含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩冷鉱泉
(源泉名:光源の里温泉 ヘルシー美里)
19.6度 / ph9.6 / 掘削 動力揚湯 / 毎分19.3L / H31.2.18
Li+ = 0.8 / Na+ = 1791 / Mg+ = 0.2 / K+ = 8.9
Ca+ = 568.3 / Sr+ = 8.4 / NH4+ = 0.9 / Fe+ = 0.1
F- = 3.4 / Cl- = 2836 / I- = 1.0 / OH-= 0.7 / HS- = 4.5
S2O3- = 0.3 / SO4– = 1306 / CO3- = 46.4 / BO2- = 55.3
H2SiO3 = 16.9
成分総計 = 6649mg
山梨県南巨摩郡早川町大原野651
0556-48-2621
男女別内湯
大人 700円、子供(小学生) 300円
平日:15:00 ~ 19:00 (冬季12~3月末は18時まで)
土日祝:10:00 ~ 19:00 (冬季12~3月末は18時まで)
奈良田温泉の白根館からはじまった奥山梨の湯めぐり。
最後に立ち寄ったのがここ、光源の里温泉「ヘルシー美里」です。
本来であれば、この日はここには寄らずに、東京に帰る予定だったのです。
と言うのも、このヘルシー美里ですが、平日だと15時からの営業開始なのです。
帰宅時間も考えると15時まで待つのは遅すぎるので、今回はパスする予定でした。
ところが、このひとつ前に立ち寄った西山温泉「蓬莱館」のお湯が余りにも気持ち良すぎて、思わずそこで長風呂してしまったんですよね。
そのせいで、ヘルシー美里の前を通過しようと思った時間が、予定よりもかなり遅い15時ピッタリだったのです。
本当は暗くなる前に帰宅したかったんですけどね~・・・
折角立ち寄り出来る時間でそこにいるのだから、入れるならば入ってしまおうと言う気持ちの方が勝りました。
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さて、そんないきさつもあってたどり着いたヘルシー美里。
ちょっと変わった名前の施設です。
でも別に健康食品の会社が運営している温泉ではなく、れっきとした町営施設。
元々はこの地にあった中学校の校舎を利用して造られているみたいですね。
よくみると建物の外観は校舎っぽいですし、目の前には広々としたグラウンドがあります。
内部もよくみると校舎の面影がありました。
手書きの黒板はちょっと狙いすぎな気もしますけどねw
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肝心の温泉はその校舎の裏手、離れにあります。
一度外に出て少し歩きますが、屋根が掛かっているので雨が降っていても安心。
途中の柱に万葉集の句が掲げられていました。
万葉のやまぶきだそうで、山吹にちなんだ句ばかりなのがちょっと面白い。
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辿り着いた温泉ですが、男女別で内湯のみです。
オープン直後にお邪魔したので、先客は誰もいませんでした。
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さて、そのお風呂。
入って左右に洗い場があり、正面が湯舟と言うオーソドックスな造りです。
湯舟は2槽あり、左側の大浴槽が加温浴槽、右側の小さいのが源泉水風呂です。
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まずは左側の加温浴槽から。
お湯は湯底がハッキリと分かる透明ですが、ほんの僅かに濁っているのも分かります。
このまま空気に晒されて酸化が進むと笹濁りになりそうですね。
循環もされているようですが、塩素臭はしません。
お湯からは僅かに成分臭。硫黄臭の痕跡みたいな臭いがします。
湯口からはザブザブとお湯が出て来ていますが、恐らくこれは濾過されたあとのものでしょうね。
炭酸イオンが45mgありますが、肌触りでツルツルする印象は特にありません。
湯使いがどうかは不明ですが、湧出量がそれほど多くないのと、成分表に記載されている数値からすると随分と薄く感じるので、恐らく加水されているのではと思います。
普通に入る分にはなかなか気持ちの良いお湯です。
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特筆すべきは、加温浴槽の隣にある源泉水風呂です。
これがなかなか冷たいのですが、入った瞬間に顔がにやけてしまいました。
ハッキリと分かる濃い硫黄臭があり、他にも独特な臭いが混じります。
光の加減もあるとは思いますが、ほんの少し黒ずんで見えます。
湯底も少し黒ずんでいて、黒湯花も浮遊していました。
すぐ隣の加温浴槽のお湯とはまるで別物です。
肌にまとわりつくようなトロリとした感触もありました。
この日は暑かったので、全身を強制冷却してくれる水風呂ってだけでも有難いのですが、それに加えてこの濃い源泉、入ってしまったら出れなくなる程に気持ちがいです。
ただ、実際に浸かり続けていると、体温がどんどん奪われて流石に寒くなってきます。
そんな時は体を暖める為に隣の加温浴槽に飛び込むのですが、あまり特徴の無い加温浴槽も、冷えた体で入ると物凄く気持ちが良くなります。
源泉水風呂に浸かって幸せを感じ、暖かいお湯に浸かって幸せを感じ、何度もその繰り返しで行ったり来たりしていたら、あっという間に時間が過ぎて、予定よりも大幅な時間を費やしてしまいました。
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なお、脱衣所には撮影禁止と掲示がされていますが、「撮影希望の方は受付に・・・」とあったので、ちゃんと断りを入れたところ、受付の方に笑いながら「どうぞどうぞ~!」と言われました。
最近は撮影禁止の施設がかなり増えていますが、ちゃんと断れば大丈夫な所も多いです。
利用者が多い時にお願いする事はありませんけどね。
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浴後、さすがにこれ以上の寄り道は出来ないと、帰路につきました。
早く帰るのが目的であれば、下部から高速で中央道に出るべきなのですが、ツーリングも楽しみたいので、富士五湖を横目に見ながら道志道に入り、八王子 → 都内まで高速で帰宅。
気持ちが良い温泉に浸かった後で走るワインディングロードは気持ちが良いですね!
今回訪れた奥山梨で入った温泉は僅か4ヵ所だけです。
本当は他にも色々と入りたかったのですが、立ち寄る先々が素晴らしすぎて、1ヵ所ごとの滞在時間が長すぎました。
この辺りの温泉は良い意味でのトラップが多すぎます。
もしも奥山梨で湯めぐりを計画されている方がいるとしたら、思っている倍の時間が掛かる事を覚悟しましょう!(笑)
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2023年 7月7日 - 初訪問・日帰り入浴
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