青森県

新屋温泉(新屋温泉)★4.5

最終入湯日 : 2009-4/12

含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
(硫化水素型)

青森県南津軽郡平賀町大字新屋字平野
男女別内湯
0172-44-8767
300円

各所で「日本一の温泉銭湯」と評される、青森県の新屋温泉です。
個人でやっている温泉紹介サイトを沢山見てきましたが、どこのサイトでも「素晴らしい」の一点張りです。
そんなに良いお湯なら、是非とも入ってみたいものだと思い、ゴールデンウィークを利用して入浴をして参りました。

前日宿泊した「古遠部温泉」から出発し、ナビを頼りに走ることおよそ1時間。
着いたところは、温泉とは全く縁の無さそうな、長閑な住宅街の一角でした。
一瞬、「え?目的地ってココ?ナビに間違った所に案内されていない!?」と、思い、辺りを見回すと、そこには「新屋温泉」と看板の出た、まるでパッとしない建物が一軒。
勿論、建物とお湯の良し悪しに関係はありませんが、正直なところ、「本当にココが日本一なの?」と疑ってしまいました。
何はともあれ、来たからには入らずにいられない訳で、いざ、建物の中へ。

建物の中は、良くも悪くも温泉銭湯です。
待ち合わせ用のソファーと、テレビ、ジュース自販機、灰皿、トイレ、などなど、一通りのものが揃っています。
受付で300円を支払い、浴場へ向かいます。ここには内湯が一つあるだけ。
銭湯なので、露天風呂とかサウナとか、そういう類のものはありません。

脱衣所は結構広め。浴室との仕切りはガラス戸になっており、中が丸見えです。
噂に聞いていた、薄緑色した透明のお湯が張られており、だんだん気分が高揚してくる。
さっさと服を脱ぎ、浴室の中へ・・・

浴室内は、潔いほどにシンプル。
まず、浴室のど真ん中に大きめな湯船が一つ。周囲は洗い場になっています。
浴槽の真ん中にあるのは湯口で、そこから勢い良くお湯が掛け流されています。

まず驚いたのが、お湯の臭いです。基本的には硫黄臭なのですが、アブラ臭が混じっていて、なんとも言えない独特な感じなのです。
さて、そのアブラ臭ですが、イメージしていた、鼻につくような刺激のある臭いでは無く、どことなく優しげで、不思議とリラックス出来ます。
普段、アブラ臭をあまり好まない私の彼女も、「ここだったらまた来たい!」と言ってくれました。

次に、お湯の中に入ってまた驚きました。
実にヌルヌルしていて、肌がしっとりしてくる、とても優しいお湯です。
また、じっとしていると体中に気泡がビッシリつき、これまた実に気持ちが良い!
臭いだけで無く、お湯そのものの感触も絶品です。文句のつけようがありません。
温度は浴槽内41度で、湯口42度。勿論、循環などはしておらず、溢れたお湯はタイルを伝って排水溝へ流れていきます。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、硫黄の苦味と若干の塩分を感じる、比較的飲みやすそうなお湯でした。
アブラ臭から想像するような味で無く、飲泉用としても結構イケるかも知れません。
(なお、私は口に含んだだけで、飲み込んではいません。飲むなら自己責任で飲んでね。^^;)

あまりにも気持ちが良いお湯だったので、まだまだアチコチ温泉に入らなければならないにも関わらず、思わず長居をしてしまいました。
なお、長湯と塩分のせいか、湯上りはポカポカ。
たまたまこの日は雲一つ無い快晴で、汗が引くまでちょっと困りましたが・・・
冬場とか、暖かい温泉が恋しい時期に来ていれば、もっと気持ちが良かったかも知れませんね。

「日本一の温泉銭湯」。
私は日本全国の温泉銭湯に入っていないので、安易にココを日本一と決定する事は出来ません。
しかし、そう呼ばれるだけの価値がある、実に素晴らしいお湯でした。
とりあえず、個人的に「ウチの近所に欲しい銭湯ナンバーワン」である事だけは確かです。
もし都内にこんな所があったら、迷うこと無く、その近所に引越しをします。^^

2005年 5月 3日 - 初訪時のレポート

2007年4月29日-再訪

湯めぐりはじめてまだあまり経験が無い時期に訪れた一湯。
約2年ぶりの再訪となりました。
一時期改装工事で休業していたそうですが、それも終わり、今まで通りに利用出来ます。
以前とほとんど同じ佇まいですが、どうやら浴室内に柱が2本増えたそうで・・・
言われてもほとんど分かりません。^^;
お湯はほんのりアブラ硫黄臭がする温めのもので、相変わらずのザブザブ掛け流し。
以前入った際は、他と比較する事が出来ず、「新屋は新屋」だったのですが、今回改めて入ってみて、月岡と戸倉上山田を足して2で割ったようなお湯と言う印象を受けました。
以前はもう少しアブラ臭がしたような気がするのですが・・・
気のせいかな?

再訪するって面白いですね。常に新たな発見があります。

2009年4月12日-再訪

利用するのは3度目です。前日に友人と一緒に目の前まで来たのですが、時間の都合で、立寄らずに駐車場でUターンしてしまいました。
そんな事されたら、当然気になって気になって仕方が無い訳で、その翌日入りに来たと言う訳です。

久し振りの新屋、やっぱ気持ちが良いなぁ~!
そう言えば、一時期お湯が無色透明だったと言う話も聞きますが、この日はいつも通りに緑色です。相変わらず良いお湯ですが、無色のお湯も見たかったなぁ。ちょっとだけ残念。でもまぁ、気持が良いのでヨシ。
入る前から「今日はココがシメの湯!」と決めていたので、思い残しの無いよう、じっくり堪能してからあがりました。
いやぁ、気持ち良かった!またきま~す!

2018年 4月29日 ー 何度目かの再訪

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HPの更新をサボっていた期間も何度となく訪れていた新屋温泉に再訪してきました。
相変わらずですが、「こんな所に温泉が?」と言うような場所にポツンと建っています。

いつ来ても美しいお湯ですね。
訪問する時間にもよるのですが、この日は外の光が浴室内に差し込んでいて、お湯がいつも以上に輝いていました。

どの角度から見ても美しいです!

もちろん、気持ちが良いお湯は健在です。
柔らかい肌触りとほんのり硫黄臭の優しいお湯に包まれて、至福のひと時を過ごすことが出来ました。

新屋温泉にはこの先も何度となくお邪魔する事になると思います。
いつまでも変わらぬ風情とお湯のままでいて欲しいと思いました。

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