝感謝・・・
なんの変哲も無い所にポツンと旅館が建っています。
入り口には「学校の栖(すみか)」と書かれていました。
どうやら、元々この場所には小学校があり、その跡地に当時の校舎を模して温泉旅館が建てられたそうですね。入り口には温泉には少し場違いな二ノ宮金次郎の銅像なんかがありました。
中は、多くの地元民で溢れかえる、公衆浴場といった雰囲気です。
玄関先には待合ロビーや、売店コーナーなどもあり、とても使い勝手が良い印象。
浴衣姿の方もちらほらと見受けられ、宿泊されている方もいる様子です。
お風呂は男女別で内湯のみですが、広々とした脱衣所と、使い勝手の良い浴室で、まさしく地元の温泉銭湯と言った感じがしました。
さて、その浴室。湯船が3つあります。
脱衣所から入って右手側の一際大きな湯船がお目当ての温泉浴槽。ほんのり白濁したお湯が張られています。
左手には中くらいの湯船と小さい湯船が隣り合っていました。
中型の湯船には無色透明のお湯が張られています。こちらは真水を沸かしているようですが、玉川温泉の北投石を使用している人工温泉です。
小型の浴槽は水風呂でした。
温泉の感触ですが、ほんのり硫黄臭が漂うとても優しいお湯です。
厳密に言うと、温泉では無くて、硫黄冷鉱泉ですので、沸かしているのですが、ちゃんと掛け流されていて、お湯が湯船から溢れ出ています。
強烈な個性はありませんでしたが、お湯に浸かると硫黄の優しさに体がすっぽりと包まれる気持ちが良いもので、実に素晴らしいです。
湯口には飲泉用のコップが置かれていました。
試しに口に含んでみたところ、ほんのりと甘い硫黄味がします。
強烈に濃い硫黄臭は勿論大好きな私ですが、こう言う優しいのも良いものですね。
毎日入って飽きない泉質だとも言えます。もし地元にこんなお湯があったら、毎日でも通ってしまいそうです。
温泉と水風呂を何度か行ったり来たりして、火照った体を冷ましながら、
ゆっくりと入浴してしまいました。
この時期に水風呂が用意されていると少し嬉しい気分になれますね。
今回は次に行くところがあったので、あまり長居をしているわけにもいかなかったのですが、もし時間を気にしないでよかったのならば、何時間でも交互に入浴しつつずっと居座ってしまったかも知れませんね。
地元の方々に愛されるお風呂です。
是非ともいいお湯を後世まで残していってほしいと思いました。
付近に立ち寄る機会があれば是非とも入って頂きたいオススメの一湯です。
2006-8/12
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