大分県

拍子水温泉 (拍子水温泉) ★5.0

炭酸水素塩泉
(源泉名:拍子水温泉)
24.9度 / H28.11.8
Li+ = 0.7 / Na+ = 122 / K+ = 7.8 / NH4+ = 0.3 / Mg+ = 225
Ca+ = 254 / Sr+ = 5.4 / Mn+ = 1.8 / Fe+ = 9.6
F- = 0.4 / Cl- = 150 / Br- = 0.4 / SO4- = 200 / HCO3- = 1710
H2SiO3 = 145 / HBO2 = 3.6 / CO2 = 1350
成分総計 = 4186mg

大分県東国東郡姫島村18
0978-87-2840
男女別内湯
大人 310円、小人 150円
平日 12:00 ~ 19:00
土日 10:00 ~ 19:00
定休:月曜日、年末年始

国東半島で湯めぐりを計画した際、一箇所とても気になる温泉がありました。
それがここ、姫島と言う離島にある拍子水温泉です。
話を聞く限りだと、とても良い温泉のようです。

ただ、いかんせん離島にあるので、行くのに時間が掛かります。
ここ一箇所に行くだけで最低でも3時間くらいの時間を使ってしまいます。
その3時間があれば移動をしながらでも5ヵ所は温泉に入れますからね。
まして、初めて訪れる国東半島ですので、入りたい温泉は幾らでもあります。

そんなわけで、当初は行く予定をしていませんでした。
でも、この日一緒に温泉めぐりをする事になった熊本在住のKさんが是非行きたいと言うではありませんか。
え~、行くのぉ? 3時間だよ? その間に5ヵ所は入れるよ?
私は最初あまり乗り気では無かったのですが、せっかくKさんが行きたいと言うので、姫島を目指す事にしました。

.

姫島へ渡るには国東半島のほぼ北端にある伊美港から村営フェリーに乗ります。
フェリーは1日に12往復するので便数が多くて助かります。
片道料金は大人580円。
姫島についてからの移動は私のバイクで、Kさんとニケツで行く事にしました。
フェリーに乗せる際、車よりもバイクの方が安いですからね。
バイクは750cc以下で片道470円。

何故か人間よりもバイクの方が安いです。

12時10分の便に乗りたかったので、余裕を見て30分前の11時40分頃に到着。
待合室には数人しかいませんでしたが、しばらくしたらどんどん人が増え、気が付いたら結構な人数になっていました。
バイクもですけど、特に車の場合、フェリーに積載できる台数が限られるので、早めに来て受付をした方が良さそうです。

これから向かう姫路ははとても小さな離島です。
私は温泉だけがメインなので他には目もくれず・・・ ですが、1日もあれば島内の観光は出来そうですね。

12時10分に出航したフェリー、いざ姫島へ!

フェリーでの移動時間はたったの20分です。
フェリーの中には売店どころか、自販機すらありません。
必要であれば伊美港の待合所にある自販機で買ってから乗りましょう。

.

ちなみにですが、姫島は横須賀⇔新門司を繋ぐ東京九州フェリーからも見れます。

こうして改めて見てみると小さな島だと言う事が分かりますね。

.

姫島港についたらKさんを後ろに乗せていざ拍子水温泉へ!
姫島港から拍子水温泉は約4km、バイクで10分も掛からずに到着。
歩くと遠い距離ですが、バイク(車)だとあっと言う間です。

拍子水温泉について最初に目についたのは、施設の横にあるオレンジ色の池です。

このオレンジ色の池の正体は温泉です。
入浴用では無く、文字通りに池なのですが、湧出箇所には源泉を汲み上げる為の小さな枡がありました。
枡の中の源泉は無色透明です。
長い事空気に触れているとオレンジ色に濁るみたいですね。

柄杓があったので口に含んでみたところ、強い金気味があり、炭酸も感じました。
正直言ってマズイですが、かなり濃いお湯です。

この源泉枡で入浴出来たらさぞかし気持ちが良いのでしょうけど、ぐっと我慢・・・
ちゃんと入浴料を支払って利用させて頂く事に。

入浴料は大人310円、安いですね!
受付の方は私達が島外からだとすぐに分かったようで、「良い温泉ですから」「冷たい方が何も手を加えていない源泉です、是非入って下さい」と熱心に説明してくれました。

.

館内に成分表を発見。
「源泉に3分の1の湯を加えた時の成分」と書かれた成分表がありました。
その隣には通常の成分表もありましたけど、加水後の成分表なんて初めてみました。

帽子置きがあったので使わせて頂きました。

ヘルメットだって立派な帽子ですけどナニカ?

.

肝心のお風呂ですが、フェリーには結構な人数が乗っていたので大混雑を覚悟していましたけど、先客は誰もいませんでした。
あんなに人いたのに、みんなどこへ行ったのでしょう?

誰に気兼ねなく入れるのは嬉しいですが、経営的に大丈夫だろうかと不安になります。

いかにも共同浴場って感じで、洗い場が数人分と湯舟が2箇所あるシンプルなお風呂です。
向かって右側の大き目な湯舟が加温浴槽、黄土色に濁っており、一部がジャグジーされています。
左側の小さい湯舟が源泉浴槽ですね。

まずは加温浴槽から。
僅かに金気臭と炭酸臭があり、シットリペタペタ系です。
ジャグジーは気になりますけど、悪くは無いお湯です。
ただ正直、これだけ入ってもあまり感動はありません。

でも、その後に入った源泉浴槽、これが凄すぎました!
加温浴槽よりも遥かに強い金気臭と炭酸臭があり、ところどころ赤茶色の湯花が舞っています。
冷たいので体への負担も少なく気持ちが良いです。

でも、凄すぎたのはそれではなく、なんとこのお湯、物凄い泡付きがあるのです!

正直に言うと、泡付きは七里田温泉の下ん湯には遠く及びません。(と言うか七里田は異常過ぎる)
でも、これはこれで凄い泡付きです。

成分表によると、二酸化炭素の含有量が七里田温泉の1010mgを凌駕し、1350mgもあるのです!
もちろん数値だけが全てではありませんので、それだけでどちらが優れているとか言う話ではありませんけど、いずれにせよ凄い数値である事には違いありません。

.

とはいえ、いくら気持ちが良いとはいっても、源泉風呂にずっと入っていると寒くなってきます。
そんな時に有難いのが、改めまして再びの加温浴槽です。
身体が冷え切った状態で入ると物凄く気持ちが良いんですよね!
先ほど「これだけ入っても感動が無い」なんて書きましたが、温冷交互入浴すると印象がガラリと変わります。
これは七里田の下ん湯には無い楽しみ方ですね!

ひとつだけ難点は、成分によるものでしょうか、源泉浴槽でしっかり体を冷やした後に加温浴槽に入ると、体のアチコチが・・・ 特にキ〇タマ袋がヒリヒリと痛いのです。
身体が温まるにつれてヒリヒリは無くなるのですが、何なんだろうコレ?
まぁ、お構いなしに行ったり来たりしましたけどね。

あまりにも気持ちが良かったので、帰りのフェリーまで時間あるし姫島で一箇所くらい観光しようかと思っていたのですが、まるでそんな気も失せ、時間が許す限りゆっくりと湯浴みを楽しみました。

.

余談ですけど、ここ拍子水温泉には1時間近くいましたが、私達が入っている間に来たお客さんは若者2人だけでした。
雰囲気的に観光客でしたけど、源泉風呂には浸からず、あっと言うまに帰ってしまったんですよね。
モッタイナイ、受付が私達の時と同じオジサンだったら、彼らにも源泉風呂にも浸かってねと説明したと思うんですけどね~・・・

それにしてもホント、フェリーの中にあれだけ沢山いたのに、こんなに極上の温泉をほったらかしにして、みんなどこに行ったんでしょうね?

.

日数の限られている湯めぐりツーリングで、わざわざフェリーにまで乗って姫島まで渡り、貴重な時間を費やして入りに来た拍子水温泉。
ここに立ち寄らなければ、少なくとも他所で5ヵ所は入る事が出来ました。
時間効率は非常に悪い温泉です。

でもこれだけは断言出来ます。

それでも来る価値がある、本当に素晴らしい温泉でした!!!

.

最後に、姫島に行こうと強く主張してくれたKさん、本当にありがとうございました。
自分独りだったら「きっといつかまた来れる」なんて言いながら絶対スルーしていましたもんw

.

2024年 5月18日 - 初訪問・日帰り入浴

コメント