単純温泉
(吉松川東 5号) 61度 / ph8.2 / H12.10.30
Na+ = 55.1 / K+ = 11.7 / NH4+ = 6.2 / Mg++ = 5.1
Ca++ = 10 / Cl- = 4 / SO4– = 0.7 / HCO3- = 204.3
CO3- = 16.2 / H2SiO3 = 121.5 / CO2 = 2.1
成分総計 = 440.8mg
鹿児島県姶良郡湧水町鶴丸1281-2
0995-75-2139
男女別内湯
200円
7:00 – 20:30
吉松温泉郷の一角、国道268号線沿いにある、とても素朴なお風呂です。
国道沿いとは言え、入り口は国道に面しておらず、とても細い道を入った所にあります。
民家のお庭の先に湯小屋があるような造りをしており、入浴料は民家の中の人に支払う仕組みになっています。この日は湯巡り仲間数名と一緒に行動をしていたのですが、受付
のおばあちゃん、一度に沢山(と言っても、男女合わせて7名ですが)ものお客さんが来たので、少し驚かれているような様子でした。
さて、その湯小屋。一言で言って、鄙びています。使い古された表現ですが、そう形容するより他が無い、とても趣があって、素朴な造りです。
木造で、浴室フロア部分がコンクリート張りの渋い造りをしています。壁板が薄く、板と板の間に隙間があり、隙間から外の光が漏れています。
一緒に湯めぐりをした東北の友人は、「こんな造りは寒い地域ではありえない!」と、感動(?)していました。
納得。こんな湯小屋が寒い所にあったら、浴後一気に湯冷めして風邪を引いてしまいますからね。
肝心のお湯の方はと言うと、薄っすら紅茶色をした、吉松温泉独特のモール泉です。辛うじて足元まで透けて見える程度の濃さで、僅かに黒っぽい湯花が舞っています。
肌触りはツルツルで、シットリ纏わり付くような感触もあり、入り心地がとても良い。
臭いは、期待通りの、吉松臭!強い鉱物系アブラ臭で、鼻先をツーンと刺激します。
今回入った吉松温泉はココ前田温泉だけなので、純粋な比較は出来ないのですが、同じ吉松温泉でも他の所と比べると、鼻にツーンと来る刺激臭が少し強いような印象です。
入浴用の湯船の隣に、もうひとつ湯船がありました。
どうやらこちらは、湯口の一部・・・?なのでしょうか。素手で触れない程の熱いお湯が張られており、かなり浅く、そこで一旦冷まされてからメイン湯船にお湯が注がれるような仕組みになっています。
ココで嗅ぐお湯の臭いは最高!とてもピュアで、実に素晴らしいアブラ臭がしました。
浴室の風情とお湯、どちらを取っても非常にレベルが高い素晴らしいです。
是非また再訪したい一湯でした。
2007-10/6
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