ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉
(亀の湯) 64.2度 / pH8.5 / H21.8.7
Na+ = 216 / Ca++ = 25.4 / Mg++ 3.81 K+ = 22.6
Cl- = 165 /SO4– = 137 / HCO3– = 180 / CO3– = 24
H2SiO3 = 218 / HBO2 = 8.85 / 成分総量 = 1003mg
神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1077
0460-82-2715
男女別内湯
500円
8:00 – 18:00
すぐ直前に立ち寄った亀の湯さんから、通りを挟んで、すぐ目の前にお宿です。
立ち寄り入浴が出来る事は事前に調査済みで、何となく気になったので、利用してみる事にしました。
入浴料金は●●円。玄関先には入浴歓迎の看板もあり、立ち寄りに積極的である事が伺えます。
さて、その館内に入り、早速と思い、玄関先で「ごめんくださーい!」と、呼ぶも、誰も出てきません。
チャイムも鳴らしてみましたが、反応なし。もしかしてお宿の方は外出中なのでしょうか。
少し中に上がって、「すみませーん!」と叫ぶと、やっと中からお婆ちゃんが出て来ました。恐る恐る、入浴出来るか尋ねてみたところ、快くOKとの事です。
こんな感じのほのぼのとしたやり取りは、東北あたりの温泉でよくあるのですが、箱根でもと言うのは、少し意外でした。
お風呂は男女別で内湯があります。どちらもこぢんまりとして狭く、男性3人が同時に利用するには狭いです。
お婆ちゃんに2組に分かれて入ってくださいと言われたので、その通り二手に別れ、折角なので両方の湯船を堪能する事にしました。
まずは、左側にある男湯の方です。タイル張りの浴室に、縦長な湯船がひとつあります。
かなり小ぢんまりとした造りで、確かに3人で利用するには、手狭感は否めません。
お湯は無色透明の物が、並々と張られています。見るからに掛け流しで、湯口から注がれたのと同量のお湯が湯船から溢れています。
お湯に身を沈めると、湯船からザバーっと盛大にお湯が溢れました。
余りの勢いで、そのまま脱衣所まで浸水してしまうのではと思うほどです。実に爽快な気分ですが、同時に、何だか勿体無いような、悪いことをしているような気分にもなります。
お湯は少し熱め。殆ど無臭ですが、僅かに潮臭と芒硝系の温泉臭を感じます。呼んでも誰も出てこないようなお宿ですので、利用者は少ないようで、お湯が全く汚れていません。
源泉は亀の湯からの引き湯です。亀の湯でも、張った直後の新鮮なお湯を堪能できましたが、ここのお湯も、その亀の湯にも劣らず、鮮度抜群です。
続いて女湯側。こちらの造りも、男湯と全く同じです。ただ、縦長な湯船の幅が若干ですが狭く、2人同時に入ろうとすると、体勢的にちょっときついです。
こちらのお湯も、言うまでも無く掛け流しです。
るるぶやじゃらんを片手に、「箱根で温泉情緒を楽しみたい・・・」なんて方には、とてもではないですがお勧め出来ませんが、私のような鮮度重視な温泉マニアには、非常に有難いサイズの湯船です。
隣の男湯から聞こえる友人の話し声をBGMにしながら、気持ちが良いお湯を独り占めでじっくりと堪能する事が出来ました。
浴後、帰ろうとすると、お婆ちゃんが「ゆっくり休んでいって下さい」と、お部屋を用意してくれていました。テーブルにはお茶と、菓子まで用意されています。
入浴代しか払っていないので、何だか申し訳ないなぁと思いつつ、友人と3人、暫し歓談。
箱根にも色んなお宿があるのだなぁと、改めて実感しました。
ふとした時に、もう一度立ち寄りたいと思った、素敵な一湯でした。
2010-2/5
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