北海道

ひかり温泉 (蟠渓温泉) ★4.5

単純温泉
(源泉名:H2泉源、組合泉源、河川泉源及び国有泉源の混合)
70.2度 / ph7.4 / H27.7.9
Na+ = 214 / K+ = 9.0 / Mg+ = 0.5 / Ca+ = 67.6 / Fe+ = 0.1
F- = 2.8 / Cl- = 210.5 / HCO3- = 56.5 / SO4- = 284.5
CO3- = 0.1 / HPO4- = 0.7 / Br- = 0.4 / I- = 0.2
H2SiO3 = 121.3 / HBO3 = 20.3 / HAsO2 = 1.2 / CO2 = 59.4
成分総計 = 1049mg

北海道有珠郡壮瞥町蟠渓18-63
070-4765-3279
男女別内湯
大人 500円、 子供(2-11歳) 200円、 乳児(0-1歳) 無料
9:00 ~ 17:00

この日は北海道ツーリング湯めぐりの最終日です。
思えばOさんと一緒に行った金華湯から始まり、洞爺湖から先は一人旅。素晴らしい温泉ばかりで、楽しいひと時でした。


そんな楽しい湯めぐりも間もなく終了です。
この日は前日に泊まった五色温泉別館からフェリーが出る苫小牧まで、来た道を戻るみたいなコースを走ったのですが、どうしても心残りな温泉が温泉がひとつありました。

それがここ、蟠渓温泉にあるひかり温泉です。

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実は前日、入ろうと思って目の前まで来たのですが、コンクリートブロックが3つ、「や」「す」「み」の順に積まれていて駐車場にすら入れませんでした。

特徴的なコンクリートブロックの積み方もですが、奥にある建物が凄く気になって、ここにはいつか必ず入りたいと思いながらその場を後にしたのです。

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で、結局その翌日、苫小牧港に向かう帰り道の途上でもあったので、リベンジしにきた次第です。
幸いにしてこの日はちゃんとやっていて駐車場に停める事が出来ました。

駐車場に停めて最初に目に飛び込んで来るのは、一部がブルーシートに覆われた建物です。
これは元々は伊東温泉旅館と言うお宿だったそうですが、既に廃業されていて今は建物だけが残っています。

てっきりこの建物に温泉があるかと思いましたが、ひかり温泉はその建物のすぐ隣、通りに面した黒い建物です。
なぁんだ、ちょっと残念・・・
でも、ひかり温泉もこぢんまりとしていて、まるで共同浴場みたいな佇まいです。
これはこれで期待が持てます!

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建物に向かって歩いて行くと、コーンが置いてあって、地熱地帯で蛇などがいるからドアをちゃんと閉めてとの注意書きがありました。
なるほど、北海道ですもんね、蛇とかいてもおかしくないですよね。

中に入ると料金箱、どうやら無人の施設のようです。
無人だからでしょうか、温泉についての説明や注意書きが色々と書かれていました。
お一人様ひとつご自由にどうぞと、トートバッグとステッカーがありましたので、両方頂きました。
トートバックもですが、ステッカーは特に嬉しいです。
早速バイクのリアボックスにつけました!(最近はリアボックスにステッカーベタベタはるのがマイブームなのです)

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お風呂は男女別で内湯のみです。
2022年の7月にオープンしたとの事で、1年とちょっとしか経っていないんですよね。
そのため、脱衣所は本当に綺麗です。

成分表を見る限りでは前日に立ち寄った湯人家と同じ源泉ですね。
加水無しの掛け流しとの事、嬉しいです!
掲示にあった「お客さんが、加水している場合があります。」と言う文言にはクスっときました。
そりゃあ、まぁ、お客さんが加水しちゃったらしゃーないです!

入口にも沢山張り紙がされていましたが、この脱衣所にも色々と貼られていました。
禁煙や髪染め禁止など、他所でも見かける注意書きもあります。
撮影については、人間を入れなければOKらしいです、ヨカッタ!

他には警察や消防の緊急連絡先や、ひかり温泉のSNSなんかも貼られています。
どうやら不定休らしいですね。ちゃんとチェックして来る事オススメ!
まぁ、私の場合はチェックせずに来たお陰で面白いコンクリートブロックを見れたので、それはそれでヨシですけど。

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そんなワケで、待望のお風呂です。
脱衣所の扉をガラガラ・・・っと開けて、目に飛び込んできたのは・・・

お?

おおお?

お~~~~っ!?

良いです、実に良いです!

ナンデスカこの渋さは!!!

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後で調べて分かった事なのですが、この浴室は元々伊藤温泉旅館の内湯だったそうで、それを元にリニューアルしてこのひかり温泉が誕生したそうです。
なるほど、だからこんなに渋くて風情が良いのですね!?
1年そこらの温泉施設が醸し出せる雰囲気ではありませんよ!!!

湯舟は2箇所あり、脱衣所から入って左側にある四角湯舟があつ湯、右側にある半円湯舟がぬる湯です。

ぬる湯は体感で40度位、体への負担も感じないとても入りやすい温度です。
あつ湯は43度位でしょうか。あつ湯と聞いて身構えましたが、普通よりもちょっと温度高めかな?って程度で、それほど熱くは感じません。
どちらも無色透明、訪れた時間は昼すぎですが、今日のところは利用者がまだ少ないのかな? 鮮度は抜群に良いです。

ほんのり僅かに芒硝系の成分臭があります。
肌触りに大きな特徴はありませんが、強いて言うならばシットリ系ですね。
肌に優しく馴染む感じが心地いいです。
お湯から上がるとサラっと肌が乾く感覚があり、そのへんは芒硝泉って感じの特徴です。

湯人家のお湯も良かったですけど、ここのも凄く良いですね!

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で、この浴室内にもありました、大量の張り紙が!
なんか、ここまで来ると面白いです。

ひかり温泉はお一人だけで運営されているそうです。
事細かく書かれた注意書きを見ると、きっと色々な苦労をされているのだろうと思いますが、注意書きだけでなく、観光情報や蟠渓温泉の歴史なんかも貼られています。
管理されている人はきっとマメな方で、こういうのお好きなんでしょうね~

湯口は浴槽内へのダイレクト注入です。
そのため、体を動かさずにじっと静かに浸かっていると、お湯の表面が鏡張りのようになります。

その鏡張りになった湯面に映り込む張り紙を見ていると、なんだかアートにも見えてきます。
う~ん、これはこれで美しいぞ!!!

このレトロだけど張り紙沢山の不思議空間に、私ひとり。
お湯は極上!
ここはとっても気に入りました!

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前日に入れず悔しい思いをしましたが、この日はちゃんと入れてよかったです。
外観からして素晴らしい風情ですが、張り紙の多さも面白かったですし、肝心のお湯は最高!
まだ開業して1年ですので、これからどう発展していくのか、張り紙がどれだけ増えるのか、楽しみにしています。

いつかまた再訪します!

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2023年 9月5日 - 初訪問・日帰り入浴

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