神奈川県

大和旅館 (箱根湯本温泉) ★4.5

アルカリ性単純温泉

神奈川県足柄下郡箱根町湯本655
0460-85-5746
男女別内湯 ・ 貸切内湯
600円
営業時間 要相談

東京の奥座敷箱根、その玄関先とも言える場所にある、箱根湯本。私が子供の頃、うちの家族は毎年夏になると箱根に来たものです。
湯本と言えば、じーさんと早川に釣りをしに良く来たもので、思い出が沢山詰まった所です。
ただ、温泉としてみた場合、お湯は単純温泉。そのうえ、巨大なホテルや旅館が林立していて、立派な浴室で循環利用しているイメージが強く、個人的にかなりどうでも良い所だったりします。
しかし、そんな旅館ばかりだと思っていた湯本でも、お湯を掛け流しで鮮度良く使うお宿が数軒あると聞き、行って見る事にしました。そんなお宿のひとつがココ、大和旅館です。
国道1号線からは早川を挟んで比較的近くにあります。車で行くと少し裏手側にあり、ちょっと迷います。有名な蕎麦屋、初花からだと歩いて2分くらいの場所です。

さて、門構えですが、ココが箱根とは思えないような渋い物です。玄関をくぐり、「ごめんくださーい」と呼ぶと、中からお婆ちゃんが出てきました。
立ち寄り入浴をお願いすると、快くOKとのことです。
料金は600円。少し高い気もしますが、ここが箱根だと考えれば、むしろ安いくらいです。
共同浴場の弥坂湯で650円も払った後なので、なお更そう感じるのかも知れません。
お風呂は男女別と貸切の計3つ。
「どれでも好きなお風呂を貸しきって入ると良いよ」
と仰ってくれたので、私は一番小さな貸切風呂、紅鮭は女友達と2人で広々した男湯に入りました。

さて、その貸切風呂。一言で言って、狭いです。浴室には小さな湯船がひとつあります。
足を伸ばすとつかえてしまう程で、身を小さくすれば2人同時に入れるコンパクトサイズです。
小さな湯船が大好きな私にとっては、これはかえって喜ばしいことです。
そして、特筆すべきは、単に湯船の大きさだけに限らず、湯量の豊富さです。ライオン湯口からはザブザブとお湯が注がれており、他にも、浴槽内からもお湯が注がれており、溢れたお湯はオーバーフローとして洗い場を流れ去っています。
こんなにお湯を出しっぱなしで、勿体無いと思ってしまうほどです。

お湯はほぼ適温の42度。湯船に浸かると、ザバーっとお湯が溢れて、洗い場が水浸しになります。排水口が2箇所あるのですが、一気に溢れたお湯をすぐには排水しきれず、桶が流されて動き、困ってしまう程です。
お湯はほんのり温泉臭。少しだけツルツルする柔らかい泉質です。お湯の中には僅かに茶湯花が舞っています。
小さな浴室で、湯気で篭るせいもあってか、とにかく汗だくになります。お湯自体はそれほど熱くも無いのですが、非常に強い浴感を感じ、ヘロヘロになってしまいます。
しかし、このお湯の鮮度は素晴らしく、思わず何度も出入りしたくなってしまいます。
そんなこんなで、出る頃には、ぐったりと疲れて、汗が止まらなくなってしまっていました。

いやぁ、箱根にこんな良いお湯使いをしているお宿があったとは、驚きですし、嬉しいですね!
箱根なんて・・・、と、高をくくっていた自分が少し恥ずかしいです。
私の思い出の中でだけ色鮮やかだった箱根湯本が、再び輝いて見えて来ました。
他にもこんな良い所があるかも知れませんね。
箱根に来る楽しみが少し増えたような気がする、素晴らしい一湯でした。

2008-9/15

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