酸性単純硫黄泉
岩手県岩手郡松尾村寄木北の又
男女別内湯 ・ 露天 ・ 混浴露天
090-1495-0950(衛星電話)
入浴 : 500円
東北地方最高所にある温泉施設として有名な、岩手県の藤七温泉「彩雲荘」に行って参りました。
折りしもゴールデンウィークの真っ只中。冬季閉鎖が解除されて間もない八幡平アスピーラインと、そこから彩雲荘へと続く八幡平樹海ラインは、多くの県外ナンバーで溢れ、なかなかの賑わいを見せていました。
雪かきをした直後の道は、両側に高い雪壁がそびえるなかなか迫力のあるものです。
まるでモーゼの奇跡を目の当たりにしているような光景に、ただひたすら圧倒されます。
彩雲荘の駐車場は、時期のせいもあり、既に多くの車でいっぱいになっていました。
旅館から少し離れた所に第二駐車場があるらしく、そこに行くべきかどうか迷っていたところ、丁度一台の車が出て行った為、すかざず駐車。
雑誌などでも度々登場する有名どころだけに、人気の高さを伺うことが出来ます。
建物の中は、旅館というよりは「山小屋」といった感じです。
所謂、「純和風温泉旅館で御座います!」といった、コテコテの風情はありませんが、無理に造られていない、素朴な山小屋の雰囲気が、秘湯の風情を盛り上げてくれています。
入浴料500円を払って中に入る。
彩雲荘にはいくつかのお風呂が用意されているみたいです。
玄関を入って右側が混浴の露天風呂。左側が男女別の浴室になっているみたいです。
とりあえず、男女別の浴室から先に入ることにする。
内湯は木造で、湯船が一つ。白濁のお湯が掛け流しにされています。
宿の印象と同様に、実に古臭くて素っ気無い湯船ですが、これがまた山の中というロケーションにマッチして、とても良い雰囲気になっています。
浴室内に使われている板や柱は、長年の間に自然と削られたのか、角が取れて丸くなっていました。
お湯は酸性の硫黄泉。白濁しており、白い湯花が沢山舞っています。
見た目ほどの硫黄臭はありませんでしたが、肌がサラサラになるなかなか気持ちが良いお湯でした。
男女別浴室には露天風呂もあります。
こちらは、風情ある内湯に比べると、何だかベランダに取って付けたような、ちょっとチャチな造りをしたものです。
こちらに張られているお湯も、内湯と同じ酸性の硫黄泉です。
すぐ隣が駐車場で、一応衝立のようなものがありますが、中は丸見え。まあ、別に見られて減るようなものではありませんが、ちょっと落ち着かないかも。(女性用の方は大丈夫ですのでご安心を)
目の前に広がる八幡平高原の木々や残雪を楽しみながらゆっくりとお湯に浸かることができました。
さて、藤七温泉にはもう一つ、男女混浴の露天風呂があります。
これはこれで気になったのですが、一緒に来ていた彼女は混浴苦手なので、一人待たせて自分だけとも行かず・・・帰って来てしまいました。
ココは気に入ったので、次は是非とも宿泊で利用したいものです。
その時までに、楽しみを取っておくのも、ちょっとアリかな・・・?
追記
その後、他の人のレポートなどを見て、今回私が入らずに帰ってきてしまった露天風呂は源泉足元自噴だったと言う事が判明しました。
ちょっと鬱。足元自噴だと知っていたら・・・彼女放置してでも入りに行くべきだった!
ま、これはこれで、再訪する理由が出来たので、まあ良しとしますか。^^;
2008年5月11日-再訪
湯めぐりをはじめて間もない頃に立ち寄っているのですが、再訪して来ました。
前回はお宿に入って左手側にある男女別の内湯のみを堪能。それはそれで良かったのですが、後日、右手側の混浴露天には入って無いと友人に言ったところ、「えぇ~!入っていないのぉ!?」言われ、ずっと悔しい思いをしてきた所です。
今回、晴れて再訪する事が出来ました。これで堂々と「藤七温泉に入った事がありますよ!」と言う事が出来るもんです!
で、その露天。どうだったかと言うと・・・
うーん、うまく形容する事が出来ないのですが、日本語の乱れを気にせず表現するならば、マジありえないです!
足元からものすごい勢いで気泡がボコボコと上がっていて、「沸騰してるんかコレ?」と疑いたくなります。
お湯からはクラクラする程の硫黄臭。そんな湯船が、確認した限りで、合計6個。
友人の話によると、毎年レイアウトが変わり、どんどん湯船の数が増えているのだそうです。
それら全部が足元自噴。そのいずれからも、節操が無い程の気泡がボコボコと上がっています。
まったくケシカランです。少しは慎めと言わんくらいの気泡の量です。こんなに素晴らしい温泉があって良いのかと、腹立たしく思えて・・・は、きませんが、それほどまでに、手がつけられないほど、もう、アレです。カオスです。世も末です。
トンデモナイです。物には限度と言うのがありますが、それを軽く超えています。つまり、マジでアリエナイです。
もし、この先、藤七温泉に行った事があるけど左側の内湯だけで済ませて来たと言う人に出会ってしまったら、私は、渾身の力を込めて、こう言うでしょう。
「えええぇぇぇ~!足元自噴の方に入らずに帰って来ちゃったのぉ~!?」
まさかとは思いますが、私のように足元自噴に入らずに帰って来られた方がいらっしゃいましたら、至急スケジュールを調整のうえ、とっとと行って来やがり下さいませ。(#゚Д゚)ゴルァ!!
2015年 5月 3日 - 何度目かの再訪・宿泊
何度か再訪している藤七温泉。
宿泊するのはこれが初めてです。
お湯はいつもと変わらず、最高です!
月明りの中で入る足元自噴の露天風呂は最高ですね!
いつまでもこのまま時間が止まってしまえば良いのにと思いながら束の間の入浴を楽しみました。
余談ですが、紅鮭が夜中に内湯で入浴していた際、いつも一緒に温泉に入っていたあひる隊長が排水用のパイプに流されてしまい、行方不明になってしまう事件が発生しました。
排水用のパイプが隊長よりも少し大きく、油断していたらすっぽりその中に入って流れて行ってしまったそうです。
内湯で溢れたお湯はそのまま屋外に流れている様子で、翌朝どこかに流れ着いていないかと露天風呂脇の沢を探してみたものの、一向に見つかりません。
チェックアウトの際に宿に事情を説明して、もし見つかったら連絡が欲しい旨をお願いしました。
私達からしたら、今まで1000箇所以上の温泉を一緒に旅したあひる隊長。でも、普通の人から見たら、使い古された子供の玩具なんですよね。
正直なところ、もうどうせ戻ってこないだろう。「きっと隊長も温泉まみれの日々で幸せだよね?」と、再会することは諦めていました。
そうして半年程経ち、隊長の事を忘れかけていた頃、宿から「見つかりました!」との連絡があり、ご丁寧に郵送で送り届けてくれました。
たかが玩具。でも、しっかりと覚えていてくれて、送り届けてくれた。隊長と再開出来た事は勿論ですが、藤七温泉の方々の優しさがたまらなく嬉しく、涙が出ました。
お湯が絶品で最高なのは今更ですが、優しさまでもが最高で素晴らしい宿です。
元々好きだった藤七温泉、今まで以上に大好きになってしまいました。
東北へ行くときはまたお邪魔すると思います。
いついっても変わらず良いお湯がありますように、今後ともよろしくお願いいたします。
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