放射能泉
(神明泉) 20.5度 / ph7.5 / S30.1.20
Na+ = 43.55 / K+ = 4.344 / Ca++ = 20.72 / Mg++ = 3.713
Cl- = 82.19 / SO4– = 17.28 / HCO3- = 40.09 / HS- = 0.133
H2SiO3 = 26.8 / H2S = 0.716 / CO2 = 41.63
岐阜県瑞浪市稲津町小里555
0572-68-3214
男女別内湯
500円
11:00 – 20:00
中央道の瑞浪ICから5kmほど、住宅街の奥に稲荷神社があり、その神社に併設されるような感じで建っているのがここ、稲荷温泉「不老荘」です。
とても鄙びた印象を受ける外観で、入り口の温泉マークを見たとき、その素朴さに少し感動を覚えました。
見た目は旅館で、以前まで宿泊も受付けていたみたいですが、現在は日帰りの入浴のみを受付けています。
ただ、臨機応変にやっているようで、泊まりなのかどうかは分かりませんが、この日はどこかの団体さんが広間を貸し入りで利用していました。
内部はとても鄙びており、なんだか東北にある湯治場に来たようなイメージです。
お風呂は内湯のみで、廊下を歩いた先にありました。
このお風呂、現在は母屋と屋根で繋がっておりますが、元々は離れだったようですね。
地元の方が多く利用されているようで、浴室には先客が4名ほどいらっしゃいました。
洗い場は3名分あり、うち2名分は使用中。湯船はタイル張りのものがひとつあるだけで、ゆったり入るならば4人がせいぜいといった広さですが、そこに2名入浴中。
そこに私が加わると5名になるのですが、結構な圧迫感があります。
お湯は僅かに濁って見える、透明なものです。温泉成分による濁りなのか、利用者が多い事による劣化なのか・・・
とても柔らかく、入った瞬間だけヌルつきがあります。暫く入っていると、体が馴染み、ヌルつきはどこかへ消えてしまうのですが、代わりに体がポカポカと暖まり、少しベタつく感じに変わっていきます。
お湯からは特別な臭いはしません。
湯口からは加熱された熱い源泉がチョロチョロと注がれています。元が冷鉱泉だからこの湯量は仕方が無い気もしましたが、その湯口以外にも蛇口が2箇所あり、それぞれ非加熱の源泉と加熱された源泉が出る仕組みになっています。
試しに両方の蛇口をMAXにして見たところ、凄い勢いでお湯が注がれ、同時に加熱するボイラーの音でしょうか、浴室の外から地響きのような低い音が聞こえてきました。
つまり、出しっぱなしは駄目だけど、好きなようにやって良いよって事らしいです。
地元の常連と思われる方は、めいめい好き勝手蛇口を捻ってお湯を注ぎ足していました。
蛇口の脇にはコップが置かれており、どうやら飲む事が出来るようです。
口に含んでみましたが、特別特徴を感じるものではありません。しいて言えば、甘くて美味しい水って感じです。
イマイチどんな特徴のお湯だが判断が難しいものですが、チョロチョロ湯口のお湯通り道に、ゴムのようなシリコンのような、ペタペタして弾力のある半透明の物体が1cmくらいの厚さで付着していました。
地元の人に愛されるお風呂です。
所謂鉱泉ですし、お湯だけだと少しアピールに欠けますが、風情がいいのが気に入りました。温泉巡りでこの一帯を訪れることも少ないと思いますが、近くに来たら立ち寄ってみる価値がある一湯です。
2007-6/2
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