熊本県

大洞窟の宿 湯楽亭 (弓ヶ浜温泉) ★4.5

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
(源泉名:弓ヶ浜温泉 赤湯)
46.9度 / pH6.78 / 動力揚湯 / 毎分127L / H19.12.10
Li+ = 4.4 / Na+ = 2331 / K+ = 93.5 / Mg+ = 109.3
Ca++ = 198.8 / Sr+ = 8.6 / Ba+ = 10.2 / Fe2+ = 0.5
Cl- = 2559 / Br- = 7.9 / I- = 0.6 / SO4- = 2.3
HCO3- = 4006 / H2SiO3 = 71.6 / HBO2 = 58.4 / CO2 = 601.8
成分総計 = 10104mg

単純温泉
(源泉名:弓ヶ浜温泉 白湯)
32.3度 / pH7.5 / 動力揚湯 / 毎分40L / H19.12.10
Na+ = 296.5 / K+ = 6.4 / Mg+ = 2.7 / Ca++ = 4.4
Cl- = 35.8 / SO4- = 0.1 / HCO3- = 580.3
H2SiO3 = 41.3 / HBO2 = 0.3 / CO2 = 110.1
成分総計 = 988mg

掲載している赤湯の成分は私が入浴時のものです
一度枯渇しましたが復活し、成分が更に濃くなったようです

熊本県上天草市大矢野町上弓ヶ浜5190−2
0964-56-0536
男女別内湯・露天風呂
大人600円、小学生400円、2歳~小学生未満300円、2歳未満無料
10:00 ~ 15:00 / 18:30 ~ 20:00

以前から存在は知っており、行きたいと思っていた所です。
でも、いかんせん熊本、しかも天草なんて、東京から行くには遠すぎる!
今回、紅鮭の実家に帰省したタイミングで天草観光をする機会があったので、帰り際に立ち寄る事が出来ました。

到着したのは辺りがすっかり暗くなった19時頃です。
立ち寄り入浴の受け入れは二部制になっており、夜は18時30分から入る事が出来ます。
15時以降の日帰りが出来なくなるのは、宿泊客がチェックインしてお風呂に入るから。18時過ぎからまた入れるようになるのは、宿泊客が夕食でお風呂場が空く時間だからでしょうか?
何故このような時間割になっているかは知りませんが、宿泊客と日帰り客の棲み分けをしっかりしているのは好感が持てます。
私は温泉を日帰りでの利用する事が圧倒的に多いので、いつでも入れる事自体は有難いのですが、たまに宿泊した時に立ち寄り入浴客でごった返しているとガッカリしますからね。

玄関先ではくまもんがお出迎え!
熊本ですもん、くまもんですよね!!!

ふなっしーっぽい何かが乗っていましたが見なかったことにしましょう。

お風呂は勿論男女別になっており、内湯、露天、洞窟風呂があります。
それぞれは繋がっているので全裸で行き来が可能。
源泉は単純温泉の白湯と、成分が濃い赤湯の2種類があります。

まずは白湯源泉。内風呂に張られていました。

癖が無くて入りやすいお湯です。
成分表的には単純温泉との事ですが、ほんの少し潮臭のような温泉臭がします。
掛け流しで、塩素臭はしませんが、新湯投入量が少ないのか、鮮度はいまいちと言う印象。
ただ、好意的な解釈をすると良く揉みこまれた柔らかいお湯と言う感じで、入った感覚は悪くありません。

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内湯にはもうひとつ、赤湯源泉が張られている湯舟があります。
こちらは天井も高くて白湯源泉の浴室に比べると雰囲気も良いです。

うっすらと茶褐色に濁るお湯で、金気臭と土類系の炭酸臭がします。
目を見張るのは析出物でドーム状になった湯口。まるで火山の河口のようです。
実際のおゆはその奥のパイプからゴボゴボと注がれているのですが、何ともインパクトがあります。
湯底には熱交換なのでしょうか?ホースのようなものがとぐろを巻いていましたが、触ってはならない物のような気がしてスルーしました。

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続いて露天風呂。
内湯からそのまま出た先にあるのですが、湯舟を見た瞬間に息を飲みました。

析出物が素晴らしい事になっています!

元々の湯舟がどれ程の大きさだったのかは分かりませんが、温泉成分による析出で浴槽が固められ、だいぶ手狭になっているように見えます。

数年後には湯舟が析出物に浸食されて湯舟が無くなってしまうんじゃないかな!? って気すらしますね。(もちろんその前に人の手で何とかするでしょうけど)

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最後に洞窟風呂にも入ってきました。
宿主が家族で手掘りしたそうですけど、こんな立派な洞窟って手掘りで作ってしまうなんて、凄すぎます!
まるで迷路のようになっており、足元や頭に気を付けながら探検気分を味わえます。
勿論気に入ったポイントに留まって入浴する事も出来ます。

ただ、正直なところ、この洞窟内で入浴するのは正直落ち着かないです。
なんて言うかですね、閉塞感が凄いです。湯気蒸して空気が薄く感じるので、息苦しさもありますし・・・
なので、アトラクション的に楽しむのが正解なのではと思います。

この日は他に入浴者がいなくて独泉状態で楽しむ事が出来ましたが、この洞窟風呂で他のお客さんと遭遇したらかなり居心地悪そうですね。
まぁ、その場で挨拶なんかして仲良くなれるって効果もありそうですけど・・・

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素晴らしい泉質、目を見張る析出物の凄さ、そして他ではなかなか経験の出来ない大洞窟風呂。とても楽しく、印象に残る温泉でした。
ただまぁ、泉質に自信があるのは良い事ですし、実際に良い温泉でしたけど、長湯温泉に対抗心燃やして軽くディスっているのは、ちょっと、ね・・・

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出来れば立ち寄りではなく、宿泊してじっくりとお湯を楽しみたいお宿でした。

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2014年 12月30日 ー 初訪問・日帰り入浴

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