神奈川県

金嶺荘 (強羅温泉) ★4.5

酸性-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
(大涌谷温泉)
(蒸気造成混合泉 3号泉(強羅方面)と箱根登山鉄道株式会社5号、6号井蒸気造成泉(宮城野第133、134号)の混合泉)
56.3度 / ph2.5 / H27.10.21
H+ = 3.19 / Li+ = 0.17 / Na+ = 155 / Mg+ = 29.8
K+ =20 / Ca+ = 81.1 / Al+ = 6.28 / Sr+ = 0.24
Mn+ = 1.42 / Fe+ = 19.8 / Zn+ = 0.03
F- = 0.12 / Cl- = 402 / Br- = 0.48 / HSO4- = 41.3
SO4– = 390 / NO3- = 0.42
H2SiO3 = 120 / HBO3 = 14.1 / H2S = 0.1 / H2SO4 = 0.43
成分総計 = 1286mg

神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320−615
0460-82-2163
貸切風呂 × 1
500円
立ち寄り時間は要相談

朝早く家を出て、バイクで巡る日帰り湯河原~箱根湯めぐり。
最後の一箇所がこちら、金嶺荘さんです。
ここまで来るのに玉砕の連続でした。
以下、個人的な備忘録としてのメモ

湯河原 中屋旅館 = 廃業。そのお陰でままねの湯に入れましたけど・・・
嶽影楼 松坂屋旅館 = たぶん廃業? 外から見る限りで営業している様子無し
箱根芦ノ湖温泉ホテルラクーン = 本日日帰り入浴不可との事
温泉民宿・和風レストラン いせや = 民宿は廃業し風呂も解体したそうで、入浴不可
旅館ろくろべえ = 誰もいなくて鍵も掛かっていました
箱根廬山荘 = 建物入り口が閉鎖されてて中に入れなかった
箱根 DNP創発の杜 芦ノ湖山荘 = 本日日帰りやってませんと看板あり
箱根仙石荘 = インターホン押して呼べど叫べど誰も出て来ませんでした
民家石垣 = 廃業されたそうです、宿主に直接確認しました
民宿やまぼうし = 廃業しているようです、館内は荒れていて人気ありませんでした

廃業しているだろうと分かっていた所もあるので、チョイスが渋すぎたってのもありますが、一度の湯めぐりで10箇所も入れなかったのは新記録です、たぶん。

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そんなわけで、改めてここ金嶺荘さん。数多くの宿がある強羅エリアでも全く人通りが無く、偶然でも通りがからない住宅街みたいな場所にあります。
何となく雰囲気的に「ここも駄目そうだなぁ~」と思いながら、玄関をくぐり、「ごめんくださ~い!」と何度も叫びましたが、案の定誰も出て来ませんでした。
仕方ない諦めるかと、少し肩を落としながら宿を後にすると、それを見ていた通りがかりの近所のオバチャンに声を掛けられ、
「あらぁ、いないの? 車があるからいると思うんだけどねぇ~」
「〇〇ちゃ~ん! 〇〇ちゃ~ん! あらまぁ、この時間いつもいるのに、珍しいわねぇ~・・・」
なんでも、すぐ近所にお住まいなのだそうです。

「大丈夫です、また改めて来ますから」と言う私に、オバチャン「ゴメンねぇ、ウチの温泉で良ければ入れてあげても良かったんだけど、今日は他人が来ちゃっているいるからねぇ~」だそうです。
・・・ん!? なにそれ!?
なんでも別荘をお持ちだそうで、そこに温泉を引いているそうです。
それこそ日を改めて伺うので是非にでも!!!
なんて思ってたら、遠くから人影が。
オバチャン手を振りながら「あ、あれ〇〇ちゃんじゃないかしら?」「〇〇ちゃ~ん! お客さんよぉ~!」
お陰で金嶺荘さんに無事入れた訳で、それはそれでとっても助かりましたが、別荘気になる・・・

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さて、気を取り直して金嶺荘さん。
お風呂は一箇所のみで、貸し切りでの利用になります。

源泉は大涌谷からの引湯です。強羅や仙石原周辺ではよくある、所謂造成泉ですね。
成分表を見てふと気付いたのが、同じ大涌谷源泉でも引湯管によって細かく源泉が分かれているみたいです。
あまり意識して無かったのでちょっとした発見でした。
まぁ、違いについてはほとんど分からないんですけど・・・

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お宿の規模からしたら相応なのかもですが、小さな湯舟がひとつあるだけの、実に渋い浴室です。
湯舟に張られているのは前述の大涌谷源泉で、うっすら白濁していました。

ほんのりと甘い焦げ硫黄臭が漂うお湯で、少ししっとりする肌触りがあります。
温度は40度あるか無いかの温めで、ずっと入っていても湯疲れしません。

鮮度と言う意味で言えば、どうなんでしょうね。湯口から注がれる新湯は少量ずつですし、お世辞にも良いとは言い難いものがあります。
かといって劣化していると言う印象も無く、気持ちが良いお湯です。

湯口を更に観察すると、新湯の一部が浴槽に注がれず、湯舟の外に捨てられていました。
お宿に供給されている新湯を全量投入すると、浴槽内の温度が高くなりすぎるからでしょうね。
他の宿でもたまに見かける光景です。
その都度「捨てる位あるならば我が家に引湯してくれよ~!」なんて思ってみたりする訳ですが、なんとも贅沢な話です。

この日の湯めぐりは、朝早く出て来た割には時間を費やしてしまったので、ちょっと少なめの5ヵで、ここが最後の立ち寄り湯です。
何度か出入りしながら、少しだけゆっくりさせて頂きました。

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帰り際、改めて女将さんにご挨拶。
「あら、もう上がったの?」なんて言われてしまいましたが、30分位は入浴していたと思います。
私としては結構ゆっくりしたつもりなんですよね~
きっと宿泊しても居心地の良いお宿なんだろうと思います。
機会があれば是非泊まりでも利用してみたいと思いました。
心と体が温まる素敵な一湯です。

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それにしても、お隣に住んでいると言うオバチャンの別荘、気になるなぁ~・・・ (笑)

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2023年 4月18日 - 初訪問・日帰り入浴

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