栃木県鬼怒川温泉

佳祥坊 福松 (鬼怒川温泉) ★4.0

アルカリ性単純温泉
(源泉名:大滝の湯)
52.7度 / pH9.28 / H2.1.22
Na+ = 122.1 / K+ = 2.8 / Ca+ = 70.9 / Mg+ = 0.1 / Al+ = 0.3
F- = 3.4 / Cl- = 108.6 / SO4- = 266 / HCO3- = 2.9 / CO3- = 9.8
H2SiO3 = 54.1 / HBO2 = 3.5 / 総硫化水素? = 0.192
成分総計 = 644.5mg

栃木県日光市鬼怒川温泉大原1060
0288-77-3311
男女別内湯・露天風呂
日帰り入浴プランあり(要確認)

温泉仲間のN氏から「奥鬼怒にある野湯、広河原の湯に行きましょう!」とお誘いを貰いました。
広河原の湯は徒歩でしか行けない野湯です。
是非に!となり、前泊で鬼怒川で集合となりました。

行程などはN氏にぜんぶ任せっきり。私は言われた通りに行くだけの楽チン計画です。
で、前泊場所として指定されたお宿がこちら、鬼怒川温泉にあるお宿、佳祥坊 福松さんです。
お宿の名前を聞いた瞬間、私は「えっ!? そこ!?」となりました。

実はここ佳祥坊 福松さん、以前から名前だけは知っていたのです。
何故かと言うと、旅行予約サイトの「じゃらん」などの口コミの評価がすこぶる低くて、しかもその低い評価に対してお宿が負けじと反論しているもんだから、2chなどでもネタとして時々話題になっていたんですよね。
鬼怒川にある変な宿と言う印象が強く、私であれば選択していませんでした。
とはいえ、旅行の段取りなどをしてくれているN氏に「ここは嫌だ!別の所に行きたい!」なんて言える立場にもなく・・・

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さて、待ち合わせ当日。
この日は土曜日でしたが、休日出勤で仕事をしていましたので、鬼怒川に到着したのは夜中です。そこで声を掛けてくれたN氏と、N氏の紹介で初対面のH氏と合流し、軽く食事をしてから向かったので、お宿についたのは夜10時近い時間でした。

事前情報でも分かってはいましたが、結構古いです。
鬼怒川沿いの斜面を利用するように建てられており、眺望は素晴らしく、開業当時はとても良い旅館だったのでしょうね。
でも、今では建物も経年で古くなり、お手入れも最低限と言う印象で、お世辞にも綺麗とは言い難い状態です。
大規模と言っても良い立派な建物で、かつては賑わいを見せた旅館だったと思われますが、今は館内が少し静まり返っていて、少し物寂しさすら感じます。
フロントの一角には旅情もへったくれもない、エクササイズマシンや子供用の玩具、果てはギターなんかが置かれていました。

まぁ、そこだけ切り取って見たら微妙なお宿である事には間違いありません。
口コミでの手厳しい評価も頷けます。
でも、ひとつ知っておくべきなのは、このお宿、1泊素泊まりで3300円と言う激安なんですよね!(シーズンや予約人数により金額は前後します)

それを考えたら、多少の古さなんかは目を瞑るべきで・・・
むしろ、その金額で屋根がある部屋に寝泊まり出来るんだから、「ま、いっかな?」 くらいな気がしてきました。

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翌日の山歩きに備えて早めに寝なければならないのですが、折角温泉があるのだから入らない手はありません。
男女別で、内湯と露天風呂があります。

まずは内湯。洗い場が並び、その背面に湯舟があるシンプルスタイルです。

脱衣所の張り紙によると、加水・加温・塩素・循環だそうです。
まぁこれだけ見ると何一つ期待できないお湯なので、体だけ洗って湯舟はチャポンと浸かるだけで良いかなと思っていたのですが・・・

入ってみると、意外や意外!
塩素臭は全くせず、少し温めなお湯ですがツルツル感があります。
しかもですが、ほんの僅かですが甘い硫黄臭がするのです!
湯口から注がれているお湯は源泉と思われ、ここで臭いを嗅ぐと硫黄臭を更に強く感じる事が出来ます。

鬼怒川と言えば大規模ホテルだらけで、お湯の使い方が酷いと言う印象があり、ここも同じようなものだろうと先入観がありました。
まして、口コミ評判が悪いお宿です。きっと温泉だって入れたものじゃないに違いない!って、なにひとつ期待せずに入った温泉です。
あまりに良すぎて、ビックリしました!
一緒に入ったN氏と「あれ?このお湯、もしかして良く無い?」「いや、良いも何も、凄く良いよね?」と、顔を見合わせてしまいました。

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申し訳程度に露天風呂もついており、内風呂からそのまま出て利用する事が出来ます。
夜中なので外は真っ暗、何も見えませんが、日中であれば目の前に鬼怒川を見下ろすことが出来そうです。
こちらに張られているお湯も内湯と同じく、少し温めで気持ちが良いです。
ただ、内湯に比べると硫黄臭も弱く、少し鮮度が劣る印象でしたので、すぐに内湯に戻ってしまいましたが、ここはここで結構良かったです。

ふと頭によぎったのが、鬼怒川でも私が大好きでたまに行く仁王尊プラザのお湯です。
温め、ほんのり硫黄臭、ツルツル。
ここのお湯は仁王尊プラザほどではないにしても、それと比較しても申し分無い程に良いお湯でした。

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ネットで話題になる程の低評価の宿で、少し警戒しながらの宿泊でしたが、私なりの結論を書くと

お湯が素晴らしい上に安く宿泊出来る最高のお宿!

でした。

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まぁ、施設はボロいし、接遇もそれなりだし、これだけの規模がある宿なんだからもう少しやる気出せば?って言う気持ちも分からないでは無いです。
低評価を下した人の中には、私の時と宿泊条件が異なる場合もあるので、一概に間違っているとも言い切れませんが、少なくとも私が実際に宿泊して感じた印象は、「こんだけ安くてお湯が良いんだから、その他多少の事は目を瞑れよ! つーか、良い宿泊まりたければもっとちゃんとした金額の所行けよ!」って印象です。

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これは私都合なのですが、惜しむらくは、山歩きが控えていたので翌朝は朝風呂にも入らず6時にチェックアウトしてしまったのですよね。
せっかくの宿泊だったのに僅か8時間という短い滞在時間で、もうちょっとゆっくりと楽しみたかったお宿でした。
もしもまた鬼怒川に来ることがあって、金銭的にも少し抑えたいなぁ~なんて事があれば、今度はちゃんとゆっくり滞在してみたいと思います。

世間の評価と私の評価って、やっぱりズレるなぁと感じさせてくれた、貴重な一湯でした。

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2016年 5月21日 ー 初訪問・素泊まり宿泊

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