湯之元温泉鹿児島県

田之湯温泉 (湯之元温泉) ★4.0

単純硫黄泉

鹿児島県日置市東市来町湯田3103-11
099-274-2219
男女別内湯
120円
6:00 – 22:00

街中に旅館や温泉銭湯が点在する湯之元温泉の、メインストリートから少し奥に入った一角にある温泉銭湯です。
少し分かり辛い場所ですが、ナビが指示するままに進み、迷わず到着する事が出来ました。
到着した時間はちょうど夕方で、一日の汗を流しに来る人たちで賑わっています。
駐車場はほぼ満車に埋まっており、ひっきりなしにお客さんが出入りして大混雑でした。
私は、誰もいない浴室で鮮度が良いお湯を堪能するのが好きですが、こうして地元の人たちと一緒に入って、その土地の雰囲気を堪能するのも、結構好きです。

夕暮れ掛かっており外観は薄ぼんやりと確認出来る程度ですが、年季の入った建物である事は、薄明かりの中でもハッキリと分かります。
現在使用されている建物の隣には、昔使われていたであろう湯屋がそのまま残っていました。
こちらはこちらで、とても風情があります。今は何に使われているのでしょうか・・・?

お風呂は勿論男女別で、内湯があるのみです。
中も多くの人で賑わっており、脱衣所で服を脱ぐにも譲り合いながらの状態です。
浴室はタイル張りで、中央に湯船、その周囲に洗い場がある、いかにも共同浴場的な素敵な造りをした物でした。


湯船は手前と奥の2槽に別れていて、湯口は奥側の浴槽にあります。内部で手前側とも繋がっていますが、この仕切りによって、温度差が出来ています。
湯口がある奥は、推定45度程度の熱め、手前は43度くらいになっています。
湯船は結構深いです。最近新しく作られる温泉では浅い湯船が多いので、深い事は好印象です。
お湯はうっすら緑色透明。所々消しゴムのカスみたいな、白と黒の湯花が舞っています。
お湯からはハッキリと分かる硫黄臭。とても濃いお湯と言う印象です。
利用客が多いため、お湯の鮮度は、悪く無いものの、良くもありません。
ただ、それでもしっかりと源泉の特徴を楽しめる良いお湯です。湯口から注がれるお湯は、素手でギリギリ触れる程度の熱めで、ドボドボと良い勢いで注がれています。


湯口のお湯を持参の桶で掬い、口に含んで見ると、口の中に硫黄の苦味が広がりました。
ちなみに、この湯之元温泉は、紅鮭の実家から高速で15分、一般道でも30分と言う、とても近い場所にあります。
吹上温泉程では無いまでも、とても濃い緑色の硫黄泉。こんなに良い温泉が身近な所にある事が、とても嬉しいです。
年に1度ペースの帰省ですが、また鹿児島に帰るのが楽しみになった、素敵な一湯でした。

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2010年 5月2日 – 初訪問・日帰り入浴

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