ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
(源泉名:糠平館観光ホテル)
59度 / ph7.1 / 自然湧出 / H24.5.22
Na+ = 246.9 / K+ = 9.5 / Ca+ = 36.7 / Mg+ = 0.5 / NH4+ = 0.4 / Mn+ = 0.2
F- = 2.3 / Cl- = 246.6 / HCO3- = 287.6 / SO4- = 67.4 / CO3- = 0.3 / HS- = 0.2
H2SiO3 = 127.9 / HBO2 = 42.9 / CO2 = 26.5 / H2S = 0.2
溶存物質総量 = 1096mg
北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷48−1
01564-4-2210
男女別内湯・男女別露天風呂・混浴露天風呂
大人(中学生以上)1000円、小人(小学生以上)500円、幼児(2歳以上)300円
11:30 ~ 21:00(退館)
私達夫妻+子供2人、母、姉夫婦+姪っ子の計8人で北海道旅行をする事となり、2泊目の投宿先として選んだ糠平温泉。
個人的には、ボロくて鄙びていて今にも崩れ落ちそうなお宿でも、お湯さえ良ければどこでも良かったのですが、母や姉夫婦がいるとそうもいかず・・・
と言う事で、糠平温泉でも一番大きくて立派そうなお宿として、こちら、糠平館観光ホテルをチョイスしました。
糠平館観光ホテルは糠平温泉街の中心にあります。
駐車場に車を停めて歩いていると、鹿が目の前を横切りました。
あまりに堂々としているので、宿の方に「あの鹿は飼っているのですか?」と聞いたところ、「いえ、野生の鹿ですけど、食べ物があるから人里に降りて来るんです」との返答。
さすが北海道です・・・
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ホテルの外観ですが、ハッキリ言って、ちょっと古いです。
これでも、糠平温泉にある一番立派な・・・? とりあえず、一番大きなホテルなのだそうです。
でも、外見で一瞬「大丈夫かな?」と思いましたが、中に入ると綺麗に手入れされていました。
姉夫婦は私とは全く異なり、宿泊先に綺麗さとか快適さを求めるタイプなので、ほっと一安心です。
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チェックイン直後に近隣のお宿3箇所ハシゴして温泉めぐりしてきたので、まずは夕食を頂きました。
豪華さはありませんでしたが、普通に美味しかったです。
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さて、お風呂。
大浴場は2箇所あり、男女別での入れ替え制になります。
この日は岩風呂が十勝芽登石を使った男湯でした。
レイアウト的には、洗い場が並んでいてその背中に湯舟が一つあるだけの、よくあるホテルの大浴場なのですが、岩が組まれているだけで雰囲気が少し異なるので面白いです。
お湯は無色透明、ほんのりと硫黄臭が香る優しいお湯。硫黄以外にも、ほんの僅かに石膏系の温泉臭がします。肌触りはシットリしていて浴感も十分。
それほど癖が強いお湯ではありませんが、誰が入っても「これは温泉だ!」って分かるような、しっかりと特徴があって気持ちが良いお湯です。
ちなみにですが、湯めぐりしていて気付いたのですけど、糠平温泉では各宿がそれぞれに独自源泉を持っているみたいです。湯量が豊富なのでしょうね!
他所の源泉だと硫黄成分が無いのに何故か硫黄臭がして、??? となっていたのですが、糠平館観光ホテルの源泉はHS-とH2Sの合計が0.4mgとなっています。
これだけの数値があれば硫黄臭がするのも納得です。
・・・他所のお宿の源泉ももう一度成分測定したら硫黄成分が検出されると思うんだけどなぁ~
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大浴場には露天風呂もついています。
内風呂から出たらすぐに湯舟という感じの造りで、お湯に浸かる分には良いのですが、火照った体を休める事の出来る所が無いのが難点。
こちらに張られているお湯も内湯と同じで、浴感や鮮度に違いは感じませんでしたが、これはこれで気持ち良かったです。
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大浴場とは別に、混浴の露天風呂もあります。
大浴場とは離れており、一度服を着て館内を移動する必要があります。
朝と夜、2度利用しました。
湯舟の大きさが小さいせいか、ここのお湯が一番鮮度良くて特徴を感じる事が出来ました。
建物から少し離れていますので、北海道の自然に囲まれていて、雰囲気が良いお風呂です。
糠平のゴールデンウィークはまだ少し肌寒く、新緑にすらなっていませんでしたが、もう少し季節が良くなるとさらに雰囲気良くなりそうですね。
ただ、離れた場所からも湯舟が丸見えなので、女性は利用し辛いのが難点。
遠目に見て「あ、男の人がいるからやめておこう」って出来るのは良いんですけど、もしも「あ、女がいるぞ、入ろう!」ってヤカラがいたら、逃げ場がありませんからね・・・
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最後に余談ですが、この糠平温泉、元々は「上士幌町糠平」と言う地名だったのですが、糠平と言う名前が読みにくいってのが原因なのかどうかは定かではありませんが、2009年に地名ごと「上士幌町ぬかびら源泉郷」と改め、ぬかびら源泉郷となりました。
温泉郷ではなく源泉郷と言うのが、なんとも珍しいです。
改名に先立って2007年には源泉掛け流し宣言をしたそうなので、温泉に対する強いこだわりの現れなのかもしれません。
いち温泉ファンとしては、お湯にこだわりのある温泉地が増える事は嬉しいです。
で、これは更に余談なのですが、この記事を書くにあたって、ぬかびら源泉郷旅館組合のホームページなども参考にさせて頂いたのですが、その公式ホームページに気になる一文を発見。
「ぬかびら温泉郷にお泊りいただき、
皆様の旅の想い出の1ページに加えていただければ幸いです。
宿主一同、心からお待ち申し上げております。」
お~い! 温泉郷になっていますよぉ~!?
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2018年 5月4日 - 初訪問・宿泊
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