ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
(窪湯)
59.1度 / ph8 / H5.8.6
Na+ = 227 / K+ = 4.6 / Mg++ = 0.5 / Ca++ = 156
Cl- = 120 / F- = 4.1 / SO4– = 693 / HCO3- = 20.4
H2SiO3 = 60.6 / HBO2 = 6.1 / CO2 = 14.1
成分総計 = 1310mg
群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉2384
0278-64-0211
男女別内湯
600円
営業時間 極端な早朝や深夜以外ならいつでも
三国街道を走っていると、電飾で「日帰り入浴OK!」みたいな案内が出ていて、常々気になっていたお宿です。
何となく今までスルーして来ましたが、行ってみない事には良いか悪いか分からない訳で、立ち寄ってみました。
小ぢんまりした旅館と、ひっそりたたずむ共同浴場と言うイメージが強い湯宿温泉にしては、結構立派な外観をした建物です。
内部も結構広々としています。ただ、中に入っても誰も降りません。「ごめんくださーい!」と叫ぶも、誰も出てくる様子がありません。
5時前でしたが、夕食の準備とかでお忙しいのかな?でも、堂々と立ち寄りOKと書かれている事ですし、玄関をあがって、フロントを見ると、そこには内線電話機が1台あり、「御用の方は9番まで」と書かれています。
「ここがフロントな訳で、この電話機は普通部屋に置かれている物じゃないのかな?」と、疑問もありましたが、とりあえず9番にかけて見る事に。
電話に出たのは男性の声で、ご主人と思われます。。立ち寄り出来るか聞いてみたところ、愛想良く、「はいはい出来ますよ!お待ちください!」との事。
暫く待つと、中から電話の声の主と思われるご主人が出てこられました。
料金は600円との事です。私が「日帰りは何時頃まで受け付けているのですか?」と聞いてみた所、「夜中の12時でも・・・私たちが起きていればいつでも大丈夫ですよ」と仰っていました。
こちらのお宿には、お風呂が2箇所。露天と内湯があります。
露天風呂はお宿の自慢なのか、街道沿いの電光掲示板でもしきりに宣伝されている物です。
そういえば、湯宿で露天があるのは、ココだけのような気がします。
まずはそちらに行ってみました。露天は館内をちょっと歩いた、3階にありました。
ちゃんと男女別に分かれており、脱衣所と浴室の間に仕切りの無い、素敵な作りをしています。
最近出来たばかりなのでしょうか、使用しているヒノキが綺麗で、和風ですが、現代風にデザインされたような、良い感じです。
どことなく「劇的ビフォーアフター」的な、演出がかった和風っぽさも感じます。
肝心のお湯はと言うと、無色透明。お湯は窪湯共同浴場と同じ窪湯源泉。
湯口は2箇所あり、静かにお湯が注がれています。その片方には飲泉用のコップも置かれていて、期待出来そうですが、残念ながら循環式。
ただ、循環はしていますが、ちゃんと新湯が投入されているようですし、不快な塩素臭は一切しません。
お湯に浸かると、湯宿特有の芒硝成分でビリビリ来ます。ただ、ビリビリ感はほんの一瞬で、そんなに持続しません。
引き湯距離と、やはり循環による物が大きいのでしょうか、鮮度は多少損なわれている感じです。
残念ながら眺望はあまり良くなく、せいぜいタヌキの置物と、遠く対岸の町並みが少しだけ見える程度なのですが、外の風に当たりながら入る湯宿のお湯は、それはそれで価値のある物です。
続いて、内湯。こちらは露天とは離れた2階にあるので、一度服を着て移動しなければなりません。こちらも勿論男女別です。
手前側に洗い場があり、奥が湯船。湯船は一度に10人以上浸かる事が出来るような、結構大きな物です。
室内の換気があまり良くなく、少し篭った印象があるのですが、これは露天から移動してきた直後だから、余計にそう感じさせるのかも知れません。
お湯はこちらも同じく窪湯源泉。ただ、こっちは循環されておらず、加水のみのようです。
湯口からはお湯がドボドボと注がれています。
入った印象は、わずかに芒硝っぽさを感じる物の、少し温めなので、ビリビリ感はしません。逆に、肌触りサラサラと言う印象。
入りやすい温度ですし、これはこれで悪くは無いのですが、湯船の大きさのせいもあってか、鮮度は失われています。
うーん、これだったら、循環でも湯船が小さい露天の方が良いかな・・・?
お湯の使い方や鮮度は、間違いなく共同浴場の方に軍配が上がります。
そもそも、旅館に共同浴場以上を求めるって言う事自体が無理ありそうな気もしますけどもね・・・
ただ、遅い時間でも受け入れて下さるのは有難いですね。
今後も三国街道を越える旅人を癒し続けてほしいと思いました。
2008-4/13
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