鹿児島県

池田温泉 (池田温泉) ☆3.5

塩化物泉
(源泉名:谷山1号) 37.5度 / pH8.3 / H17.1.11
Na+ = 384.8 / K+ = 15.3 / NH4+ = 0.8 / Ca+ = 9.0 / Mg+ = 2.5
Cl- = 520.9 / F- = 1.9 / SO4- = 23.8 / HCO3- = 139.1 / CO3- = 18.6
H2SiO3 = 21.8 / CO2 = 1.2
成分総計 = 1140mg

鹿児島県鹿児島市東谷山5丁目5−14
099-268-7770
男女別内湯・サウナ・水風呂
19~70歳:400円、3~5歳:80円、6~12歳:140円、13~18歳:280円
0~2歳:30円、71~89歳:350円、90歳以上:300円
9:00 ~ 22:00 (水曜日定休)

紅鮭が美容院に行くと言うので、待ち時間を利用してフラッと温泉めぐり。
時間も限られているので、近場で2箇所と思い、最初に入ったのは中山温泉
その次に来たのがここ、池田温泉です。
中山温泉からは車で10分弱のすぐ近くです。

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近場と言う条件で何のこだわりも無く探し、予備知識無し来たので、到着した時に驚きました。
物凄く渋い外観なのです!
建物の構造は鉄筋コンクリートでしょうか?
2階建ての長屋みたいな建物にテナントが入っていて、その一角が温泉銭湯になっています。
建物入口の上には「天然温泉♨家族温泉」と書かれたネオン管がありました。
夜になるとライトアップされるのでしょうね。
日中の風情もなかなかですが、ネオン管が点灯された夜の佇まいも見てみたいです!

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中に入ると、正面に券売機があり、男女別に入口が分かれています。
早速券売機でお金を払おう・・・ と、思って、ずらっと並んだボタンを見て固まってしまいました。
なんか、年齢によって凄く細分化されていて、どのボタンを押せば良いのか分かり辛いのです。
暫く探して、19~70歳のボタンを発見。400円だそうです。
券売機の上には、鹿児島県の銭湯組合が定める料金表が掲示されていていますが、券売機の方はそれよりも少し安いんですよね。
利用者として安いのは有難いですが、組合的にはコレで良いのだろうか? なんて余計な心配をしてしまいます・・・

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買った入浴券は、昔ながらの男女別脱衣所の間にある番台に渡します。
なかなか使い込まれた印象の脱衣所で、ちゃんと清掃はしているようですが、全体的に古さを感じます。
地域密着型の銭湯らしく、常連さんの物と思われるお風呂道具が脱衣籠の上に置かれていました。
私は好きです、こういう風情。

お風呂は内湯のみで、入って正面にタイル湯舟、左右に洗い場。
タイル湯舟は手前と奥の2槽に分かれていて、手前の広めの湯舟はジャグジー、奥の狭い湯舟はジェットバスです。
どっちに入ってもお湯が揺れているので落ち着かないのは少し残念・・・
左奥にも小さな湯舟があり、こちらは地下水を利用した水風呂です。

ほんの少し塩素臭が漂うお湯で、温泉らしい個性をあまり感じません。
手前のジャグジー湯舟側に湯口がありますが、お湯は注がれていませんでした。
奥のジェットバスの方が僅かに高温で、浴槽内にも湯口がありそうですが、発見できず。
正直なところ、泉質的にも湯使い的にも、必死に湯口を探す気にはなれない、特徴の無いお湯です。

洗い場のカランは昔ながらの温冷2種類のコックとシャワーがあります。
試しにシャワーを使ってみましたが、一向に暖かくなりません。でも、ほんの僅かに金気臭を感じました。
地下水? 配管が錆びてて金気臭がしているだけかもしれませんけど・・・

お湯だけで評価すると、お世辞にも良いとは言えないこの温泉。
でも、このレトロな浴室でお湯に浸かっていると、不思議と凄く気持ちが良いんですよね。
ボーっと湯舟に浸かりながら、浴室を眺めていると、妙に心が落ち着くんです。自分もこのレトロな風景の一部になっていると言う、なんとも言えない嬉しさ。
体が温まったら水風呂で体を冷やし、また湯舟に戻る。そんな事を数回繰り返していたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。

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鹿児島には良い温泉銭湯が沢山あるので、何度も通うかと言われたら、ちょっと微妙な施設。
でも、夜の風情は一度見てみたいですね!

いつまでもこの昔ながらの銭湯風情のまま、頑張って欲しい一湯です。

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2022年 1月4日 ー 初訪問・日帰り入浴

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