アルカリ鉱泉?
pH 7.6
K+ = 2.2 / Na+ = 482 / Fe+ = 0.8 / Ca+ = 8.9 / Mg+ = 0.7
Cl- = 612 / HCO3- = 2565 / I- = 6.2
固形分 = 1538mg
受付に貼ってあったんだけど、HCO3-の値が高すぎ? なんか計算合わないw
沖縄県沖縄市安慶田1-5-2
098-937-8953
大人(12歳以上)370円、中人(6歳以上)170円、小人(6歳未満)100円
男女別内湯
14:00 ~ 20:00 (定休日:水、日)
「休みの日って何をしているの?」
「趣味はなに?」
知り合った人と交わす、何気ない会話。
そんな時、私は「温泉が好きで、色んな所に入りに行きます」と答えます。
「結構行きますよ、北は北海道から、南は鹿児島まで・・・」
なんて話すと、大抵の人は「へぇ~! 凄いですね!」となるわけです。
でも、こんな会話をしながら、私が常々引っ掛かっていたのが、南は鹿児島までって言葉。
南は沖縄じゃないんかい!!!
はい、実は私、沖縄の温泉に入った事が無いんですよね。
沖縄の温泉と言うより、沖縄そのものに行った事が無いんです。
ん~・・・ なんと言うかですね~
温泉を目的に沖縄へ行くって、私の中の選択肢に無いんですよね。
沖縄にも温泉あるんですけど、あまり数無いし、正直なところ、気になる温泉も少ない。
そもそも沖縄は遠いし、旅費も馬鹿にならない。
温泉を目当てに無理して行くと言う選択肢が今までありませんでした。
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そんな折、ふとしたキッカケで沖縄へ行こうって話になりました。
紅鮭の会社の労働組合が沖縄旅行を企画していて、2泊3日の沖縄ツアーに格安で参加できると言うのです。
こんな機会でも無ければ、恐らく一生沖縄へ行く事も無いでしょうからね!
当然子供も一緒ですので、観光がメインです。
でも、折角沖縄に来たのだから、温泉にも入りたい!
何とか行程の中にねじ込んで、一箇所だけ温泉にも行く事にしました。
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人生初の沖縄で、ここだけ一箇所と選んだのは、中乃湯さんです。
なんでもこの中乃湯、沖縄県に唯一残っている銭湯、「ゆーふるやー(湯風呂屋)」なのだそうです。
かつては数多くあった銭湯も、徐々に廃れていき、最後の一軒になってしまったみたいですね。
ザックリと言うと、温暖な沖縄では湯舟に浸からずシャワーで済ます人が多いそうです。
それに、各家庭にお風呂が取り付けられるようになると、なおさら銭湯のお世話になる機会も無くなるわけで、数が減ってしまうのは必然なのかもしれません。
そんな貴重なゆーふるやー、入れるうちに入っておかなければ、きっと後悔しますからね!
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と言う事で、沖縄に残る最後のゆーふるやー、中乃湯さんに到着。
ナビ通りに走ったので、迷う事はありませんでしたけど、実に渋い外観をしています!
早速お金を払って入ろう・・・
と思ったけど、番台にも隣の建物の中にも、誰もいません。
「ごめんくださーい! すみませーん!」って、呼べど叫べど、誰も出てきません。
アレ? やってないの???
「ぬ」の板だと「抜いた(営業終了)」を意味します。
でも、営業中である事を告げる「わ」の板が掛かっているんですよね。
暫く騒いでいると、常連で毎日来ていると言うオバチャン登場。
「あれぇ~? ばあちゃんいないねぇ~? よんでくるさ~」と言って、裏手にまわり、「ばあちゃん家にいたさ~ いま来るよぉ~」と、お婆ちゃんを呼んできてくれました。(沖縄弁はテキトー、だいたいこんな感じ)
待っている間、周りを見渡すと、この中乃湯が紹介されている記事の切り抜きが沢山貼られている事に気が付きます。
色々と貼られているその中には、地元の子供からの感謝状も貼られていました。
最期に残った銭湯としてだけでなく、シゲさんの人柄も愛されているのが良く分かります。
暫く待っていると、記事でも紹介されていた店主、仲村シゲさんが「あらぁ~、先に入っててもよかったのにぃ~」と言いながら登場。
わざわざ呼び出してしまって、なんかゴメンナサイって感じです。
そのシゲさんにお金を払うわけですが、
私「えぇと、大人が3人と、小学生がひとり、この子は5歳だから・・・」
シゲさん「幾らだろぉねぇ? わからないや~」
みたいな、ゆる~いやり取りをして、何とか支払い完了。
ここは沖縄流だなぁって、改めて気付かされます。
都会には無い穏やかな時間が流れていますね。
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お風呂は勿論男女別。内湯が一つあるのみ。古い造りの共同浴場なんかでたまに見かける、脱衣所と浴室が一体型です。
この一体形の造り、私は大好きです。なんと言うか、それだけで風情が良いんですよね。
あともうひとつ、脱衣所に物を置いていても、目が届くので盗られる心配が無いのが嬉しいです。
(目の前で盗られて逃げられたら全裸で追いかけようも無いけど、今までそんな場面に出くわしたこと無い)
浴室中央に鎮座する小判型の湯舟には、うっすら緑色のお湯が張られています。
どうやらこの緑色ですが、入浴剤によるものとの事。
温泉に何してくれてんだ! って、言いたい所ですが、この入浴剤ひとつとっても、シゲさんの真心だと思えば、有難みすら感じます。
泉温が低いので加温されており、循環はされていない様子。
ツルツルを通り越して、にゅるにゅると言っても差支え無い程の肌触り。
臭いは・・・ 多分、入浴剤のせいだと思われますが、薬草系の香料臭がします。
面白いのがカランの造り。
「湯」「水」と書かれたそれぞれの蛇口にホースがついていて、それが1本にまとめられています。
湯と水を混ぜて適温にするだけの、シンプルで分かりやすい仕組みなのですが、他所で同じのを見た事がありません。
カランから出るお湯も恐らく温泉なのでしょうね。
ツルツル感がかなり強いです。
洗い場に先客が置いていったと思われる石鹸の欠片があったので、それを拝借して体を洗ってみたのですが、にゅるにゅるが一向に取れなくなります。
それどころか、石鹸で髪の毛を洗ってもキシキシする事無く、普通に洗えてしまうから驚きです。
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沖縄県最後のゆーふるやーと聞いていましたので、その雰囲気だけ楽しめればと思って、正直お湯にはあまり期待していませんでした。
でも、実際に浸かってみて、なんのなんの、お湯もかなり良かったのには驚きました。
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沖縄での Only 一湯、歴史と人情を感じる事が出来る貴重な温泉に入れて感無量です。
シゲさん、ありがとうございました。きっとまた来ます、いつまでもお元気で!
あと、これで自己紹介の際に「日本全国、北は北海道、南は沖縄の温泉に入っています」と言えるようになりました! 地味に嬉しい・・・ (∩´∀`)∩ワーイ
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2022年 6月3日 - 初訪問・日帰り入浴
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