塩化物泉?
静岡県賀茂郡松崎町雲見
混浴露天風呂
料金 無料
雲見の中心地から車で僅か約30秒。「赤井浜温泉」バス停付近に、「雲見温泉露天風呂」の看板があります。
看板前にも若干のスペースがあり、無理矢理車を停める事が出来なくもないのですが、色んな意味で迷惑なので、そこから更に100メートル程行った所にある路肩が広くなっている所に停めましょう。
看板の所から、海岸へ降りる事の出来る、未舗装の道があります。手すりが無いので、滑り落ちないように気をつけながら歩くと、白い建物が見えてきます。
この建物が今回入浴した「雲見温泉露天風呂」です。
赤井浜にある事から、「赤井浜露天風呂」と呼ばれる事もあるみたいです。
白い建物の中に入ると、中はがらんどう。恐らく脱衣所として利用される事を想定していると思われ、男女別と思われる2つの入り口と棚が用意されています。
建物を出るとすぐに湯船があります。折りしも2月中旬でまだまだ寒い時期。
入り口の看板には入浴期間が「6月中旬~9月中旬」と書かれており、お湯が張っていなかったらと心配したのですが、パイプから勢い良くドボドボと源泉が掛け流されていました。
浜風が強くて肌寒い中、意を決して裸になり中に入る。
浴槽は男女混浴の岩風呂で、6畳分くらいはあると思われる広々としたもの。洗い場のスペースが無く、掛け湯をすると掛けた湯が全部湯船に戻ってしまいます。
尤も、野湯状態なお風呂で、夏場は水着で入る人も多く、掛け湯を気にするような所では無いのかも知れませんが・・・
湯船のお湯は期間外という事もあり36度とかなり温め。でも、源泉のパイプからは41度のお湯が勢い良く掛け流されているので、湯口の傍で肩までどっぷり浸かってしまえば寒くはありません。
無臭無色透明のお湯で、湯花かゴミか知りませんが、炭のような黒いものが所々浮いています。
舐めてみるとかなり塩っぽく、後に苦さが残るなかなか強烈な味がします。
そして、この露天風呂最大の特徴、景色ですが、とにかく絶景の一言。目隠しなど、視界を遮る物が何も無く、目の前に広がる赤井浜と水平線を眺めながら、開放感抜群の景色を楽しむ事が出来ます。
夏場は結構人が来るらしいですが、こんな寒い時期に入る人も珍しいみたいで、土曜日夕刻の一番混みそうな時間帯で、夕焼けを独り占めする事が出来ました。
塩分があまりにも強いせいで、かなりベタつくお湯ですが、じっくり入っていると、寒い時期で温いにも関わらず、全身がポカポカに暖まりました。
夏に入ろうものなら、湯上りに汗が止まらず、帰りの登り坂で辛い思いをするのでは無いかと思われます。
絶景を独り占めしたい人、気の済むまでゆっくり長湯したい人、隣で水着着た人がいると温泉情緒が無くなり気分を害される人などには、是非とも冬場の入浴をオススメします。
(但し、風邪引いた!湯が張られていなかった!などの苦情は、一切お受け出来ません。^^;)
あと、ゴミは持ち帰る等、次に来た人にも気持ちよく入って貰えるよう、最低限のマナーは守りましょうね!
残念ながら夕日を見る事はできませんでした。
季節が変わり、日が長くなって太陽の落ちる位置が移動すれば、この露天からも夕日を望む事が出来るかも知れませんね。
この辺りには野生の猿が多く生息しています。
もしかしたら、人が居ない時間帯を見計らって、
お猿さん達がコッソリ入浴しているかも・・・?
2005-2/5
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