鹿児島県

霧島温泉 (鹿児島市内温泉) ★3.5

塩化物泉
(霧島温泉) 49.8度

鹿児島県鹿児島市西千石町6-20
099-222-4311
男女別内湯
330円
7:00 – 22:30

鹿児島市内にある一大繁華街、天文館の外れを走っていたところ、ナビに温泉マークが出ていました。ハテ、こんな所に・・・?
気になって前まで行って見ると、なんと実に鄙びて素晴らしい佇まいの銭湯がありました。
「霧島温泉」とあります。周囲に比べると、場違いと思える程渋い建物です!
でも、次に新規に入ると鹿児島で100湯目を達成してしまう私は、アタリともハズレとも分からない温泉に立ち寄るのはどうかと思い、一旦はそのまま素通りしました。
しかし、素通りしてみたものの、やっぱりとても気になる。暫く車を走らせ、うーんどうしようかと悩んだ結果、やっぱり行こうとなり、2キロくらい来た道を引き返してしまいました。

で、そのお風呂。まず脱衣所でやられてしまいました。実に渋いのです!
少し入り組んでいるような脱衣所で、靴を脱ぐ厳寒、服を脱ぐ場所、湯上りに休憩する場所が、衝立などで上手に仕切られています。
話に聞くと、開業当時からこのままの造りをしているそうで、この銭湯が歩んできた歴史を肌で感じることが出来ます。

浴室も結構レトロな造りをしています。タイル張りで、しっかりと手入れがされているらしく、清潔に保たれています。造りは古いですが、ボロと言う感じは一切しません。
中央に湯船があり、無色透明のお湯が張られています。湯船は浴槽内で2槽に分かれており、湯口がある奥はジェットバスになっていました。
湯口から源泉が注がれており、湯口脇にコップもある事から、源泉がちゃんと注がれているようですが、残念ながら循環もされている様子。
湯口は浴槽内にもあり、湯船からはお湯がザブザブとお湯が溢れているので、源泉投入量は多いようです。
ジェットバスを避けるように湯口から離れた場所に陣取りましたが、やっぱりお湯が揺れてあまり落ち着きません・・・

しかし、恐れていた塩素臭はしません。それどころか、お湯からはほんのり潮臭がして、肌触りツルツル、上がるとシットリ感が残る、なかなか良い弱食塩泉なのです。
お湯はそれほど熱くありませんが、塩分のせいか、しっかり温まります。ジェットバスでお湯が揉まれているせいか、とても柔らかく感じます。
これはこれで悪くないかも?壁のタイル絵をぼーっと見ながら、気づいたら結構な時間を過ごしてしまいました。

こんな素敵な銭湯が、それも天文館傍にあったと言うだけで、とても嬉しい収穫です。
この銭湯で鹿児島100湯目を迎えることが出来て良かった一湯でした。

2008-12/23

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