大分県

Hさんの自宅の裏にある温泉

ナトリウム・塩化物-硫酸塩泉

大分県某所

紅鮭の実家鹿児島に帰省してきました。
以前は特に季節を決めておらず、繁忙期を避けてヒョコっと帰っていたのですが、ここ最近は年始に帰る事が多いです。
子供が小学生になりまとまった休みを取り難くなった事に加え、習い事とかもありますので、親の都合でいつでも好きな時にって訳にはいきませんからね。

そんな訳で今年も年始は鹿児島で過ごし、帰路につくわけですが、そのまま東京に戻っても面白くありません。
今回は寄り道で熊本に来てみました。
ご存じの通り、熊本は鹿児島のすぐ隣です。
でも、すぐ隣にあるせいか、毎年鹿児島に帰っている癖に熊本の温泉ってあまり入っていないんですよね。

この日は熊本在住の温泉仲間Kさんがお付き合い下さるとの事で、宮原サービスエリアで待ち合わせをして出発。
Kさんの車の後を追いかけて走ったわけですが、途中で阿蘇の高原を走りました。

阿蘇を走るのは初めてではありませんが、随分と久しぶりです。
まさに絶景と言う言葉が相応しいですね。

子供達に「見てごらん、凄い景色だよ!」なんて必死にアピールしてみましたが、早朝に叩き起こして車に連れ込んだものだから、どうやらかなり眠い様子。
こんなに素晴らしい景色なのに全然喜んでくれず、パパはチョットがっかりなのです・・・

(´・ω・`)

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さて、そんなわけで阿蘇を走り抜け、途中でKさんの車に乗り換えてから向かったのは、熊本の・・・ ではなくて、何故か県を跨いで大分県にある個人宅です。
Kさんが折角だからと、普通ではあまり入る事の出来ないレアな所を案内してくれました。

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結構な山の中にある個人のお宅です。
裏山には湯気が出ていて、どうやらそこが源泉との事。
と言う事はなんと、自家源泉なのです!
なんとウラヤマシイ・・・

この辺り一帯は地熱地帯で、掘ればいくらでもお湯が出て来るのだそうです。

そのお湯を家に引き、ご自宅の裏手に湯小屋まで作られていました。
御厚意に甘えてお風呂をお借りした訳ですが・・・

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青いです!

そう、

お湯が青いんです!!!

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ちょうど太陽の光が差し込んでお湯を照らしているのですが、そのお陰もあって、お湯が青く輝いて見えます。
これ、個人のお宅のお湯ですよ!?
なんて素晴らしい! と言うか、こんなに美しいお湯をご家族だけで独泉されているなんて、なんてウラヤマシイ話でしょうか!

早速お湯に浸かってみました。

お湯からは優しい硫黄臭と、コールタールみたいな独特な臭いがします。
感覚的には、ダムに沈む前の川原湯温泉の臭いに近いかな?
どこか懐かしい、とてもいい香りです。

新湯を浴槽内にダイレクト注入する形の湯口ですが、ちょっと弄ったらホースがポロっと抜け、素手では触れない程に熱い源泉とご対面出来ました。
源泉温度はかなりの高温ですので、源泉投入量はちょっと少な目です。家族が使うだけの温泉ですので、少ない投入量でもお湯が汚れる事無いのでしょうね。
それだけだと熱すぎるせいか、常時加水もされていました。

面白いのは、湯舟の一角でポコポコと気泡が上がっているんですよね。
まさかの足元自噴? いや、ひょっとしてジャグジー? と思いきや、どうやらこれは温泉の噴気のようです。
あがってくる気泡の臭いを嗅ぐと、硫黄臭の他に、鼻先をツンと刺すようなアブラ臭がします。
ほんと、こんなに良い温泉が個人のお宅にあるなんて、ちょっと信じられません。

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浴後、家主の方から色々とお話を伺う事が出来ました。
なんとご自宅には地獄蒸しの釜(通称:スメ)まであります。
今回は時間が無かったので見学をさせて頂いただけですが、源泉で蒸した料理はさぞかし美味しい事でしょうね。
日本にはまだ私の知らない温泉、沢山あるんだなぁと、改めて実感させられました。

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この場をお借りして、案内して下さったKさん、ご厚意で貴重な温泉に入れて下さったHさんに改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

素晴らしい温泉でした!

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なお、蛇足ですけど、私も案内があったから入れた身分ですので、場所などについてのご質問には一切お答え出来ません、予めご了承ください。

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2024年 1月5日 - 初訪問・日帰り入浴

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