単純温泉
(郡山市営第1号泉、第4号泉、第7号泉統合泉)
53度 / ph9.4 / H16.7.1
Na+ = 127.2 / F- = 6.7 / Cl- = 67.7 / SO4– = 109.5
HCO3- = 33.7 / CO3– = 16.6 / H2SiO3 = 59.8
成分総計 = 432.1mg
福島県郡山市熱海町
男女別内湯
300円 (桶代100円 – 返せば戻ってくる)
15:00 – 21:00
磐梯熱海温泉にある共同浴場、「磐梯宝の湯」です。
大通りから見える所にあり、ふらりと立ち寄れそうな雰囲気がありますが、使い勝手が他と少し異なるので注意!
まずは、入浴料。浴場には誰もおらず、また、料金箱も設置されていないので、いきなり入ってその場で支払う事は出来ません。
浴場建物から50メートルほど離れた商店でお金を払う必要があります。
入浴料は300円ですが、それにプラスして桶代100円がかかり、都合400円支払わなければなりません。
桶は入浴代金支払い済みの証にもなるので、使う使わないに関わらず、浴室まで持っていく必要があります。
お風呂に入り終わってから、再び桶を商店にもって帰ると、100円返して貰えます。
少しややこしい気がしますが、無賃入浴を防止する為の工夫なんでしょうね。
お湯の有り難味を感じる為のアトラクションだと思い、楽しんでしまいましょう。
内部は、外観から期待出来る以上にとても渋いつくりをしています。
まずは脱衣所。最初に目に飛び込んでくるのが、入ってすぐ右手側にある番台の名残です。
今では無人になっていますが、番台がいた当時の面影を残しており、鄙びた風情の演出に一役買っていて、なかなか良い具合です。
浴室はとてもシンプルで、小さな湯船がひとつあるだけです。洗い場は湯船の大きさに対して矢鱈と広い印象で、少しバランスを欠いていますが、それがまたとても良い雰囲気を醸し出していました。
タイルの直線的な造りが面白く、下手な小細工をした大規模温泉センターなんかよりずっとアートに見えてきます。
お湯は無色透明で、ほんの僅かに芒硝臭が漂う、とてもサッパリとした入り心地のものです。
少し肌触りがツルツルする程度で、特徴は殆どありませんが、毎日でも入れそうな優しいお湯です。
浴槽内のお湯は少し温め。それもその筈、湯口は蛇口状になっており、利用者がその都度必要に応じてお湯を注ぎ足していく仕組みなのです。
蛇口を捻ると素手では触れない程に熱いお湯がドバドバと出てきました。
少し熱めに調整してみたところ、シャキっと引き締まるような、良い具合のお湯にはや代わりです。
とっても気持ち良く入浴をすることが出来ました。
お湯良し、風情良し、そして何より、お風呂に入るまでのアプローチ良しで、とても印象に残った一湯です。
狭いお風呂で、地元の人も多く利用すると思われ、マナー良く使いたいと思いました。
2006-11/4
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