カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
（源泉名：財田温泉）
50.5度 / ph8.0 / 掘削揚湯 / H25.7.24
Na+ = 429.2 / K+ = 8.5 / Mg+ = 39 / Ca+ = 442 / Mn+ = 0.1
F- = 1.7 / Cl- = 743.7 / HCO3- = 15.2 / SO4- = 1094
HPO4- = 0.1 / S2O3- = 0.1 / HS- = 1.4 / CO3- = 9.0
H2SiO3 = 31.7 / HBO3 = 26.3 / HAsO2 = 0.8 / H2S = 0.3
成分総計 = 2848mg
北海道虻田郡洞爺湖町川東80-14
男女別内湯
500円
6:00 ～ 10:00 / 14:00 ～ 24:00
洞爺湖の湖畔にある無人温泉です。
ざっくりこの施設の歴史を紹介すると、元々は観音温泉「昴の湯」として1994年に開業。その後経営が変わり、財田温泉「湖畔の家 癒しの湯」になりましたが、程なくして廃業。2009年に高齢者ケアを学ぶ人の為の研修センター「財田の杜」となり、一般入浴が不可になりました。
それが、たぶんですけど今年、2023年に再度日帰りの入浴施設「洞爺財田温泉」としてオープンしたみたいです。
私は今回の北海道湯めぐりで行先候補を調べていて発見したので、昴の湯や癒しの湯時代の事は知りません。
でも、昔から知っている人の中には、行こうと思っていたら外来不可になってしまい、悔しい思いをした人もいたのではないでしょうか。
こうして再び一般入浴が出来るようになった事は朗報ですね。
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洞爺湖の湖畔ですが、私が前日に宿泊した洞爺湖温泉から見たら、中島を挟んで真反対の北側にあります。
ホテルや土産屋などで栄えていた洞爺湖温泉と比べると長閑な場所で、温泉の手前にはロッジが並んでいました。
どうやら、ロッジで宿泊した人たちの為の温泉を一般にも開放しているみたいですね。
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とても立派で綺麗な施設ですが、普段は無人です。
入ってすぐの所には料金箱があり、入浴料は500円。現金だけでなくQR決済にも対応しているのがイマドキですね。
他にも、タオルやシャンプーがコイン式ロッカーで販売されていました。
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館内は広々としているのに、誰もいません。
最初に紹介した通り、色んな経緯があって今に至っている温泉ですので、無人温泉なのにヘタな日帰り施設よりも立派なんですよね。
それが面白くもあり、少し不気味だったりもします。
遅い時間まで入れるようですが、辺りが暗い中で無人だと、ちょっと怖いかも？
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脱衣所には研修センター時代のものと思われる成分表が掲示されていました。
ちなみにですが、財田と書いて「たからだ」と読むそうです。
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さて、そのお風呂。
無人ですが、ちゃんと清掃されていて、綺麗です。
しばらく誰も利用していなかったようで、浴室内のタイルがカラっと乾いていました。
広々とした浴室には十分な数の洗い場と、湯舟が２つあります。
ただ、お湯が張られているのは１か所だけで、脱衣所から入って奥の方の湯舟は空っぽでした。
窓越しのベランダには露天もあったようですが、施錠されていて外には出られません。
無人温泉ですので、湯舟が多くても手を掛けられないのでしょうね。
昴の湯としてオープンした当初は賑わっていたのかな？
肝心のお湯ですが、温いです。体温よりも少し高いかな？って印象でしたので37度前後です。
時期的に気持ちの良い温度ですが、冬場とかだと凍えてしまいそうです。
完全掛け流しで、加温もされていないので、源泉マニア的にはとても嬉しい！
でも、普通のお風呂と思って入りに来た人にはちょっと温すぎかな？
透明なお湯ですが、浴槽の色のせいか、少し黄色がかって見えます。
浴槽内には少量ですが茶湯花が舞っていました。
僅かですがツルツルする肌触りがあり、かすかにですが芒硝臭と硫黄臭の痕跡みたいな温泉臭があります。
新湯の投入量は多くて、湯尻から捨てられているお湯の量は結構なものです。
湯口は浴槽内でダイレクト注入なので、お湯の表面が鏡張りで美しいんですよね。
湯口が音を立てないので、浴室内も妙に静かです。
少し不気味にすら思えた無人の温泉でしたが、慣れてしまえばこれはこれで良い風情に感じてしまうんですよね。
この日は他にも色々と湯めぐりをしたかったので、あまり長居はせずに上がってしまいましたが、時間が許されるならば１時間くらいゆっくりお湯に浸かっていたかったです。
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新しく生まれ変わった財田温泉、とても不思議な所で、妙に印象に残った温泉でした。
色々な変遷をたどってきた温泉ですので、一抹の不安を感じますが、陰ながら応援しています。
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2023年 9月4日 － 初訪問・日帰り入浴
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