野沢温泉 長野県

旅館さかや (野沢温泉) ★4.0

単純硫黄温泉
(鷹の湯) 67度 / ph8.4 / H15.11.18
Na+ = 155.7 / K+ = 4.8 / Ca++ = 54 / Al+++ = 0.4
Cl- = 74.3 / F- = 0.8 / HS- = 49.4 / SO4– = 280.7
HCO3– = 10.6 / H2SiO3 = 105.1 / HBO2 = 3 / H2S = 2.2
成分総計 = 782.7mg

長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷大湯9329
0269-85-3118
男女別内湯 ・ 露天風呂
日帰り不可

野沢温泉の共同浴場、大湯のすぐ隣にある、大規模老舗旅館です。
独自源泉を所有しているとの話を聞いており、前々からとても気になっていましたが、立ち寄り入浴が出来ない事と、宿泊するにも料金が結構高い事で、諦めていました。

そして、さかやの事が記憶の彼方に霞み、忘れそうになっていた頃、たびたびお世話になっている雑誌「自遊人」の無料パスポートを見て、ビックリしました。
なんと、立ち寄り入浴が出来ると言うではありませんか!
お金払ってすら入浴出来なかった所が、なんと、無料なのだから、驚きです!
勿論この千載一遇の機会を逃すわけにはいきません。だが、それには条件があって、平日しか利用が出来ないとあるではありませんか。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
それでも諦めきれない私は、1日だけ会社の有給を取得してでもと意気込んでいましたが、紅鮭に相談したところ、「山陰旅行の帰りに寄れば良いんじゃない?」と言われました。

・・・山陰から東京に帰る途中で、野沢に寄る???

思わず、紅鮭(嫁)に、「んなアホな寄り道あるかあ!」と叫んで、日本地図を投げつけたくなりました。寄ると言うレベルの距離ではありません。明らかに離れすぎています。
しかし、行くとなると、お互い同じタイミングで有給を取得しなければなりません。いつでも休める訳では無く、山陰の為にお互い取得していた有給のタイミングがベストなのです。
うーん、山陰の後に長野って、かなりの迂回なんだけどなぁ。暫く考えてしまいましたが、結局、それしか都合がつきそうになく、寄り道案で行程を立てる事になりました。

で、当日。山陰からだと余りに遠いので、前日の宿泊地は神戸にしました。早朝、武田尾温泉に立ち寄り、いざ出発です。勿論高速。
頑張って走り、約500kmの距離、やっと野沢に到着しました。今までに何度も訪れている野沢温泉、勿論東京から行っても近くはありませんが、こんなに遠く感じるとは思ってもみませんでした。
到着してホッとする反面、見慣れた街並みに達成感はあまり沸きません。「なんで野沢に来るのにこんな苦労しているんだろう?」と思ってしまったのが正直な感想です。

何はともあれ、念願のさかや旅館!そういえば諦めていたのでまじまじ見る事はありませんでしたが、思っていた以上に大きなお宿でビックリしました。
玄関先に飾られた巨大な鳩車にビックリです。鳩車の後ろには岡本太郎画伯デザインの「湯」の暖簾が一本。あぁ、野沢だなぁと思わせる光景。
中に入って、自遊人での立ち寄り入浴をお願いすると、名前を聞かれました。「事前にお電話した牧野です」と伝えると、お待ちしていましたと、案内して下さいました。とても良い感じです。
でも、自遊人のパスポートに明記されている通り、事前に連絡しないと入れないような雰囲気が伝わってきました。電話しておいて良かった・・・

お風呂は長い廊下を歩いた先にあります。当然ながら男女別です。
綺麗に行き届いた脱衣所や、浴後に利用出来そうな小あがりなどは、流石良い旅館なだけはあります。
お風呂を覗くと、平日昼間で立ち寄り不可と言うだけあり、空いています。それでも先客が2名いたのには少々驚きました。連泊でもしている人なのかな?羨ましいなぁ~!

まずは内湯。入って右手側に洗い場が並び、左手側に広々とした湯船があります。浴室は純和風と言う感じの木造湯屋造りで、少し薄暗い感じが、良い風情を醸し出しています。
さっそく掛け湯して、お湯に浸かってみる事にしました。左手側の湯船は、手前と奥の2つに分かれています。手前が熱め、奥が適温に調整されていたので、まずは体慣らしに奥から入りました。

さて、そのお湯の感触ですが、しっとりと肌にまとわり付く感触が心地良い、硫黄泉です。あぁ、野沢のお湯だなぁと言う感じです。
お湯は僅かに緑色で、ちらほらと黒い湯花が舞っています。独自源泉とは言っても、基本は、野沢の他のお湯と変わりません。
ほんのり漂う硫黄臭がとても心地良いです。
湯口は2つの湯船の間にあります。カラクリのような、独特な形状をしていて、奥と手前2つの湯船に新湯を注いでいます。不思議な形状はおそらく源泉を冷ます目的かな?
飲泉用のコップが置かれており、口に含むと、しっかり硫黄味がしました。

続いて熱めの湯船。こちらのお湯は45度程度でしょうか、ちょっと熱いです。
でも、野沢にある共同浴場なんかに比べると、まるでぬるま湯の温度設定です。野沢は熱いですからね!
お湯自体の印象は、適温とあまり変わりません。ほんのり硫黄臭で黒湯花が舞っています。
鮮度も良くてとても良い感じです!ただ、どっちが良いかと言われると、なんとなくこの日の私は、適温でまったりするのが気持ち良いかな?
山陰でぬるま湯に浸かり過ぎたせいかも知れませんね。

最後に露天風呂。内湯からそのまま外に出ることが出来ます。
こちらには湯船がひとつ。大湯隣と言う立地ですので、こじんまりとしており、開放感はあまりありませんが、天気が良かったのでそれなりに気持ちが良いです。
こちらに張られているお湯は、青みを帯びた白濁湯です。温度は40度を少し上回る程度の、温めです。同じ源泉を使用しているので、この濁りは、単に劣化による物。
温いお湯でまったりと過ごしたい人には良いかも知れません。お湯目的であれば、迷わず内湯。
ちなみに、水車があります。これを眺めながら入っていればさぞかし気持ち良かろうと思いましたが、老朽化のせいか、回らず、振り子のように右に左にと揺れているだけでした・・・

いやぁ、念願の独自源泉、さかやさんに立ち寄る事が出来て、とてもよかったです。
お湯だけならば、別に、他所とあまり変わらない野沢の印象ですが、内湯の造りがなかなか良くて、ゆっくり出来そうな、好印象のお宿でした。
いつの日か宿泊で戻ってこれると良いなぁと思った一湯です。

2008-10/15

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