島根県

公衆浴場 御前湯 (有福温泉) ★4.0

アルカリ性単純温泉
(有福温泉) H17.8.22
Na+ = 80.6 / K+ = 2.1 / Ca++ = 3 / Cl- = 63.9
F- = 2.6 / SO4– = 15.6 / HCO3- = 48.2 / CO3– = 18
H2SiO3 = 72.9 / 成分総計 = 310mg

島根県江津市有福温泉町710
0855-56-3353
男女別内湯
300円
7:00 – 21:00

とても長い歴史があるという、有福温泉に来てみました。
共同浴場が3箇所あり、旅館なども多く立ち並ぶ温泉地との事で、熱海や三朝のような、さぞかし立派な温泉街かと思えば、意外な程にこぢんまりとしています。
「歴史がある」というより、「昔のまんま」な街並みに、なんだか、中世の古都のような素晴らしいさを感じます。
3箇所ある共同浴場はそれぞれが歩いてすぐの所にあります。無料で停められる駐車場もあり、アクセスも便利。
その中のひとつ、大湯的な存在と思われるのが、ここ、御前湯です。

さて、まずはその外見ですが、パッと見、洋館です。ハテ、温泉津の薬師湯も洋館風でしたが、島根県では洋風の共同浴場が流行っているのでしょうか?
それなりに年季が入っているようですが、造りが良いのか、ボロさは一切感じず、アンティークのような年季と共に備わる重厚感が伝わってきます。
中に入ると、正面に番台。昔の映画館のチケット売り場みたいな造りです。
浴室は勿論男女別に分かれており、それぞれが内湯。正面のエントランスをはさんで左右に分かれているので、中では声が通らない造りになっていました。

浴室もなかなか凝った造りをしています。
湯船が浴室中央にドンとあり、湯口もその湯船中央に鎮座しています。
まるで噴水のような特徴的な湯口は、3方向からお湯を注ぐ仕組み。
湯船のどこで浸かっていても、目の前に湯口が来るという、湯口マニアには嬉しい造りをしています。

お湯は無色透明で、無味無臭。掛け流しにされており鮮度は良いですが、これと言って特徴は感じません。
ただ、この無個性なお湯も、鮮度の良さのせいか、なんだかとても気持ちが良いのです。ずっと浸かっていても飽きることがありません。
浴槽の底が深いのも私の好みにピッタリです。

ふと見上げると、窓がアーチ状になっていたりと、随所に欧風の意匠が見られます。
利用者を見ると、日本人だらけなんですけどね。何だかちょっと不思議。

浴後、番台のオバサンに、「2階が休憩室だから休んでいって!」と言われました。
上がってみると、広々としたティーラウンジのようです。一部が畳間になっており、ここでゴロ寝なんかも出来そう。
壁面には昔の有福温泉の写真が多数貼られており、ミニチュアミュージアムのようにもなっています。
一枚一枚の写真をじっくりと眺めていると、昔の人たちの生活を垣間見ることが出来るようで、良いですね。

今の有福も充分に魅力的ですが、100年前の有福温泉に馬車で来てみたかった気がしました。
お湯だけでなく、歴史も一緒に堪能して欲しいと思った一湯です。

2008-10/12

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