ナトリウム・カルシウム-塩化 物・硫酸塩泉
(金山温泉1号泉)
宮城県柴田郡川崎町大字小野字金山3
0224-84-2509
男女別内湯
600円
9:30 – 20:00 (利用は1時間以内)
南仙台にポツンとある一軒宿、金山温泉の支倉旅館です。
「きんざんおんせんしくらりょかん」と読んでしまいそうですが、正しくは、「かなやまおんせんはせくらりょかん」なのだそうです。人名や地名の読みって難しいですよね。
なかなか良質なぬる湯で、泡つきがあると聞いており、以前から何となく気になっていました。今回、行程上ちょうど通り道にあったので、立ち寄ってみる事にしました。
たどり着いた先は、山間にポツンとある一軒宿。実に雰囲気が良いです。
駐車場に停め、宿まで30メートルほど歩くのですが、お宿が近づくに連れて胸の高まりが強くなるような、実に風情のある秘湯の雰囲気があります。
立ち寄り入浴料は500円。温湯なせいか、長居する人が多いようで、時間制限は1時間だそうです。
私はハシゴ湯ばかりで、一箇所に1時間いるとなるとかなり珍しい方なのですが、ココと決めてじっくりお湯を楽しみたい人にはちょっと辛いかな・・・?
お風呂は内湯のみで、男女別です。
内部はタイル張りの、シンプルなもの。入って右手側が湯船で、2つ並んでいます。
洗い場は左手。必要な物だけが揃っている、いかにも山間の宿に似合う感じの、素朴な浴室で、ホッとしますね。
さて、その肝心の浴感。まずは、2つあるうちの奥側、非加熱の方に入ってみました。
温度は人肌より僅かに暖かい程度で、37度くらいでしょうか。この時期に入るには少々寒いです。ただ、このお湯は気持ち良いなぁ~!
肌触りはツルツルして、とても柔らかい印象を受けます。お湯からは僅かな硫黄臭と金気臭のような物が混じるものの、そんなに強くは無く、ふんわり優しくお湯から香ると言う感じでしょうか。癖はあまりありません。
湯口からはお湯がチョロチョロと注がれていますが、常に良い勢いでお湯が洗い場に流れ去っています。
探してみると、湯口の丁度真下辺りからもお湯が注がれていました。
七里田の下湯方式とでも言いましょうか。
期待していた泡付きですが、しっかりとありました!
給湯方式は七里田に似ていますが、泡付きは当然ながら遠く及びません。
ただ、30秒もじっとしていると、少しずつ泡が付いているのを確認出来るようになり、数分我慢していれば、体毛が泡で白くなってきます。
湯量と鮮度の良さ、それに加えて、浴槽内に直接注ぐと言う給湯方式が成せる業です。
温めなお湯ですが、一度入ると気持ちよくてなかなか出ることが出来なくなってしまいます。
続いて手前。こちらのお湯は加温されています。
適温で42度程になっているのですが、温いお湯に入った直後だと、矢鱈に熱く感じてしまいます。
源泉は同じなのですが、こちらは加温されているせいもあってか、泡付きがありません。
お湯の印象も若干劣化しているような印象で、硫黄臭などの臭いも殆ど残っていません。
ただ、肌触りが柔らかくて優しいお湯である事には変わりが無く、結構気持ちが良いです。
非加熱の源泉と並んでいるせいで、どうしても比べて考えてしまいますが、冷えた体を温める為と考えれば、これはこれで必要。交互を行ったり来たりしながら、良いお湯をじっくりと堪能する事が出来ました。
ここに宿泊すると言うのも良さそうですね。きっと、いつまで経ってもお風呂から出ることが出来なくなってしまうのではないかと思います。
夏場に再訪したい一湯です。
2008-2/16
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