単純温泉
(大沼温泉) 45.1度 / ph7.3 / 動力 / H18.11.1
Na+ = 48.5 / K+ = 7.1 / NH4+ = 0.6 / Ca++ = 17
Mg++ = 8.3 / Cl- = 2.6 / SO4– = 9.8 / HCO3- = 216.4
H2SiO3 = 129 / CO2 = 41.6 / 成分総計 = 480.7mg
秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
0186-31-2211
男女別内湯 ・ 混浴露天
400円
8:00 – 17:00
今まで前を何度か通り過ぎているものの、利用した事が無かったところです。
友人は「別に行かなくても良いんじゃない?」と言う、少し冷めた反応でしたが、東京からここまで来るのは結構大変な事で、折角来たのだから1箇所でも多く入りたいと言う気持ちから、是非とお願いして立ち寄ってみました。
結論から言うと、この日に新規で入浴した施設で、一番の大当たりかも知れません。友人の低評価で期待していなかった分、とても印象が強く残りました。
さて、そのお風呂。内湯と露天があります。
先に、正直結構どうでも良い露天から説明。混浴で、男性用の内湯からは裸のまま移動出来る造りをしています。
岩が組まれており、無色透明。お湯の上には落ち葉なんかが浮いていて、場所がら仕方が無い事ですが、なんかいやーん。
僅かに温泉臭のような物を感じますが、基本的に没個性的な単純泉。
開放感はあります。
これだけだったら、友人の言葉通り、別に立ち寄らなくても良かったかな?
内湯が余りにも素晴らしくて、あまり長くは留まりませんでした。
・・・で、内湯。ここが本当に良かった!
お湯は僅かに黄味がかって見える、透明なものです。ごく微量に湯花も舞っています。
湯口からザブザブと勢い良くお湯が注がれていて、気持ち良くオーバーフローしています。びっくりしたのが、その湯口から注がれるお湯の臭い。どう嗅いでも、アブラ臭がします。
それに、若草のような爽やかなモール臭が混じっていて、鉱物臭も僅かに混じります。
最近の私は、濃すぎないお湯がどうやら好みになりつつあり、この濃すぎず薄くない感じがピッタリ嗜好に一致するのです。
変哲の無い単純泉とばかり思っていましたが、いやいやいやいや・・・これには参った!
肌触りはツルツル感があり、とてもやわらかいです。お湯に身を沈めていると、体か溶けてしまうような、優しさに包まれます。お湯の温度は42度くらいの適温。
あまりの気持ちよさにお湯から出るのを忘れてしまいます。
湯口から憎らしいほどザブザブ注がれるお湯は、良い香りを放っています。湯船で嗅ぐお湯の臭いは、アブラ臭が失われ、変わりに甘い感じの臭いに変わっています。これもたまりません。
湯船の端を枕代わりにうつ伏せになり、体を伸ばしながら入っていると、湯気と共に甘い香りが鼻先まで駆け上がってきて、幸せを満喫出来ます。
その甘い香りに飽きたら、湯口の刺激的なアブラ臭を嗅いで、にんまりと微笑む。アブラ臭に満足したら、また甘い香りを堪能。
ずっとその繰り返しで、駐車場で待つ友人の事を気にしながらも、予定より時間を掛けてお湯を堪能してしまいました。
ここ、良いです!
秋田八幡平と言えば、玉川、ふけの湯、大深、後生掛。有名な所が並ぶ訳ですが、それらに決して引けを取らない、名湯だと思いました。
ここはもうちょっと評価されても良いんじゃないかな?そんな事を感じた一湯です。
2008-5/10
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