単純温泉
(八九四の湯) 60度 / ph8.3 / H9.2.4
Na+ = 153.3 / K+ = 7.7 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 34.5
Cl- = 42.4 / F- = 2.0 / HS- = 0.8 / SO4– = 325.7
HCO3- = 11.5 / CO3– = 8.3 / H2SiO3 = 66.1
HBO2 = 0.9 / 成分総計 = 653.7mg
岩手県岩手郡雫石町鴬宿第6地割8
019-695-2219
内湯 × 1
200円
8:00 – 21:00 (浴室ひとつの為要確認)
鶯宿温泉の中心、うぐいす旅館のすぐ隣にある素朴な旅館です。
老夫婦が経営している様子で、主に自炊のお客さんを取っているような感じで、とても鄙びたお宿です。
以前、朝の9時頃に訪れ、入浴をお願いした事がありましたが、ちょうど清掃をはじめてしまった直後との事で断られてしまいました。
浴室がひとつしか無く、お客さんがいないタイミングを見計らってお湯を抜くことがあるので、行けば必ず入れる所ではありません。
今回こそはと思ってお願いしてみたところ、快くOKをして下さり一安心。
女将さんに「ここに来るのは2度目ですが、入浴出来るのは今回が最初です」と伝えると、とても喜んでくださり、丁寧に浴室まで案内をして、お湯を確認して、「熱ければコレが水道ね。
このホースから出ているのは源泉だから・・・」と、とても丁寧に案内説明をして下さいました。
こちらのお宿には、内湯がひとつあるだけです。男女別などに分かれておらず、貸切で利用すると言う仕組みです。
一般家庭のお風呂より少し大きいと言う程度の、とても小ぢんまりしたものです。
窓を開けると、目の前に川が流れ、川向こうの通りから丸見えになってしまいます。男性の私はあまり気にする事無く、少し開けた状態で入浴を楽しみましたが、女性は要注意ですね。
オーバーフローした廃湯はそのまま川に捨てられると言う、何とも素朴な造りです。
肝心なお湯はと言うと、無色透明で、かき混ぜると僅かに白湯花が舞います。
ほんのり硫黄臭が漂い、芒硝成分のせいか、肌触りが少しピリっとくる感じです。
お湯の温度は45度くらいでしょうか、ちょっと熱めに調整されていますが、お陰で浴感が非常に強く、気持ちが良いです。
浴槽が小さい事と、あまり多くの人が利用していないせいもあり、鮮度は抜群です。
ずっと入っているには少々辛い温度でしたので、出たり入ったりを繰り返したのですが、気持ちの良さに、30分くらいお風呂を独占してしまいました。
僅か200円で、貸切で入浴する事が出来て、そのうえお湯の鮮度抜群と来たら、温泉ファンとして一切の申し分ありません。ココは素晴らしい所です!
露天風呂での雄大な景観やセンター系施設の便利さを求める方にはオススメ出来ませんが、お湯のそのもの、鮮度や質を追求される方には嬉しい一湯です。
いつまで頑張ってお宿を維持して欲しいと願いつつ、その場を後にしました。
2007-9/12
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