単純酸性泉
(山の湯) 89.7度 / ph2.4 / H7.9.6
H+ = 4 / Na+ = 19 / K+ = 6.6 / Mg++ = 8.2
Ca++ = 17 / Al+ = 20 / Fe++ = 6.7 / Fe+++ = 8.3
Cl- = 4.8 / SO4– = 414.9 / HCO3- = 55.7
H2SiO3 = 129.3 / CO2 = 370.4 / 成分総計 = 1365.5mg
秋田県
男女別内湯
500円
9:00 – 17:00
泥湯温泉にあるお宿です。泥湯温泉と言えば、日本秘湯を守る会の奥山旅館が有名ですが、この小椋旅館は、その奥山旅館の手前にあるこぢまりとしたお宿です。
奥山旅館が通年営業しているのに対し、この小椋旅館は冬季閉鎖してしまいます。普段はあまり多くの人が訪れない所だと聞いていますが、この日はGWの真っ只中とあってか、何故か多くの人が訪れていました。
しかも、普段は温泉なんか全く興味をしてしていないような客層が目立ちます。
奥山旅館を目指して来た人が、たまたま手前にあり、日帰り入浴可能の看板を目立つように掲げている小椋旅館に引っかかったと言うような印象です。
何はともあれ、受付を済ませて中へ。お風呂は男女別の内湯があり、露天はありませんでした。
個人的には内湯だけあれば十分なのですが、奥山旅館の露天をイメージして来た一般客には物足りないのでは無いかと、少し心配になってしまいます。
浴室は木造で、なかなか風情が良い湯小屋になっています。入って右側に縦長な湯船がひとつ。
左奥には囲いがされた小さな部屋があり、打たせ湯が一本ありました。
お湯は灰白濁をした、泥湯温泉のイメージ通りの物です。
湯口からは熱い源泉がドバドバと注がれていますが、湯船が大きいせいか、浴槽内の温度はほぼ適温になっています。もしかしたら先客によって既に加水されているのかも知れません。
洗い場にはホースが一本あり、水が出たままの状態で転がっていました。
浴感は、肌触りがサラサラします。
白濁の原因は粉のように細かい湯花の微粒子達で、光に照らされてキラキラと輝いています。お湯の中に使っているとサラサラする感触がありますが、お湯から上がると、保湿されたかのような、シットリ感が残ります。
お湯からはほんのりと硫黄臭+明礬臭。湯口で臭いを嗅ぐと、硫黄の他にも、金気臭が崩れたような、ガス臭に似た臭いを感じます。
同じ日に入浴した訳ではありませんので、単純な比較は出来ませんが、以前入った奥山旅館のお湯に比べると、遥かに濃い印象を受けます。
とても温まるお湯で、汗を沢山掻きます。お湯に出たり入ったりしながら、良いお湯をじっくりと楽しみました。
露天の開放感を求める人なら、奥山旅館しか選択肢がありませんが、内湯の風情やお湯そのものを楽しみたい人であれば、この小椋旅館がオススメです。
3軒ある泥湯温泉、奥山旅館が大衆向けで、豊明館が泉質こだわり派向けだとしたら、この小椋旅館はちょうどその中間と言うような印象を受けました。
泥湯の泉質と快適さを兼ね備えた、なかなか素敵な一湯です。
2008-5/3
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