単純硫黄冷鉱泉
16度 / ph9.8 / S33.8.31
Na+ = 68.5 / K+ = 1 / Cl- = 16.65 / SO4– = 33.74
HCO3- = 67.85 / CO3– = 25.35 / H2SiO3 = 27.3
CO2 = 13.1 / H2S = 1.7704 / 成分総計 = 257.1mg
茨城県常陸太田市折橋町1408
0294-82-3330
男女別内湯
400円
9:00 – 20:00
横川温泉に3軒あるお宿のうちの1軒です。この直前に山田屋旅館に立ち寄りましたが、そのすぐ隣に位置しています。
山田屋旅館も、なかなか年季を感じる素朴なお宿でしたが、巴屋さんはそれ以上に歴史を感じる風格があります。なんと、屋根が茅葺屋根なのです。
当初は、横川温泉では山田屋旅館だけで次へ移動する予定でしたが、外観を見た瞬間にやられてしまい、吸い込まれるように宿の中に入ってしまいました。
立ち寄り入浴代は、ひとり400円との事です。ネットで事前調査をした際は500円とあったので、値下げをしたのかも知れませんね。
お風呂はちゃんと男女別です。お宿の規模から期待した通りに、こぢんまりと小さな浴室です。
比較的最近になって建て替えられたのか、こぶりながらも清潔で手入れが行き届いています。
天井の梁が見事で、思わずあんぐりと口を開けて見上げてしまいました。
お湯は山田屋旅館と同じ源泉で、横川温泉の鉱泉を利用しています。
無色透明で、ほんのりと甘い硫黄臭。浴感は同じ源泉なので、大きく違う事はありませんが、こちらの方が濃く感じます。
トロトロと肌に馴染む柔らかいお湯で、腕をさすると、滑らかに滑ります。炭酸イオンが多いお湯に見られる特徴で、この濃度がもっと高ければ、立派なうなぎ湯になっていた事でしょう。
湯口からは、少し熱めのお湯が、少量ずつ静かに注がれています。加温されている為、源泉そのものが持つ強い硫黄臭は失われていますが、しっかりと特徴が残っていて良い臭いがします。
浴槽内には吸い込み口など無いので、加熱したお湯をそのまま掛け流しで利用しているようです。
ちなみに、温泉臭の他にも、芒硝臭に似た香りを感じましたが・・・ん、まぁ、これは多分気のせいだと思うんだ。
この日入った、巴屋と山田屋さんの2軒。私が感じた印象だと、この巴屋さんの方が、お湯が濃く印象が良かったです。
ただ、巴屋さんは、鉱泉を自由に投入する事が出来ないので、源泉そのものの特徴を確認したいのであれば、山田屋さんも捨てがたいです。
まぁ、アレです。ココををご覧の温泉マニアな諸兄は、両方突撃しときましょう。
横川温泉にはもう一軒あるわけで・・・
再びこの地に来る機会があれば、また寄ろうと思った、素敵な一湯でした。
2009-10/30
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