アルカリ性単純温泉
(源泉名:駒の湯3号泉、奈古谷16号)
38度 / pH9.2 / 毎分203L / 動力揚湯 / 2019.7.8
Na+ = 41.8 / K+ = 0.9 / Ca++ = 7
Cl- = 13.1 / HCO3- = 33.1 / OH- = 0.3
SO4- = 44.2 / CO3- = 8.9
H2SiO3 = 32.7 / HBO2 = 0.8
成分総計 = 183mg
静岡県伊豆の国市奈古谷1882-1
055-949-0309
男女別内湯・露天風呂
大人:90分700円、3時間900円、1日券1,300円、19時以降500円
子供:90分350円、3時間450円、1日券650円、19時以降250円
10:00~20:00(最終受付:19:30)
突然ですが、私は全国各地の温泉には結構詳しいと自負しております。
そりゃそーです、普通の人はこんなアホみたく彼方此方の温泉には入りません!
もちろん世の中には私と同じように温泉が好きな方達が沢山いて、その中には私なんか足元にも及ばない程の数を入ていて、知識も経験も遥かに豊富な方も数えきれない程にいるわけです。
なので、結構詳しいと言っても、普通の人と比べたらのお話なんですよね。
でもまあ、温泉って乱暴な言い方をしてしまうと、ただの風呂なんです。なので、誰かと競って入るものではありません。
基本的に、誰に負けたとかで悔しいって言うのはありません
でもたまに悔しく思う事もあります。
良い温泉だと聞いていていつか入ろうと思っていた所が、未湯のまま廃業しちゃったりして、「えぇ~!? Jakeさん入ってなかったのぉ~!?」なんて煽られた時。
たまに・・・? あ、いや、実はしょっちゅうあります。
そこのアナタ! アナタですよアナタ!!! 心当たりある人挙手!ヽ(`Д´)ノ
もう一つが、良い温泉なのに全くのノーマークで知らなかった時。
自意識過剰なのかもしれませんが、「え?温泉が好きとか自称している癖に知らないの?」なんて声が、どこからともなく聞こえてくるような気がするんですよね・・・
今回紹介するのは、凄く良い温泉なのに今まで全くノーマークで知らなかった「駒の湯荘」さんです。
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新型コロナの影響で温泉を自粛する日々が続いていましたが、我慢も限界! GoToトラベルを利用して松崎温泉で一泊してきました。
本当であればそのまま湯めぐりをしたいところですが、時期も時期だし、それ以前に娘や母親も一緒に旅行していたので、家族サービス優先。帰り際に一箇所だけと断って訪れたのがここです。
事前に調べておいたわけではなく、「このへんでどこか無いかな?」とGoogle検索して、何となく良さそうだと思って来てみた感じです。
市街地から少しだけ山間に入った所にあるポツンと建っていました。
以前は「源泉荘」と言う名前で宿泊もやっていたそうですが、2017年に経営者が変わり、現在の屋号である「駒の湯荘」として日帰り入浴のみを受け付けています。
しきりに「ぬる湯の名湯」であるとアピールしています。
駒の湯と言えば、新潟の駒の湯山荘と宮城の駒の湯温泉を真っ先に思い浮かべますが、どちらももぬる湯で最高に気持ちが良いのですよね!
駒の湯の「駒」には「ぬるい」みたいな意味あるのかな? たまたまでしょうか?
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浴室内は撮影禁止との事でしたので、玄関先にあったパンフレットの写真を拝借しました。
まず最初に入ったのは内湯。右側に洗い場があり、それを半円状に囲むように湯舟が並んでいます。
一番手前が非加熱の源泉浴槽、真ん中に加熱浴槽、奥に寝湯なんかもありました。
加温浴槽と言っても40度くらいでかなり温め。ここで少し体を温めたあと、源泉浴槽へ。こちらはほぼ体温と同じ36度前後のお湯が張られています。
源泉浴槽の方はしっかり掛け流しになっているようですが、鮮度の良さはあまり感じません。アレ?こんなものなのかな?と言う印象。
塩素臭はしませんが、温泉臭も感じません。成分表で見る限り泉質的にはかなり薄いので、こんなものなのかも知れませんね。
地元の人でしょうか、利用者は結構多いです。
浴室内は湯気でちょっと籠っており、シャンプーなどの臭いも充満していましたので、早々に露天風呂へ移動。
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露天風呂は内湯脱衣所で一度服を着て、廊下→階段を降りた先にあります。
こちらも撮影禁止ですので、パンフレットの写真で代用させて頂きます。
露天風呂の脱衣所から石段を下ると、源泉浴槽、加温浴槽、薬草風呂、打たせ湯などが点々とあります。自然に出来た高低差を利用した岩風呂になっており、樹々に囲まれて雰囲気が良いです。
内湯と違い湯気が籠る事も無いので、露天の方がゆっくり浸かる事が出来ます。
勿論メインで浸かったのは源泉浴槽。お湯からはほんの僅かに成分臭らしきものを感じる木がしますが、ほぼ無臭と言って良いのではないでしょうか。
これが結構気持ち良い! 体の力を抜いてボケーっとしていると、時間が経つのを忘れてしまいます。
お湯の鮮度も良くて、長い事じっとしていると体毛に少しだけ気泡がつきます。
ただ、比較の対象が悪すぎますが、新潟や宮城の駒の湯と比べると源泉の投入量は少ないですね。
でもまぁ、名前が同じ駒の湯でぬる湯ってだけで、配管が破裂して洪水レベルの新潟駒の湯と比較されてしまうのは、気の毒以外に無い訳で・・・
とても気持ちが良いお湯ですよ!
難点は、ずっと源泉浴槽に入っていると少し寒いので、たまには加温浴槽にも浸かるのですが、この加温浴槽のお湯がとてもぬるい! 40度あるかないかです。
沸かすのもタダでは無いので無理は言えませんけど、短時間で体を温めてすぐに源泉浴槽に戻りたいので、ちょっと熱めくらいの方が嬉しかったです。
↓ ちなみに女湯の露天はこんな感じみたいです。
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是非とも次は夏の暑い日に再訪してみたいです。
こんなに良いお湯を今まで知らずに温泉好きを名乗っていた事が恥ずかしくなってしまいました。
ここに限らず、私が知らない名湯はまだまだ沢山あるのでしょうね。
改めて温泉って面白いなぁと感じさせてくれた、素晴らしい一湯でした。
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2020年 10月 25日 ー 初訪問・日帰り入浴
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