単純温泉
(高倉山温泉)
46.1度 / ph9.1 / 47.6L / H12.9.17
Na+ = 220.3 / Cl- = 79.1 / SO4– = 252.7
HCO3– = 63.8 / CO3– = 37.2 / 成分総計 = 680.6mg
岩手県花巻市下シ沢字大久保26-4
0198-25-2026
男女別内湯
300円
8:00 – 18:30
鉛温泉や大沢温泉がある南花巻温泉郷にある、国道から少し奥に入った場所に建つ温泉旅館です。
少し鄙びた印象の建物ですが、何より特筆すべきは、玄関先。
なんと、鬼が軒先の屋根を支えているのです!
友人の写真で何度か目にしている門構えなので、驚きはしませんでしたが、やっぱり面白いものです。
この門構えを思いつき、造った人は、面白いセンスの持ち主だと思いました。
さて、内部ですが、こちらは至って普通の旅館と言う感じです。
かなり鄙びており、館内至る所に昔懐かしいポスターが貼られているのですが、昔の女優とか知らない私にはチンプンカンプン。
人によってはこのポスターを見るだけでも楽しめそうな感じです。
お風呂は内湯のみで、男女別に分かれていました。
まるで共同浴場のような狭いつくりで、湯船がひとつあるだけのとてもシンプルなものです。
元々は混浴だったのでしょう、男女湯は取ってつけたような壁で仕切られており、湯船自体は中で繋がってひとつになっています。
壁面には古代エジプトなどにありそうなレリーフがあり、少し異様な感じすらします。
ちなみに女湯にもレリーフがあるのですが、こちらはにはなんとゾウがいました。昔はシャワーとして使われていたのだそうですが、現在は機能しておらず、ただの飾りとなっています。
入り口の鬼といい、何だか面白いところですね。
肝心なお湯は、無色透明でほんの僅かに芒硝臭のようなものが香る、控えめな個性を主張する優しいお湯です。
肌触りが柔らかく、シットリツルツルする感じで、何だかとても癒されます。
湯口は浴槽の中にあり、岩の隙間から気泡とともにゴボゴボと注がれていました。
そこが源泉湧出地と言うわけでは無さそうですが、何だか良いつくりです。
狭くて古びた浴室ですが、気持ちが良いお湯と不思議な風情に包まれ、まったりとした時間を過ごすことが出来ました。
お湯も悪くないですが、それ以上に、色々と見所がある一湯です。
一度は立ち寄る価値あります。ここは結構気に入りました!
いつまでも風情を変えず残っていて欲しいですね。
2006-11/18
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