最終入湯日 : 2008-7/21
ナトリウム-塩化物泉
成分表見つけられなかった・・・
北海道白老郡白老町字竹浦122-3
0144-87-2871
800円以上の食事で入浴可能
今回の北海道湯めぐりで最も入りたかった施設のひとつが、ここ、北京飯店です。
虎杖浜の海岸線を走る国道沿いの目立つ所にある、そのまんま、中華料理屋さんで、名前はどこにでもありそうな、北京飯店。幾ら温泉があちこちに沸いている一帯とはいえ、こんな所にあるとは、普通の人は気づかないと思われます。
事前に予約をして、ひとり一品800円以上 の食事をすれば、入浴出来ると言うシステムのようです。
今回は北海道在住の友人が事前に手配をしてくれていたので、滞りなく入浴する事が出来ました。
ちなみに、入浴だけと言うのは受け付けておらず、また、事前連絡無しにふらりと訪れても入れて貰えませんので、もしこれから立ち寄ろうと言う方がいた場合、必ず予め電話等で連絡を入れてから行く事をお勧めします。
さて、そのお風呂。店内一角に下り階段があり、その階段を降りた先に、内湯が2つあります。
恐らく以前は男女別になっていたのだろうと思われますが、この時は手前側の1箇所のみにお湯が張られていました。年季が入った印象を受ける、とても素朴なお風呂です。
予約した人のみが決まった時間入浴出来るシステムなので、通常は貸切での利用になります。
浴室はタイル張りで、手前に洗い場、奥が湯船になっていました。
さて、そのお湯。薄暗くてしっかりと観察は出来ませんでしたが、茶褐色で透明の、所謂モール泉に良くある色をしています。
ホース状の湯口から源泉が勢い良く注がれており、しっかりオーバーフローされています。誰がどうみても、素晴らしい掛け流しのお湯。
体を沈めると、小さな湯船からお湯が勢い良 く溢れて、洗い場にある桶が流されて賑やかな状態になります。とても贅沢な気分で至福の瞬間です。
お湯は適温の42度。ほんのり鉱物系のモール臭と潮の臭いもします。
なんと、お湯に入って間もなくすると、体中が細かい気泡に包まれて泡だらけになりました。鮮度が非常に良い証明です。払っても払ってもすぐつく泡で、遊んでいると、思わず長湯になってしまい、お湯から出ると汗が止まらなくなっています。
長湯に加えて塩分を含む泉質も手伝って、一度汗を掻くと止まらなくなってしまう、温まりの湯です。
それにしても、この鮮度の良さは特筆に価します。小さな湯船に惜しげなく注がれる源泉。お湯から出ると、一時的に水面が下がるのですが、気づいたら元通りにオーバーフローしています。
溢れさせるのが面白く、思わず何度も出たり入ったりをしてしまいました。
浴後、食事を頂きながら、女将さんと色々とお話をしたのですが、源泉の鮮度の良さにとても拘っていらっしゃる事が分かります。
冒頭に書いた、突然行っても入れないと言うのは、それだけ「ベストな状態のお湯で無ければ入って欲しくない!」と言う、お湯への強いこだわりがあってこそなのですね。
この次に虎杖浜へ訪れるのがいつになるか分かりませんが、是非ともまた再訪して極上のお湯を味わってみたいと思いました。
料理と同様に、お湯も最高の状態に作って提供してくれる、素晴らしい一湯です。
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